稲垣吾郎×新垣結衣『正欲』 磯村勇斗・佐藤寛太・東野絢香ら追加キャスト&新場面写真5点を解禁(コメントあり)
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映画『正欲』 稲垣吾郎 (C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
2023年秋公開の映画『正欲』から、追加キャスト情報と新場面写真5点が解禁された。
『正欲』は、『桐島、部活やめるってよ』『何者』などの朝井リョウ氏が、作家生活10周年作品として書き上げた小説。2021年3月に発売され、第34回柴田錬三郎賞を受賞している。同小説初の映画化でメガホンをとったのは、『あゝ、荒野』、『前科者』などの岸善幸監督。脚本は、『あゝ、荒野』『宮本から君へ』などの港岳彦氏が手がける。
マイホームで妻と子を養う横浜検察庁の検察官・寺井啓喜を演じるのは、稲垣吾郎。広島のショッピングモールの契約社員で特殊性癖を持つことを隠して生きる桐生夏月役で、新垣結衣が共演。小学校不登校の息子が世間から断絶されてしまう可能性を恐れる寺井と、自ら世間との断絶を望む夏月の物語が描かれる。
映画『正欲』 新垣結衣 (C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
不登校の息子が世間から断絶されることを恐れる検事の啓喜。ひとつの秘密を抱え、自ら世間との断絶を望む寝具販売員の夏月。夏月の中学の同級生で、夏月と秘密を共有する佳道。心を誰にも開かずに日々を過ごす大学生・大也。自分の気持ちに戸惑いながらも心に従おうと邁進する、大也と同じ大学に通う八重子。無関係に見えたそれぞれの人生が、ある事件をきっかけに交差する。
あらたに出演が明らかになったのは、磯村勇斗、佐藤寛太(劇団EXILE)、東野絢香の3名。『ヤクザと家族 The Family』や『劇場版 きのう何食べた?』などで知られる磯村勇斗は、夏月の中学時代の同級生・佐々木佳道を演じる。佐々木は、両親の事故死をきっかけに中学3年まで暮らしていた広島に戻ってきた人物で、夏月との間に誰にも言えない秘密を共有している。
佐藤寛太が演じるのは、大学生でダンスサークルに身を置く諸橋大也。諸橋は、大学の準ミスターに選ばれるなど一見華やかな場所にいるように見えるが、人との交流を避けている。
連続テレビ小説『おちょやん』などで知られ、本作で映画初出演を果たす東野絢香は、大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じる。神戸は、学祭実行委員として大也が所属するダンスサークルにイベント出演を依頼。通学中や講義中も、異性と目を合わさぬよう、触れることがないようにやり過ごそうとする。
磯村、佐藤、東野のコメントは以下のとおり。
磯村勇斗
映画『正欲』 磯村勇斗 (C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
今回の作品では、自分の指向とは異なる人物を演じなければならなかったので、その感覚を体に馴染ませるのが難しかったです。
ですが『前科者』でご一緒させていただいた岸監督とだったので、信頼しながら作り上げていきました。
クランクイン前や現場で監督と話し合い、丁寧に佐々木佳道に寄り添っていきました。
難しい題材ではあるものの、今の時代に問う作品になっていると思います。
佐藤寛太
映画『正欲』 佐藤寛太(劇団EXILE) (C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
自分の身体の目に見えるところに傷をつけられたような、
今後一生自分が向き合っていくことになるものだと気づかされた。
というか知らされた、知らしめられたという感覚でした。
準備期間前に自分が当たり前だと思っていた価値観が崩れる不思議な体験でした。
杭を一本一本打ちながら登っていく力強さを大也に感じたから、
それは誰にでもあるものじゃないから、勇気をもらうじゃないけど、
今までにない感じ方をした役柄でした。
岸監督の演出のなにがすごいって、遠回りをさせてくれる。
簡単に答えを出さないから、遠回りして見た景色を現場の本番というゴールに来た時に
もうひとつ昇華させてくれる、一緒に考えてくれる。
欲しい言葉をくれるというのもあるけど、絶えず考えさせてくれるし、
信頼してくれてるのがすごく分かるから、気張るという意味ではなく、応えたいと思うし、
この監督が創る作品のなかで、重要なピースでいたい。と気持ちよく思わせてくれる。
今回ご一緒させていただいて、ここに呼ばれるように自分を削っておきたいな、と思いました。
どこかでまあこれでいいかと思わず、ずっと削っておきたいです。
こんな組に携われることはなかなか無いから、ここでできることは全部出しときたいな、
この作品、この役に悔いを残したく無いな。と思いました。
この映画観てくれたひとがみんな傷つけばいいのに、
傷ついてハッとして人にやさしくなればいいのにって思います。
東野絢香
映画『正欲』 東野絢香 (C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
原作を読んだ時に感じた、喉の奥に広がる苦さが逃げないよう、丁寧に撮影を重ねて挑みました。
全てを愛する事は、難しいです。
ですが、あの日、カメラの前に立ったあの瞬間は、心からなにかを愛せたと思います。
1秒1秒がスローモーションに感じたあの時間や空間を、私は生涯忘れません。
この作品が、誰かにとっても、そう記憶される映画になればと、万感の思いでいっぱいです。
『正欲』は今秋、全国ロードショー 。