大晦日『RIZIN DECADE』でチーム朝倉未来vsチーム平本蓮対抗戦! 安保瑠輝也も参戦『雷神番外地』6カード決定
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大晦日『RIZIN DECADE』でチーム朝倉未来vsチーム平本蓮対抗戦『雷神番外地』開催。対戦カードが発表された
12月31日(火)にさいたまスーパーアリーナ(埼玉県)で開催される『RIZIN DECADE』。新たに『雷神番外地』というタイトルで、チーム朝倉未来vsチーム平本蓮(BLACK ROSE)の対抗戦が行われることになった。
12月22日に行われた記者会見では、榊原信行CEOが「全面対抗戦で行きます。チーム未来vsチーム平本」と宣言。現在6カードが決定したが、さらに元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシアとの対戦が延期になった安保瑠輝也も、朝倉未来軍の大将として参戦が決まった。
■『RIZIN DECADE』チーム朝倉未来vsチーム平本蓮対抗戦『雷神番外地』
<第6試合>
▼RIZINオープンフィンガーグローブキックボクシングルール:3分3R(77.0kg)
細川一颯 vs. 宇佐美正パトリック
第6試合/細川一颯 vs. 宇佐美正パトリック
細川一颯(チーム朝倉未来)
極真空手で全日本優勝の経験もある細川。22年よりMMAを始め、23年全国の喧嘩自慢100人のトーナメント企画に出場してその頂点に立つ。その後BreakingDown(BD)と1,000万円の1年契約を結び、23年11月には9連勝で迎えたBDでプロ格闘家軍団の才賀紀左衛門にKO勝利した。
24年2月にはNumber1ライト級王者大島渓太郎5-0に判定勝利。9月の日米対抗戦ではウエルター級73kg契約MMAルールで紫帯柔術家のサムライにテイクダウンを許すも打撃で上回り判定勝利。12月のBDフェザー級トーナメントでは対戦予定の外国人選手が入国できず優勝候補のYURAと急遽1回戦で対戦。打ち合いの末、判定負けで初黒星を喫した。
宇佐美正パトリック(チーム平本蓮)
極真空手で数々のタイトル獲得後、ボクシングに転向。中学でU15全日本大会2連覇、高校では国体、インターハイ、全国選抜にそれぞれ2度優勝と高校6冠を達成した。LDH主催の『FIGHTERBATTLE AUDITION』への応募を機にMMA転向。21年9月の修斗でデビューすると強烈な左フックを武器に3連勝を飾る。
22年4月の『POUNDSTORM』では大尊伸光にテイクダウンを許し、判定負けでMMA初黒星。22年10月『RIZIN』初参戦で、ベテランの佐々木信治に右ストレートをヒットさせTKO勝利。大晦日には同じ極真空手出身のベイノアを1R早々に左フックで失神KO。その爆発力ある打撃を武器に快進撃かと思われた。
しかし23年4月、キム・ギョンピョに1R一本負け。9月にはキックボクシングルールで元K-1王者の安保瑠輝也から二度ダウンを奪われ判定負け。24年6月には徳留一樹を1R右フックで沈め連敗脱出するも、9月には矢地祐介に完封される。12月のDEEPで元修斗ライト級王者西川大和に判定2-3で敗れ2連敗中。
細川は『RIZIN』の初舞台でさらにプロデビュー戦となる今回。輝かしい戦績を持つパトリック相手に、BDを体現するファイターとしてジャイアント・キリングを果たせるか。
一方のパトリックにとっては、今回は特殊なルールセットで臨むことになった。喧嘩自慢の細川を打撃のテクニックで凌駕してプロの実力を見せつけるとともに、完全決着による白星で再起の年を迎えたい。
<第5試合>
RIZINオープンフィンガーグローブキックボクシングルール:3分3R(58.0kg)
野田蒼 vs. 篠塚辰樹
第5試合/野田蒼vs.篠塚辰樹
野田蒼(チーム朝倉未来)
K-1甲子園-55kg優勝。19年DEEP☆KICKで2連勝後の8月よりK-1参戦。21年5月、K-1バンタム級日本最強決定トーナメント初戦で壬生狼一輝にスプリット判定負けを喫した。その後、強豪の松谷桐に勝利してKrushバンタム級王座戦の機会を掴むも、池田幸司に2R TKO負け。12月、初代K-1バンタム級王座決定トーナメント・リザーブファイトでは峯大樹の顔面にヒザをヒットさせTKO勝利を収めた。
24年3月には初参戦の『RIZIN』で上村雄音にTKO負け。6月の『RISE』ではJINにKO負けを喫した。しかし9月には初参戦のBreakingDownでナオキに圧倒的な実力差で5-0判定勝利を挙げた。続く10月の階級上の大野篤貴との空手対決は判定1-2で惜敗。12月にはフェザー級キックトーナメントのリザーブファイトで体重差5.2kgのパトリック・コーネットに連打を浴びせ判定5-0勝利を挙げた。
篠塚辰樹(チーム平本蓮)
ボクシングを中学2年から始め、高校で関東大会優勝、全国大会5位の成績を残す。その後名門ワタナベジムに入門し、プロ戦績は3勝(2KO)1敗。キックボクシング転向初戦は18年2月の『RISE』で、山川賢誠に1RKO勝利。ボクシング仕込みの鋭いパンチを武器にKOを量産した。
21年に『K-1』、『Krush』へ戦いの場を移す。12月に新美貴士のフェザー級王座へ挑戦するも2R KO負け。また怪我で長期離脱も経験した。23年3月の復帰戦以降2連続KO勝利を挙げると、10月には森坂陸が持つKrushフェザー級王座を判定勝利で奪取。勢いに乗る大晦日、初参戦の『RIZIN』で冨澤大智から2度ダウンを奪う大差判定勝利を挙げた。
24年3月にKrush王座を返上。4月にバンデージのみを巻いて行うベアナックルルールに初挑戦。得意のパンチがよりシャープに放たれ、BKFCからの刺客マルティネスを右ストレートでKOした。
野田は短期間での連戦となる今回、自身が照準を合わせていた冨澤に完勝した元Krush王者の篠塚をKOし、チームの勝利はもちろん、一気にそのポジションを奪い去ることを目論む。
一方の篠塚は、同じK-1グループで活躍した野田をその研ぎ澄まされた拳でマットに沈め、冨澤戦に続きBLACK ROSE軍に勝利をもたらすつもりだ。
<第4試合>
▼RIZIN MMA特別ルール:5分2R(63.0kg)
冨澤大智 vs. 三浦孝太
第4試合/冨澤大智 vs. 三浦孝太
冨澤大智(チーム朝倉未来)
K-1チャレンジ(一般)Bクラストーナメント-60kg優勝。19年、ABEMAの格闘代理戦争でTEAM武尊の一員として注目を集める。その後K-1総本部で練習を重ね、21年10月の『Krush』でプロデビュー、渚相手に判定勝利を飾った。22年1月に2連勝を挙げたのち、BreakingDownに活躍の場を移す。11月にヒロヤと自身初のMMAルールでの対戦するも判定負け。その後はキックボクシングルールで6連勝。
『RIZIN』初参戦となった23年大晦日にKrush王者の篠塚辰樹、24年6月に井原良太郎に判定負けを喫した。12月に半年ぶりの再起戦で無敗の空手家よしきまるに判定3-2勝利を挙げた。
三浦孝太(チーム平本蓮)
日本サッカー界“キング・カズ”こと三浦知良の次男。高校卒業後、プロ格闘家をめざしBRAVEで研鑽を積む。21年9月、『RIZIN』のリングで大晦日参戦を宣言したが、コロナの影響で外国人選手の来日が叶わず、急遽変更されたYUSHIを相手に『RIZIN』およびプロMMAの初陣を飾る。
しかし23年5月にYA-MAN、大晦日に皇治にいずれもTKO負けを喫し、苦しい2連敗中。SNSを通じ東南アジアの女性に爆発的な人気を獲得しており、22年にはタイ王国からの招聘でムエタイ世界王者ブアカーオとエキシビジョンマッチが実現したほか、最優秀人気格闘家賞とトロフィーを授与されている。
冨澤は自身2度目のMMAルールで三浦孝太を撃破し、勝利街道に乗るとともにスターの座を狙う。三浦はちょうど1年ぶりとなる大晦日、再起戦の舞台で“キングJr.”としての才能を見せつけたいところだ。
<第3試合>
▼RIZINキックボクシングルール:3分3R(66.0kg)
YURA vs. 朝久泰央
第3試合/YURA vs. 朝久泰央
YURA(チーム朝倉未来)
プロ14勝(6KO)無敗。8歳から正道会館で空手を習い、14歳からキックボクシングとボクシングを始める。21年K-1甲子園-65kg準優勝、IKC第4代ウェルター王座獲得。22年にはJAPAN CUP KICK初代ウェルター級、RKS第3代ウェルター級といった王座を獲得した。
23年5月、高校の先輩・安井飛馬から「宮崎県で1番打撃が強い」と推薦されBreakingDown初出場。外枦保尋斗をKOした右の破壊力で朝倉未来をうならせベストKO賞に輝く。BDで3戦後の12月、初出場のRISEでねぎ魔神に判定勝利。24年2月、西谷大成とBD引退を賭けた一戦でKO勝利を果たすと、3月には『RISE ELDORADO 2024』という大舞台でKENTAに判定勝利の金星を挙げた。9月に優勝候補と目されたBD初代ライト級王座決定トーナメントは準決勝敗退したが、10月には『FIGHT CLUB』で木村“ケルベロス”颯太にTKO勝利で再起を果たす。12月にはBD初代フェザー級王座を獲得した。
朝久泰央(チーム平本蓮)
第5代K-1 WORLD GPライト級王者。兄の裕貴と共に、父・朝久篤のもと空手と朝久流養我(あさひさりゅうようが)で鍛練を積む。アマチュアキックでは7勝(2KO)6敗、空手は60勝(36一本勝ち)3敗の実績を残す。14年9月に『J-NETWORK』でプロデビュー。Next Generation Cup55kg級優勝。15年から『Krush』に参戦。20年3月、当時のK-1ライト級王者林健太とのノンタイトル戦で勝利する。21年7月には地元の九州大会でゴンナパー・ウィラサクレックの持つベルトに挑み、延長判定で勝利し王座戴冠を果たした。
怪我で長期欠場を経て23年3月にライト級王座の初防衛戦で与座優貴に判定負けで王座陥落。24年10月の再起戦は『Krush』にて龍華に判定勝利する。
YURAは驚異的な威力を放つ右の拳で、自らも目指すK-1王者を経験した朝久を粉砕し、最強の座を手に入れたい。
一方、12月のK-1のリングに上がった平本蓮&篠塚辰樹の呼びかけに応じる形で大晦日の電撃参戦を発表した朝久は、K-1と朝久空手の誇りをかけ、フルコンタクト空手出身のBD王者YURAを叩き潰し、その強さを証明する。
<第2試合>
▼RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
安井飛馬 vs. 黒薔薇くん
第2試合/安井飛馬 vs. 黒薔薇くん
安井飛馬(チーム朝倉未来)
大学まで柔道を経験し、関西学院大学3年時には兵庫県学生体重別選手権大会で優勝した。大学在学中の21年7月にBreakingDown第1回大会に出場し、空手で実績のある大黒力斗に判定勝利し、ベストバウト賞を受賞。朝倉未来にスカウトされMMA転向を決意すると、朝倉未来1年チャレンジ2期生としてプロをめざし23年より現JTTに加入。BreakingDown戦績は6戦全勝。
23年より『DEEP』に参戦し、24年4月に1DAY開催の『フューチャーキングトーナメント2023』に出場し4連続フィニッシュで優勝(ライト級)した。8月には『DEEPサマーフェスティバル2024』にて、フェザー級でプロデビュー。ベテランの劉獅を相手に判定勝利を飾ると、12月には牧野滉風を1R1分1秒、裏十字固めで一本勝利を挙げた。
黒薔薇くん/鈴木博昭(チーム平本蓮)
その類まれな身体能力とパワーから「怪物くん」の異名を持つ本能系ファイターで、近年はボンサイ柔術の打撃指導を通じて智将としても名高い。『SHOOT BOXING』で初代SB日本ライト級王座、第9代SB日本スーパーライト級王座、初代SB世界スーパーライト級王座を獲得するなど、数々の強豪と名勝負を演じ一時代を築いた。
21年10月『RIZIN』に電撃参戦すると、奥田啓介に1R TKO勝ちでMMAデビュー初白星。23年6月には朝倉未来一年チャレンジ1期生の西谷大成の跳びヒザに対し左フックを炸裂、1R 56秒でTKO勝利し再起を遂げた。
24年2月には芦田崇宏をTKOで沈め、1Rフィニッシュで2連勝。同じく立ち技からMMAに転向したYA-MANとのハードヒッター対決を熱望。7月に対戦したが、1Rに打ち合いを仕掛けられKO負け。11月には若手最有望株の秋元強真に判定で敗れた。
JTT最強の寝技師として、立ち技界で長らく最強の座に君臨したベテランの黒薔薇くん(鈴木博昭)を破り、秋元に続き一躍トップ選手へと駆け上がりたい安井。一方の黒薔薇くんは寝技師の安井をKOし、完全復活を目論む。
<第1試合>
▼RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
五明宏人 vs. 赤田プレイボイ功輝
第1試合/五明宏人 vs. 赤田プレイボイ功輝
五明宏人(チーム朝倉未来)
伝統派空手の鍛錬を積み、19年の天皇盃・皇后盃第47回全日本空手道選手権個人組手にて決勝戦で黄金の上段蹴りを炸裂させ圧倒的な強さで優勝を果たす。朝倉兄弟に憧れ26歳でMMAに転向。22年3月、『DEEPフューチャーキングトーナメント2021』ライト級優勝。5月、DEEPフェザー級でプロデビューを果たし、佐藤勇駿に判定勝利を収めた。
同年8月にはデオ・レバナに1R僅か42秒で壮絶なTKO勝利を挙げると、11月にはかつて朝倉未来に一本勝ちの戦績を持つTATSUMIを1R 1分54秒でTKOし怒涛の3連勝。23年5月にはDEEPフェザー級暫定王者決定戦のチャンスを掴んだが、王座挑戦経験のある神田コウヤに判定で敗れ、プロ初黒星を喫した。24年11月、初のメインイベンターとして韓国のミヨン・ジェウクに判定3-0で勝利した。
赤田プレイボイ功輝(チーム平本蓮)
20年に『Krush』でデビュー。得意の左で2連続KO勝利を挙げハードパンチャーとして注目を集める。22年8月には松本和樹にKOで、10月に南雲大輝に判定で勝利する。『Krush』での戦績は4勝(3KO) 2敗。
24年4月、皇治プロデュースの『NARIAGARI』に参戦したが、ライト級(-65kg)トーナメント1回戦で良太に判定負け。その後7月の朝倉未来戦に向けて平本蓮のスパーリングパートナーを務める。11月の『DEEP』にて平本のプロデュース選手としてMMAデビュー。鳥次亜瑠に1R TKO勝利を挙げた。なお趣味、特技ともに女遊びを掲げているほか、21年には恋愛リアリティードラマ「18禁の恋がしたい」に出演するなど異色の経歴を持つ。
朝倉未来の代理戦争として臨む今回、五明はキックで戦績を積んだ赤田のパンチに対し空手仕込みの蹴りを叩き込み、圧倒的勝利を掴みたい。一方、大晦日の『RIZIN』という大舞台でプロMMAデビューを果たす赤田は、その実力が本物であることを示すと同時に、『DEEP』で人気を博す五明を相手にアップセットを起こしたい。
なお「雷神番外地」にチーム朝倉未来の大将として参戦する安保瑠輝也の対戦相手は、決定次第発表される。
『RIZIN DECADE』は、『雷神番外地』と『Yogibo presents RIZIN.49』の2部制となった。『雷神番外地』は13:00開始、『RIZIN.49』は16:30~17:00開始(予定)となっている。また、イベント終了後にはカウントダウンが行われる。場内では出場した選手たちとのカウントダウンが楽しめる。