牧阿佐美バレヱ団『ダンス・ヴァンドゥⅢ』が上演 金森穣委嘱の新作や23年ぶりの上演作品など4作品を上演

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牧阿佐美バレヱ団『ダンス・ヴァンドゥ Ⅲ』が、2025年3月8日(土)・9日(日) 文京シビックホール大ホールにて上演される。

多彩なバレエ作品の魅力を紹介する『ダンス・ヴァンドゥ』シリーズ。今回は、日本を代表する演出振付家で舞踊家の金森穣氏に委嘱する新作、三谷恭三の代表作『ガーシュインズ・ドリーム』、23年ぶりの上演『ホフマン物語』ほか、全4作品を上演する。

新作『Tryptique 〜1人の青年の成長、その記憶、そして夢』は、橘バレヱ学校で学び、舞踊家のキャリアを牧阿佐美バレヱ団でスタートした金森穣が初めて、牧阿佐美バレヱ団に作品を振り付ける。音楽は今年生誕100年を迎える芥川也寸志の「弦楽のための三楽章」(トリプティーク)。牧阿佐美が振付家デビュー公演で発表した代表作「トリプティーク」と同じ楽曲で、牧阿佐美バレヱ団のダンサーたちに贈る。

『ガーシュインズ・ドリーム』は、牧阿佐美バレヱ団芸術監督、三谷恭三が1993年からプロデュースした公演シリーズ「ダンス・ヴァンテアン」の第5回(1997年)で初演されたもの。『サマータイム』『スワニー』『キューバ序曲』『アイ・ガット・リズム』など、ガーシュインの楽曲にのせて若い男女の恋模様を切り取る。音楽は、東京芸術大学在学中に結成したクライズラー&カンパニーで活躍した作曲家・ピアニスト、斉藤恒芳による本作品のための編曲。

英国スコティッシュ・バレエ団の振付家ピーター・ダレルがオペラ『ホフマン物語』をバレエ化し1972年に初演した『ホフマン物語』。牧阿佐美バレヱ団による日本初演は1988年で、23年ぶりの上演となる。自分を偉大なバレリーナと思い込むヒロイン、アントニアの幻想のバレエシーンが展開する第2幕を上演する。巧みなテクニックを披露するソリストたちと、10組のカップルによる華やかな群舞が繰り広げられる。

『グラン・パ・ド・フィアンセ』は、英国ロイヤル・バレエ、ロンドン・フェスティバル・バレエ(現イングリッシュ・ナショナル・バレエ)等で活躍し、多くの作品を創作した振付家ジャック・カーターの作品。『白鳥の湖』初演版(1877年)の第3幕にあった<パ・ド・シス>など、プテイパ=イワノフ版(1895年)ではカットされた音楽を使い、6人の花嫁候補たちが美を競う踊りとして振り付け、1957年エリザベス女王御前公演で初演された。牧阿佐美バレヱ団はカーターを招聘した1974年に初演。日本初演を踊った大原永子、小倉佐知子、川口ゆり子らから現在まで、歴代のダンサーが踊り継ぐ作品だ。

公演情報

牧阿佐美バレヱ団『ダンス・ヴァンドゥⅢ』
 
◼ 芸術監督 三谷恭三
◼ 指揮 湯川紘惠
◼ 演奏 東京オーケストラMIRAI

◼ 日時(2025年)
3月8日(土)15:00開演
3月9日(日)15:00開演
◼ 会場文京シビックホール 大ホール

 
料金(全席指定・税込)
S席¥13,000 A席¥10,000 B席¥7,000 C席¥4,000
*4歳未満入場不可
 
◼ 問合せ 牧阿佐美バレヱ団公演事務局https://ambt.jp Tel 03‐3360‐8251
◼ 主催 一般財団法人牧阿佐美バレヱ団
◼ 共催 文京シビックホール(公益財団法人文京アカデミー)
◼ 後援 一般社団法人日本バレエ団連盟
◼ 助成 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動)
|独立行政法人日本芸術文化振興会

新作『Tryptique 〜1人の青年の成長、その記憶、そして夢』
振付:金森穣
音楽:芥川也寸志「弦楽のための三楽章」(トリプティーク)
【出演】
青年 清瀧千晴
ライヴァル 大川航矢永堀瑠唯
同僚たち 坂爪智来細野生石田亮一濱田雄冴 近藤悠歩正木龍之介
小池京介鈴木真央
恋人3(運命の人) 織山万梨子
恋人2 高橋万由梨
恋人1 五井野鮎美
運命・時の流れ 三宅里奈田切眞純美阿部千尋上中穂香西山珠里今村のぞみ

『ガーシュインズ・ドリーム』
振付:三谷恭三
音楽:ジョージ・ガーシュイン、斉藤恒芳*特別録音による音源を使用
【出演】
高橋万由梨上中穂香近藤悠歩他
 
『ホフマン物語』第2幕より幻想の場
振付:ピーター・ダレル
音楽:ジャック・オッフェンバック
編曲:ジョン・ランチベリー
【出演】
ホフマン:石田亮一
アントニア:米澤真弓 他
 
『グラン・パ・ド・フィアンセ』
振付:ジャック・カーター
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【出演】
茂田絵美子久保茉莉恵三宅里奈高橋万由梨土川世莉奈秦悠里愛