音無美紀子、太川陽介ら出演 集落で初めて水俣病患者が出たある家族の姿を描いた『風を打つ』を再び上演

2024.3.14
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トム・プロジェクトプロデュース『風を打つ』

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2024年7月17日(水)~7月19日(金)亀戸文化センター・カメリアホールにて、トム・プロジェクトプロデュース『風を打つ』が上演されることが決定した。

実在した杉本栄子さん・雄さんの家族をモデルにし、熊本県水俣を舞台に、集落で初めて水俣病患者が出た杉坂家の姿を描いた『風を打つ』。”家族”を描くことに定評がある作・演出家のふたくちつよしが、水俣病により長く続いた酷い差別や偏見と闘い乗り越えていく、ひとつの家族の物語を紡ぐ。

2019年初演、その後2022年、2023年と二度の再演で、大きな反響を呼びこの度再びの上演が決定。

(左から)いわいのふ健、太川陽介、音無美紀子、生津徹、岸田茜

キャストには、差別にもひるむことなく水俣病と対峙する母・栄美子を音無美紀子、家族全員に寄り添い穏やかに支える夫・孝史を太川陽介、14年ぶりに東京から故郷水俣に戻ってくる長男・功一を生津徹、5人の息子のうちたった1人水俣を離れず両親の面倒を見てきた四男・悟をいわいのふ健、功一の妻・貴子を岸田茜と、息の合った5名のキャストが2023年より続投する。

また、本作で『バイタリティに溢れ信念を貫く強い女性・家族にあふれる愛情を注ぐ母』を見事に演じた音無美紀子が、2019年公演で第74回文化庁芸術際優秀賞を、2022年公演では第30回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞し、高い評価を得た。

なお、今回は3公演限りの上演となる。

 
【あらすじ】
1993年水俣。あの忌まわしい事件から時を経て蘇った不知火海。
かつて、その美しい海で漁を営み、多くの網子を抱える網元であった杉坂家は、
その集落で初めて水俣病患者が出た家でもあった。
…長く続いた差別や偏見の嵐の時代…。
やがて、杉坂家の人々はその嵐が通り過ぎるのを待つように、チリメン漁の再開を決意する。
長く地元を離れていた長男も戻ってきた。しかし…本当に嵐は過ぎ去ったのか?
家族のさまざまな思いを風に乗せて、今、船が動き出す…。
生きとし生けるものすべてに捧ぐ、ある家族の物語。

 

公演情報

トム・プロジェクトプロデュース『風を打つ』
 
■日程:2024年7月17日(水)~7月19日(金)
■会場:亀戸文化センター・カメリアホール
 
■作・演出:ふたくちつよし
■出演:音無美紀子、太川陽介、生津徹、いわいのふ健、岸田茜

■企画制作:
トム・プロジェクト
(助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】)
■一般発売:4月10日(水)10:00~

■入場料:
一般前売6,000円/一般当日 6,500円/U-18(18歳以下)1,000円/U-25(25 歳以下) 3,500円/シニア(60歳以上) 5,500円/ティアラ友の会 5,500円(江東区内取扱施設のみ)
※全席指定
※U-18・U-25 ・シニア券はトム・プロジェクト、江東区内取扱施設のみで販売。要身分証明書。前売当日とも同料金。

トム・プロジェクト 03-5371-1153(平日10:00~18:00) https://www.tomproject.com