リリー・フランキー主演映画『シェル・コレクター』がロッテルダム国際映画祭でワールドプレミアへ
『シェル・コレクター』 (C)2016 Shell Collector LLC(USA)、『シェル・コレクター』製作委員会
映画『シェル・コレクター』が1月27日から開催される第45回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門に正式出品することが決定した。その後、同作は2月27日(土)より、テアトル新宿、沖縄・桜坂劇場ほかにて全国順次公開となる。
『シェル・コレクター』は坪田義史監督が、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、舞台を沖縄に置き換えてオール沖縄ロケで撮影した作品。同作でリリー・フランキーは『盲獣VS一寸法師』以来、15年ぶりの単独主演を果たす。リリーが厭世的生活を送る盲目の貝類学者を演じ、寺島しのぶ、橋本愛、池松壮亮といった豪華な共演者が脇を固めることも話題だ。
ロッテルダム国際映画祭は、オランダ・ロッテルダムで開催される映画祭。今年で45回目を迎え、世界各国のインディペンデント・実験映画、視覚芸術分野の新たな才能を発掘している権威ある国際映画祭。同作が正式出品されるBright Future部門は「映像的に革新的かつ固有の個性を持つ映画作家の作品(1本目および2本目までの監督作に限る)」をセレクションする部門で、今後の活躍が期待される才能豊かな監督の作品を上映してきた。
坪田監督は前作『美代子阿佐ヶ谷気分』でも第39回の同映画祭コンペティション部門で大きな評価を受けていた。今回の映画祭で2回目の参加となる。加えて、本作で抽象映像監督を務めた牧野貴の短編『cinema concret』も、同映画祭短編部門・タイガーアワードコンペに出品されることが決定。1月30日、31日に上映される。牧野監督は同部門で最高賞であるタイガーアワードも受賞した実力者。それだけに、同映画祭での『シェル・コレクター』チームの評価には注目が集まりそうだ。
また、今回の映画祭参加を受け、坪田監督、リリーの二人からのコメントも到着している。
坪田義史監督コメント
新作『シェル・コレクター』を日本の公開に先駆けてワールドプレミア上映出来る事を大変嬉しく思っています。
ロッテルダム映画祭は、前作『美代子阿佐ヶ谷気分』で招待されていてご縁を感じます。
アメリカの原作小説を日本に置き換えて脚色したこの映画は、リリー・フランキーさんはじめ日本を代表する名優の皆さんが彩ってくれました。
海外の皆さんがどのように反応するか楽しみです。
リリー・フランキーコメント
15年ぶりの単独主演作は、またしてもカルト映画になりました。坪田監督は独特の感覚を持っている人。
『シェル・コレクター』のような作品は今の日本映画界において貴重です。
いろんな意味で稀な映画。美しさと醜さのファンタジーをお楽しみください。
ストーリー
貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。しかし、島に流れ着いた女・いづみの奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光や、同じく奇病を患う娘・嶌子を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。
『シェル・コレクター』2月27日(土)より、東京:テアトル新宿、沖縄:桜坂劇場他全国順次ロードショー
2月27日(土)より、東京:テアトル新宿、沖縄:桜坂劇場他全国順次ロードショー
監督・編集:坪田義史(『美代子阿佐ヶ谷気分』
脚本:澤井香織、坪田義史
原作:アンソニー・ドーア『シェル・コレクター』(新潮クレスト・ブックス刊)
出演:
リリー・フランキー 池松壮亮 橋本 愛 普久原明 新垣正弘 / 寺島しのぶ
配給:ビターズ・エンド
(C)2016 Shell Collector LLC(USA)、『シェル・コレクター』製作委員会