好発進の「真田丸」、話題のオープニング映像のロケ地を紹介
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1月10日から放送を開始した大河ドラマ「真田丸」(NHK総合ほか)。堺雅人演じる、戦国時代最後の名将・真田信繁(幸村)が、時代の荒波に翻弄されながらも家族とともに生き抜き、大坂の陣を迎えるまでを三谷幸喜の脚本で描いた今作。
初回放送の平均視聴率も、関東で19.9%、関西で20.1%と好発進を切った。今回は、その年の大河ドラマを印象付け、本編と同様に注目されるオープニング映像の制作過程やロケ地を紹介したい。
■ 鏡池(長野県長野市戸隠)
本作で藤井隆が演じる猿飛佐助がかつて修業したとされる、戸隠山の中に位置する池。風の吹かない早朝などは、波立たない水面がまるで鏡のようで、四季折々の戸隠連峰を美しく映し出す。撮影はドローンを使って行われた。
■ 備中松山城(岡山県高梁市)
大手門跡の脇にある、切り立った崖の上の城壁をドローンで撮影。真田ゆかりの史跡ではないが、現存する最高標高(430m)に天守があり、険しい岩山(臥牛山)の上に残った城郭が、山深い真田の居城のイメージと重なることから、ロケ地に選ばれた。滝はCGで合成され、石垣の上にある壁も実際は白壁だったが、「真田丸」の題字も書き上げた左官職人・挾土秀平氏がスタジオで制作した土壁の城壁を組み合わせている。
同じく大手門跡のシーン。現存する天守閣に至る石段の道に、清らかな滝をCGで作り出した。この城壁も挾土氏が制作したものを合成。
■ 米子大瀑布(長野県須坂市)
落差85mの不動滝(左)、落差75mの権現滝(右)の二条の滝からなる、米子大瀑布。「日本三大不動尊」の一つとして、今でも修験者が修業を行っている。
■ 戸隠神社・奥社(長野県長野市戸隠)
創建から2000年もの歴史を持つ神社。かつては比叡山や高野山とともに「三千坊三山」と呼ばれ、都まで知られた霊場だった。戸隠三千坊の最終地点である、“奥地”に至るまでの参道を2kmに渡って撮影した。
■ 上田城 南やぐら(長野県上田市)
草刈正雄演じる、信繁の父・昌幸が築城した平城。二度に渡って徳川勢を追い返したことで知られる真田の城だが、後に徳川家によって壊され、現在残るのは真田の時代とは異なるものだ。
■ 松代城(長野県長野市松代町)
元々は海津城とも呼ばれていた城跡。川中島の戦いの際、武田信玄が築城したと言われている。江戸時代になり、信繁の兄で、大泉洋演じる信之が松代藩主としてこの地を治めた。
物語が動き出す、第2回「決断」は1月17日(日)20時からNHK総合ほかで放送。ドラマゆかりの地を訪れ、真田氏の軌跡を辿ってみてはいかがだろうか。【東京ウォーカー】