松尾スズキが京都芸術大学 舞台芸術研究センターの教授に就任 学生とともに作品を創作するプロジェクトもスタート
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松尾スズキ
学校法人瓜生山学園 京都芸術大学(京都市左京区/学長 吉川左紀子)舞台芸術研究センターの教授に作家、演出家、俳優の松尾スズキが2023年4月1日付で就任したことが発表された。
京都芸術大学 舞台芸術研究センターは、舞台芸術の創造過程の総体を研究対象として、「創造の現場」と「学術研究」とのより有機的な結びつきを図るべく、2001年4月に発足。学内劇場である「京都芸術劇場」(歌舞伎劇場である春秋座ならびに多目的小ホールのstudio 21)を活用し、多様性を持ったプログラムを実践している。また学内外の研究員による研究活動、及び他研究機関との共同研究などを推進し、舞台上演のデジタル映像化、理論的分析成果の印刷物による刊行、研究者・専門家による公開討議なども実施し、舞台創造の現場と密接に連携した研究・創造のネットワーク作りを目指している。
この度、松尾スズキの教授就任とともに学生が共に舞台芸術作品を創作する「松尾スズキ・リアルワークプロジェクト」がスタートする。
創作プロジェクトは、全学科の学生に対して募集・選抜を行い、最終成果として作品を来年2月に京都芸術劇場 春秋座 (京都芸術大学内)で発表するというもの。作品は読売文学賞受賞作でもある『命、ギガ長ス』(作:松尾スズキ)。場面ごとに演者を入れ替える形で上演を目指す。演劇創作における発想の仕方や身体論まで舞台芸術のみならず芸術全般を考察し、その特性について理解した上で、舞台芸術作品公演を行う実践的なプロジェクトとなっている。
松尾スズキ教授の就任について(舞台芸術研究センター所長より)
舞台芸術研究センターに松尾スズキ教授を迎え、学生の皆さんとのダイナミックな出会いと創造の「場」を創出できればと思っています。
京都芸術劇場という「場」をもつ本学からしか生まれない芸術表現を「今、ここ」でこそ可能な出会いから生まれることを期待しています。
舞台芸術研究センター所長・教授 安藤善隆
松尾スズキ教授
作家、演出家、俳優。1988年大人計画を旗揚げ。
多数の作品で作・演出・出演を務める。
97年『ファンキー!~宇宙は見える所までしかない~』で第41回岸田國士戯曲賞受賞。
08年映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。
小説『クワイエットルームにようこそ』『老人賭博』「もう『はい』としか言えない」は芥川賞候補に、主演したテレビドラマ『ちかえもん』は第71回文化庁芸術祭優秀賞ほか受賞。
19年には正式部員は自身一人という「東京成人演劇部」を立ち上げ、『命、ギガ長ス』を上演、同作で第71回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞。
20年よりBunkamuraシアターコクーン芸術監督に就任。
スケジュール(概要・予定)
京都芸術大学 https://www.kyoto-art.ac.jp/