前王者・ENEOSは初戦でバイタルネットと対戦!『都市対抗野球』の組み合わせが決定
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6月16日(金)にニッショーホールで開催された『第94回都市対抗野球大会』の組み合わせ抽選会
『第94回都市対抗野球大会』が7月14日(金)~25日(火)に東京ドームで開催される。その組み合わせ抽選会が6月16日(金)、ニッショーホール(東京都)にて開かれた。
抽選に先立って、まずは日本野球連盟の専務理事・谷田部和彦氏から挨拶があった。
過去3年はコロナ禍により、さまざまな制限のある中での開催となった同大会。その中でも、今年は“応援団コンクール”の復活など、コロナ禍以前の形で開催されることが語られた。
それぞれに工夫を凝らした応援は、都市対抗野球の名物の1つ。華やかな応援を受けて選手たちが渾身のプレーを繰り広げる。そんな都市対抗野球本来の醍醐味が、今大会では味わえることとなりそうだ。
日本野球連盟専務理事・谷田部和彦氏
その後、いよいよ全国12地区の代表32チームの組み合わせを決める抽選会がスタートした。まずは、推薦出場チームとなる前年優勝のENEOS(横浜市)が、規定通りに1番の枠に。ここからは、各チームの代表がくじを引き、対戦カードを決めていく。
昨年優勝のENEOSが規定により開幕カードに出場
ここで登壇したのが、「特定試合シード」に決まった14チームだ。
特定試合シードとは、1万人以上の集客を条件に申請したチームを、希望した日時に振り分ける制度。今大会では以下のチームが申請を認可された。なお、希望日時が重複した場合には、抽選によって決定することとなる。
・パナソニック(門真市)
・JR西日本(広島市)
・西濃運輸(大垣市)
・Honda熊本(大津町)
・Honda(寄居町・小川町)
・トヨタ自動車(豊田市)
・SUBARU(太田市)
・JFE西日本(福山市・倉敷市)
・明治安田生命(東京都)
・JR東日本(東京都)
・東京ガス(東京都)
・JR東日本東北(仙台市)
・日本生命(大阪市)
・東芝(川崎市)
「特定試合シード」チームの代表が壇上に呼ばれて抽選を待つ
今大会では特定試合シードとなったチーム同士の対戦も認められるため、申請時点で「パナソニック vs JR西日本」、「西濃運輸 vs Honda熊本」、「Honda vs トヨタ自動車」、「SUBARU vs JFE西日本」、「JR東日本東北 vs 日本生命」の5カードが決定。さらに、枠順(どのブロックに入るか)を決めるため、14チームすべてが抽選を行うことになった。
抽選順を決める予備抽選を行った後に、本抽選が開始。すでにカードが決まっている部分もあり、粛々と進行していったのが印象的だった。しかしながら、トヨタ自動車がAブロックに決まると、3年ぶりに有観客での開催となった会場から「おお~」というため息にも似た声が上がる。トヨタ自動車は昨年の日本選手権の覇者。お互いに勝ち進めば、大会連覇を狙う優勝候補のENEOSと2回戦で対戦することとなる。
抽選を終えると代表者は静かに降壇。抽選会は粛々と進行していった
続いて行われたのが、同一企業チーム同士の初戦での対戦を避けるための抽選だ。日本製鉄グループの日本製鉄鹿島(鹿嶋市)と日本製鉄かずさマジック(君津市)、三菱重工業グループの三菱重工East(横浜市)と三菱重工West(神戸市・高砂市)が登壇。三菱重工WestがJR東日本との対戦を決めると、ここでも観客から低い声がもれた。
三菱重工WestがJR東日本との対戦を決めると、会場は大いに沸いた
さらに、同一地区連盟内のチーム同士が初戦での対戦を避けるための抽選へ。関東のセガサミー(東京都)と日本通運(さいたま市)、東海地区のヤマハ(浜松市)、三菱自動車岡崎(岡崎市)、王子(春日井市)、東海理化(豊川市)、NTT西日本(大阪市)がくじを引く。
日本通運とミキハウスは、強豪ひしめくAブロックに決まったことで、会場を大きくざわつかせた。一方、ヤマハの室田信正監督がくじを迷うような仕草を見せると、会場からに笑いが生まれ、厳粛な雰囲気だった抽選会に和やかな空気が流れた。
強豪チームが次々にくじを引き当てたAブロックは激戦必至
どれを選ぶか迷ったような仕草を見せて会場を和ませた室田信正監督(ヤマハ)。スタッフも笑顔に
そして、最後は七十七銀行(仙台市)、西部ガス(福岡市)、北海道ガス(札幌市)、バイタルネット(新潟市)、JR四国(高松市)が登壇。ここまでは、くじを引くとすぐに開票して番号を公開していたが、この5チームについてはタイミングを合わせて一斉に開票するという“演出”が。これには観客も大いに盛り上がる。
ここで、バイタルネットがENEOSの対戦相手に決まると、悲鳴のような歓声が上がった。最後に、連戦を避けるために試合日時を決める抽選が行われ、第94回大会の組み合わせが決定した。
最後はステージ中央に代表者が並び開票を行った
『第94回都市対抗野球大会』は7月14日(金)に開幕
過去3大会は、コロナ禍でさまざまな規制がある中での開催となったが、今大会はコロナ禍以前の形式で開催されるという。果たして、ドームに大歓声がこだまする中、熱戦を制して、その頂点に立つチームはどこか?
なお、6月19日(月)に発表された、各チームの補強選手は以下の通り。
■ENEOS(横浜市)
補強なし
■北海道ガス(札幌市)
岩崎巧投手(日本製鉄室蘭シャークス)
冨田勇輝内野手(JR北海道クラブ)
山本昂征外野手(JR北海道クラブ)
■JR東日本東北(仙台市)
鈴木大貴投手(TDK)
北畠栞人外野手(TDK)
望月直也外野手(トヨタ自動車東日本)
■七十七銀行(仙台市)
大関竜登投手(TDK)
深江大晟内野手(TDK)
中嶋政弥内野手(日本製紙石巻)
■バイタルネット(新潟市)
西納敦史投手(伏木海陸運送)
大野凌外野手(伏木海陸運送)
福本勁信外野手(ロキテクノ富山)
■日本製鉄鹿島(鹿嶋市)
青野善行投手(日立製作所)
田中政則内野手(日立製作所)
佐々木俊輔外野手(日立製作所)
■SUBARU(太田市)
岡直人投手(日立製作所)
河北将太投手(エイジェック)
野中祐也内野手(日立製作所)
■日本通運(さいたま市)
平山快内野手(JFE東日本)
小松勇輝内野手(JFE東日本)
■日本製鉄かずさマジック(君津市)
本定史好投手(JFE東日本)
山城響内野手(JFE東日本)
内藤大樹外野手(JFE東日本)
■Honda(寄居町・小川町)
山田啓太投手(JFE東日本)
中澤彰太外野手(JFE東日本)
■明治安田生命(東京都)
中島隼也投手(鷺宮製作所)
中村迅内野手(NTT東日本)
野村工外野手(鷺宮製作所)
■JR東日本(東京都)
多田裕作投手(NTT東日本)
下川知弥内野手(NTT東日本)
向山基生外野手(NTT東日本)
■東京ガス(東京都)
沼田優雅投手(NTT東日本)
堀誠投手(NTT東日本)
茶谷良太外野手(鷺宮製作所)
■セガサミー(東京都)
門間滉介投手(JPアセット証券)
橋本顕太郎内野手(鷺宮製作所)
内山京祐外野手(NTT東日本)
■三菱重工East(横浜市)
補強なし
■東芝(川崎市)
補強なし
■トヨタ自動車(豊田市)
森田駿哉投手(Honda鈴鹿)
中川拓紀内野手(Honda鈴鹿)
橋本恭太朗外野手(ジェイプロジェクト)
■ヤマハ(浜松市)
辻本宙夢投手(東邦ガス)
吉田有輝内野手(JR東海)
貞光広登内野手(Honda鈴鹿)
■三菱自動車岡崎(岡崎市)
竹内諒投手(Honda鈴鹿)
柴田圭輝内野手(東邦ガス)
比嘉龍寿外野手(東邦ガス)
■王子(春日井市)
髙橋佑輔投手(東邦ガス)
井村勇介投手(Honda鈴鹿)
長野勇斗外野手(Honda鈴鹿)
■西濃運輸(大垣市)
戸田公星投手(JR東海)
辻井亮汰投手(JR東海)
松本桃太郎外野手(Honda鈴鹿)
■東海理化(豊川市)
續木悠登投手(日本製鉄東海REX)
平野英丸内野手(JR東海)
畔上翔外野手(Honda鈴鹿)
■NTT西日本(大阪市)
峰下智弘内野手(大阪ガス)
三井健右外野手(大阪ガス)
若林将平外野手(日本新薬)
■ミキハウス(八尾市)
齋藤弘志投手(日本新薬)
西川雄大内野手(日本製鉄広畑)
清水聖也外野手(大阪ガス)
■三菱重工West(神戸市・高砂市)
髙波寛生内野手(大阪ガス)
濵田竜之祐(日本新薬)
橋本典之外野手(大阪ガス)
■パナソニック(門真市)
藤野幹大投手(日本製鉄広畑)
武田登生内野手(日本新薬)
花本太紀内野手(大阪ガス)
■日本生命(大阪市)
宮本大勢投手(大阪ガス)
川瀬航作投手(日本製鉄広畑)
■JFE西日本(福山市・倉敷市)
米田知弘投手(シティライト岡山)
稲葉虎大投手(シティライト岡山)
平岡航投手(伯和ビクトリーズ)
■JR西日本(広島市)
眞田拓投手(三菱自動車倉敷オーシャンズ)
岡田海希人投手(三菱自動車倉敷オーシャンズ)
平井孝治外野手(三菱自動車倉敷オーシャンズ)
■JR四国(高松市)
菊池大樹投手(四国銀行)
大北海斗内野手(四国銀行)
■Honda熊本(大津町)
林健太投手(宮崎梅田学園)
田場亮平内野手(沖縄電力)
■西部ガス(福岡市)
内間敦也投手(沖縄電力)
小濱佑斗内野手(沖縄電力)
山田遼平外野手(JR九州)