タクティカートオーケストラ、バッハの名曲へ挑む『ブランデンブルク協奏曲 全曲演奏会』を開催
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『タクティカートオーケストラ ブランデンブルク協奏曲 全曲演奏会』
2023年8月11日(金・祝)浜離宮朝日ホール・音楽ホールにて『タクティカートオーケストラ バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲演奏会』が開催される。
タクティカートオーケストラとは、2020年の結成後、活動を拡大し続けている、国内外で活躍する若手音楽家たちによって結成されたプロオーケストラだ。
先日最終巻が発売されたレコード芸術にて、タクティカートオーケストラ初のCD『ラフマニノフ:交響的舞曲』が特選盤の認定を受けるなど、若手ながらオーケストラとしての高い実力に注目が集まっている。そんな彼らが今夏、J. S. バッハ作曲の「ブランデンブルク協奏曲」全曲の演奏会に挑む。
2023年2月23日開催 『ラフマニノフ 生誕200周年記念コンサート』より
言わずと知れたバッハの名曲・ブランデンブルク協奏曲。バロック期を中心に書かれた、各楽器がソリストとして際立つ「合奏協奏曲」のジャンルの代表的作品であり、バッハの代表作のひとつとして親しまれてきた作品だ。6曲それぞれが異なる編成で書かれた楽曲達は、同時期に作曲されながらも、各楽曲が異なる色を持ち、魅力を欠かない作品たちである。
まだ若いタクティカートオーケストラだが、バッハ演奏への意欲は高く、2022年1月には、バッハのヴァイオリン協奏曲全3曲による演奏会を行っており、『ブランデンブルク協奏曲 全曲演奏会』もオーケストラとしての活動のひとつの目標であったという。早くも結成3年目にしてその目標を達成するが、決して早計という訳ではなく、前回のバッハ公演からの1年半は、タクティカートオーケストラとしても成長、そして成熟の1年半であった。昨年5月のBunkamura・オーチャードホールでの『RISING STAR CLASSICS』に始まり、昨年9月にはVn・服部百音をゲストに、指揮者なしのオーケストラで『ザ・ドラマティック・ヴァイオリン』公演を成功に導いた。
2022年11月25日開催 『ザ・ドラマティック・ヴァイオリン』より
さらに11月には、バンドネオン奏者・三浦一馬を音楽監督として豪華なソリスト陣と共に『ピアソラ・ザ・ファイナル』を、そして今年2月にはソリスト・吉見友貴を迎え、坂入健司郎の指揮で『ラフマニノフ 生誕150周年コンサート』を開催するなど、様々な作曲家にも取り組んだ。その後も浜離宮朝日ホールにて開催された『黒岩航紀 ピアノリサイタル』・『長富彩 ピアノリサイタル』でのピアノ協奏曲伴奏を行うなど、この1年半の間に、様々な編成や作曲家に加え、実力のある指揮者・ソリストとの共演を数多く積んでいった。
そうした経験を重ねたオーケストラにとっては、指揮者なしのオーケストラの単独公演として、クラシックの殿堂のひとつ・浜離宮朝日ホール音楽ホールで演奏する本公演は、まさに“機が熟した”ものと言っても過言ではなく、オーケストラ、そして出演する奏者の意気込みが伺える。
2023年3月9日開催『黒岩航紀 ピアノリサイタル』より J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番 第1楽章
本公演のオーケストラメンバーとしては、東京シティフィルに在籍する傍ら室内楽やソロなどでも幅広く活動を続けるヴァイオリニスト・高宮城凌や、東京シティフィルに首席として在籍しつつ、サイトウ・キネン・オーケストラや水戸室内管弦楽団などへも首席として客演するファゴット奏者・皆神陽太などが出演。また、デン・ハーグ王立音楽院を修了し、バロック・ヴァイオリン奏者としても活躍する高岸卓人や、チェンバロには国内外で古楽器の研鑽を積み、様々な鍵盤楽器にも精通した西野晟一朗など、バロック音楽へ精通したメンバーも含め、総勢25名でおくる。
『タクティカートオーケストラ ブランデンブルク協奏曲 全曲演奏会』出演者
国内外で活躍する若手音楽家が集まったタクティカートオーケストラだからこその、良質なソロに富んだ、若々しい溌剌としたバッハ。この夏、バロック音楽を愛する全てのクラシックファンに一聴してほしい内容になっている。
公演情報
会場:浜離宮朝日ホール 音楽ホール
全席指定:一般¥5,000、学生¥3,000
タクティカートオーケストラ:https://www.tacticart-orchestra.com