「天井棧敷」「劇団状況劇場」「夢の遊眠」など、劇場の歴史を知るポスターとチラシ約400点を一挙掲載した書籍『劇場のグラフィズム』を3月に発売

2024.2.28
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書籍『劇場のグラフィズム アングラ演劇から小劇場ブーム、現代まで』

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グラフィック社が、書籍『劇場のグラフィズム アングラ演劇から小劇場ブーム、現代まで』を、2024年3月に発売する。

本書では、60年代後半に劇団の旗印として登場し時代を挑発したアングラ演劇のポスターから、70~80年代の演劇ブーム、そして現在のポスターが集結。時代の流れとともにポスターや演劇はどう進化したのか? 美術価値の高いものから、演劇史に残るポスター、これから時代をつくる劇団のチラシまで約400点を収載。巻末には現代の演劇界を牽引する4名の演出家によるスペシャルインタビューも掲載。

日本の小劇場の歴史のはじまりは1960年代。寺山修司の「天井棧敷」、唐十郎の「劇団状況劇場」、佐藤信の「68/71 黒色テント」などが牽引した「アングラ演劇時代」がそのはじまりとされている。そして、歌舞伎や新劇と一線を画す演劇のジャンルとして、いまでもなお、多くの人を魅了している。

演劇のポスターやチラシは、公演が終わるとほとんど世に出ることはない。本書ではそんな時代の記憶装置ともいえるポスターやチラシを約400点掲載(野田秀樹の夢の遊眠社、こまつ座、大人計画、ナイロン100℃……など)。細部までじっくりポスターを見ることができるよう、判型は迫力あるA4サイズ。また、年代別に掲載されているため時代の流れもよくわかるような内容になっている。

さらには、佐藤信、白井晃、松尾スズキ、小川絵梨子のスペシャルインタビューを掲載。本書は、「演劇における宣伝美術とはなにか」を問いかけている、小劇場の宣伝美術の決定版。

書籍情報

書籍『劇場のグラフィズム アングラ演劇から小劇場ブーム、現代まで』
著者:笹目浩之
発売日:2024年3月8日頃
仕様:A4 並製 総304頁
定価:4,950円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-3819-1
 
目次
1950~1970年代/1980~1990年代/2000年以降/演劇における宣伝美術とは

著者プロフィール
笹目浩之(ささめ・ひろゆき)
株式会社ポスターハリス・カンパニー代表取締役。株式会社テラヤマ・ワールド代表取締役。1963年茨城県生まれ。1987年株式会社ポスターハリス・カンパニーを設立。飲食店を中心とした演劇、映画、美術展等のポスター配布媒体業務を確立する。1990年より演劇・映画・イベントの企画・宣伝・プロデュースも多数手がける。1994年、現代演劇ポスター収集・保存・公開プロジェクトを設立。60年代以降の舞台芸術系ポスターを収蔵し、各界の研究や演劇自身の活性化に役立てている。所蔵品の充実にともない、60~70年代のポスターは、独立したコレクションとして高く評価されるレベルに達している。現在、所蔵のポスターは2万点以上を誇る。
 
 
 
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