高羽彩が主宰するタカハ劇団、25年に『帰還の虹』を上演 出演者オーディションも開催
-
ポスト -
シェア - 送る
高羽彩
劇作家・演出家の高羽彩が主宰するタカハ劇団が、2025年8月に『帰還の虹』を上演する。上演に伴い、出演者オーディションを開催することを発表した。
高羽は昨年、東宝による『TOHO MUSICAL LAB.』に選出され、自身初となるミュージカル『わたしを、褒めて』を上演、また脚本を担当した連続ドラマW-30『東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた-』が第14回衛星放送協会オリジナル番組アワードの番組部門「ドラマ」最優秀賞を受賞するなど、目覚ましい活躍をしている。
タカハ劇団『帰還の虹』は2014年に下北沢・駅前劇場にて初演。この度、終戦80周年を迎える2025年夏に、約11年ぶりの再演を行う。
出演者オーディションは、7月1日より応募を開始、7月22日・23日・25日・26日にオーディションを開催。また出演者オーディション開催に合わせて、タカハ劇団の過去作品『おわたり』、『ヒトラーを画家にする話』の2作品同時配信も実施する。
なお、『帰還の虹』初演時の上演台本は高羽彩note(https://note.com/takaha_aya/n/nd25e7a1a427c)にて公開されている。
昭和19年——
現実が、創造を超える時代
画家達は何を描けばよかったのか
太平洋戦争末期の日本。
「戦意高揚画」を描き、日本画壇の寵児となっていた男のアトリエに集う、若き才能達。
あの時代、彼らは何を描き、何を描くべきだったのか。
高羽彩 コメント
来年、日本は終戦80周年を迎えます。そんな2025年の夏に、タカハ劇団は『帰還の虹』を再演することにしました。
『帰還の虹』は、戦時中「戦意高揚画」を描いたとある画家たちの話です。あの頃確かに、己の才能を戦争に注ぎ込んだ画家たちがいました。その胸中に渦巻くのものはなんだったのか。そこに触れる物語です。
初演は2014年。自衛隊の集団的自衛権が閣議決定によって容認されることに強い憤りと危機感を覚え「この国はもはや戦前なのだ」と戦慄したことが、執筆のきっかけでした。
あれから10年。
今また、切実に、『帰還の虹』を上演します。
お力を貸してくださる俳優たちとの出会いを求め、オーディションを開催します。
会場でお会いできるのを楽しみにしております。