総出演者数120人、バレエ史上最大級スペクタクル ENB『白鳥の湖』劇場公開が決定
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(C)English National Ballet 2024
イングリッシュ・ナショナル・バレエ団『白鳥の湖』 が、2025年1月1日(水)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて公開されることが決定した。
伝統的なロイヤル・アルバート・ホールにて、客席が周囲を囲む円形のセットで繰り広げられる、壮大な『白鳥の湖』は、全景を捉えた上方からの撮影ショットも入り、ダンサーたちの一挙一動が美しく映えるダイナミックな作品。『白鳥の湖』史上、最多数の白鳥が登場、総出演者数120人という圧倒的にパワフルな演出で1997年の初演時にはセンセーションを巻き起こし、以来世界で50万人以上の観客が鑑賞する大ヒットプロダクションとなった。
(C)English National Ballet 2024/courtesy of English National Ballet. (C) Laurent Liotardo
(C)English National Ballet 2024/courtesy of English National Ballet. (C) Laurent Liotardo
主演のオデット/オディール役を演じるのは、182cmというバレエ界の中でもとびぬけた高身長バレリーナである、韓国出身のイ・サンウン。美しいラインの持ち主で、長い手足を駆使して、たおやかで情感あふれる白鳥オデット、32回転のグランフェッテも角度を変えていく超絶技巧で圧倒する黒鳥オディールと、世界トップクラスのパフォーマンスを見せる。王子役はギャレス・ハウ。高身長でプロポーションの美しいダンサーだ。また悪魔ロットバルトを演じるのは、日本のバレエ団への客演などでよく知られているジェームズ・ストリーター。定評のある演技力で場面をさらう。英国トップクラスのバレエ団ならではの高い技術を誇る団員が多く、冒頭ではバック転などのアクロバティックなダンスを披露する男性ダンサーたちも登場して躍動感あふれる作品だ。
(C)English National Ballet 2024/courtesy of English National Ballet. (C) Laurent Liotardo
(C)English National Ballet 2024/courtesy of English National Ballet. (C) Laurent Liotardo
世界で活躍する日本人バレエダンサーの踊りも見どころの一つ。本作の3幕ナポリのソリストとして大谷遥陽が出演し、見事な音楽性とテクニックを発揮する。ロイヤル・アルバート・ホールの大きな舞台での上演ため、1幕で通常パ・ド・トロワとなっているところに12人のソリストが登場するパ・ド・ドゥーゼになり、猿橋賢、鈴木絵美里、大谷遥陽、エリック・ウルハウスが出演。またコール・ド・バレエやワルツ、3幕の各国の踊りでは、仲秋連太郎、淵山隼平のほか、団員以外にも元新国立劇場バレエ団の横山柊子、池田紗弥らもゲスト出演している。
イングリッシュ・ナショナル・バレエ・フィルハーモニー管弦楽団の指揮をとるのはギャヴィン・サザーランド。先日新国立劇場バレエ団の「眠れる森の美女」も指揮して日本のバレエファンにはなじみ深く、チャイコフスキーの名曲をイングリッシュ・ナショナル・バレエ・フィルハーモニー管弦楽団がドラマティックに奏でる。振付は、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団 元芸術監督のデレク・ディーン。美術を担当したのは世界的な名匠として高名なピーター・ファーマー。イングリッシュ・ナショナル・バレエ団の演目ではアクラム・カーン振付の『ジゼル』が劇場公開されてから、日本では2作目の劇場公開となる。
本編演目の途中には、ロットバルト役のジェームズ・ストリーターのインタビューや、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団が力をいれる医療・教育プログラムなどについてのドキュメンタリーも上映される。