パリ散歩で見つけた路上アート vol.6

レポート
アート
2016.1.15
10 AVENUE JEAN AICARD

10 AVENUE JEAN AICARD

パリの素顔を映し出す

「パリジャン」といえば、多くの日本人が未だに「白人で、金髪で、目がブルー」というステレオタイプなイメージを持っています。

私が初めてパリを訪れた時、移民の多さに驚いたことを覚えています。実際のパリにはアフリカ系、中国系、東欧系……と、さまざまな人種のパリジャンが生きているのです。

この路上アートのモデルとなっているアフリカ系の青年は、おそらく、両親がフランスに移民や難民としてやってきてフランスで生まれた移民2世のパリジャンかなと、想像がつきます。

こういう青年は、特に路上アートが盛んなパリ20区にはたくさんいます。この写真を撮っている時に、彼とすれ違っても何の不思議もないのです。

ごくありふれたパリジャンの像なのに、見れば見る程、「彼は何を言いたいんだろう?」と、気になってしかたがない表情に見えてくるような不思議なアートです。

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