クリエイティブマンが運営するライブハウス「SPACE ODD」が新人アーティストに焦点をあてたイベント「ODD WAVE ol.3」を開催

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インタビュー
音楽

ODD WAVE vol.3

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サマーソニックを始めとするロック・フェス、国内外アーティストのライヴを企画制作するプロモーターであるクリエイティブマンが運営する、音楽の未来が生まれる場所・SPACE ODDから新人アーティストに焦点をあてたイベント『ODD WAVE』を企画。その第二弾として、2025年2月28日(金)代官山SPACE ODDにて『ODD WAVE vol.3』を開催、出演アーティストであるEYRIE、Mlle.、QOOPIEにイベントへ向けたオフィシャルインタビューが到着。

ーーフェス出演への夢や目標についてお聞かせください。

EYRIE:世界各地のフェスに出演することです。

Mlle.:サマソニに出たいです。2023年にオーディション枠で出演した時に、次は必ずメインアクトとして出演すると決意しました。

QOOPIE:国内では「SUMMER SONIC」「FUJIROCK FESTIVAL」、加えて地元で開催されている「森、道、市場」への出演は、結成当初より活動の目標としていました。2024年は「SUMMER SONIC」への出演も果たし、様々な方々のサポート、何より日々のファンの皆様の応援のおかげでバンドが前進しているのを感じています。出演を果たした先で自分達に何が残せるのかを常に考え、来るその時に備えたいと思います。

EYRIE

ーーフェスとライブハウスでは、オーディエンスとの距離感が大きく異なりますが、それぞれにおけるパフォーマンスの違いについてどう考えていますか?

EYRIE:パフォーマンスにかける熱量はどちらも変わらないですが、フェスではEYRIEの音楽を初めて聴いてくれる人も多いので、一期一会の気持ちで演奏してます。ライブハウスではみんなの顔もよく見えて、一人ずつとそれぞれコミュニケーションしているような気持ちです。

Mlle.:ライブハウスでは、サブカルチャーに対して能動的な客層が多く、比較的バンドを既に知っている方が多い印象です。継続的にファンでいてもらえるように意識しています。一方で、フェス「いつものファン」だけでなく、初見の方へいかに自分たちのオリジナル性が伝えられるか、また直感的に熱量が伝わるパフォーマンスができているかがより重要になってくると思っています。

QOOPIE:ステージの大小、室内か室外かでパフォーマンスの方法は変わると思いますが、根底にあるエネルギーは変わりません。どのようなアウトプットの方法が最もオーディエンスの皆様にエネルギーを届けられるかを日々行なっている全てのライブ全ての会場毎に考えており、その上でセットリストを組んだりパフォーマンスを決めています。

Mlle.

ーーフェスを通じてインスピレーションを受けたアーティストや出来事は?フェスの現場だけでなく、YoutubeやSNSを通じて感じた内容でもOKです。

EYRIE:FUJIROCK'23で見たインドのバンドJATAYU。JATAYUはインドの伝統的なカルナティック音楽とジャズ、ファンク、ロックを掛け合わせた、独自のサウンド感をもったフュージョンバンドですが、歌のないインストバンドであるのにも関わらず、独特の世界観でおそらく初見であろうお客さんの心を一気に掴んでいくのを肌で感じました。国境を渡って、言葉が通じない相手とも音楽で繋がっていけることを、まさに見せつけてくれたバンドです。

Mlle.: 「出れんの!?サマソニ!?2023」にオーディション枠で出演した際、僕たちの次に出演されていた梅田サイファーのステージが印象に残っています。ジャンルは違えど会場のあの熱量は目指すべき場所として良い刺激になりました。 

QOOPIE:2013年に行われたFUJIROCK FESTIVALでRegaが出演したステージの映像に非常に感銘を受けました。Regaが歩んできたストーリーと演奏が、フェスやそのステージに刻まれてきた歴史と交差して、その語り継がれるべきステージが出来ているのだと感じて活動していく上での大きな刺激となりました。

QOOPIE

ーー皆さんのバンドとしての「ODD」=独自性や個性はどのような部分にありますか?

EYRIE:ピアノ連弾+ドラムという編成、癖の強い楽曲。

Mlle.:Mlle.の「ODD」=独自性は、バンドコンセプトでもあるNCP(Neo Cinema Pop)です。古典的なサウンド・楽器編成を、劇的な展開を意識した楽曲構成に落とし込んでいるつもりです。加えて、一つのジャンルに囚われないコード進行・音色も取り入れて独自性を表現しています。

QOOPIE:『FUNK』であることです。ファンクというと、「アフリカ系アメリカ人ならではのリズム感を生かした、16ビートを基本にしたグルーヴの音楽」がイメージされると思います。実は更にそこから語源を辿っていくと、ファンクは元来「体臭がきつい、汗臭い」状態を意味する言葉なのです。ジェームスブラウンなどファンクのルーツになっているミュージシャンの音楽は、ただその音楽的リズムグルーヴの良さだけではなく、時代を越えて飛んでくるそのエネルギーに満ちた匂いを感じることが出来ます。QOOPIEも正しくその「身体から湧き出てくる匂いのある音楽」をやっています。リスペクトをしっかり持った上で、先人達の音楽的なリズムのみに囚われず、新しい時代の身体から湧き出る匂いのあるグルーヴをオーディエンスへ届けていきたいです。

ーー現在の音楽シーンにおける新しい「WAVE」を感じる瞬間はありますか?自分たちの音楽がその一部になるとしたら、どんな形で貢献したいですか?

EYRIE:自分たちは日本のインスト音楽シーンにWAVEを起こすバンドだと思っています。歌がある音楽と同じくらいインスト音楽がもっと人々に浸透するように、これからも全力で活動していきたいです。

Mlle.:SNSやメディアの普及で音楽の聴かれ方・使われ方が変わりつつあることが大きなWAVEだと感じています。流行り廃りも激しい時代だからこそ、自身のこだわり・感覚だけで楽曲を作るのではなく、常に「新鮮」なコンテンツを世の中に発信し続けたいと思っています。

QOOPIE:国内のシーンにおいて、音楽は常に進化を続けていると思います。様々なジャンルを取り入れたこれまでにないアーティストがアンダーグラウンドなシーンだけでなく、メジャーなシーンにも次々と登場しています。そんな中でも、日本ではボーカルの歌を楽しむのが最もポピュラーかと思います。音楽の楽しみ方は多岐に渡ります。QOOPIEを通じて、楽器のみの表現やグルーヴで喜怒哀楽を伝える楽しみ方が国内で更に広まればと考えています。

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