「Musical Awards TOKYO」スピンオフ企画 クリエイター育成プロジェクト「Musical Next Seeds」が開催

2025.4.16
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「Musical Next Seeds」

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日本独自のミュージカルアワードとなる「Musical Awards TOKYO(ミュージカルアワーズ東京)」のプレシーズンが2月に行われたが、5月に新企画が始動することがわかった。

新企画「Musical Next Seeds(ミュージカル・ネクスト・シーズ)」 はクリエイター&オリジナル作品育成プロジェクト「Musical Next Seeds(ミュージカル・ネクスト・シーズ)」で、まだフルサイズで上演された事がないシード作品を発掘して多くの方が触れ、応援し、成長を後押しすることで、フルサイズ上演を目指してもらえるようバックアップするための企画。

今回、公募を経て、5月10日(土)~11日(日)に「Musical Awards Tokyo」のスピンオフ企画として「日比谷フェスティバル」と連動し、お披露目される。

「Musical Next Seeds」参加者

【5月10日】

<作品1>
■作品名:『インスタント・ラブヌードル』
■脚本・作詞:宮野つくり
■作曲:ニアン・トン
■歌唱者:内田莉紗、須藤香菜、谷怜由

脚本・作詞:宮野つくり

作曲:ニアン・トン

 
主人公ナオミは、人生に焦りを感じている25歳。職場ではあいさつを無視され、人生順風満帆な親友・マミコと比べられ、母親との関係にも悩んでいる。さらに、唯一の希望だった彼氏には、とんでもない理由でフラれ、人生はどん底に。そんなナオミの元に、突然ある商品の広告が送られてくる。それは、巨大なカップヌードルのような見た目だが、お湯を注ぐと、理想の恋人、友達、家族が5時間だけ現れるという「インスタント・ラブヌードル」だった。勢いで注文したものの、最初は戸惑うナオミ。しかし、ちょっと抜けてるカワイイイケメン「インスタント彼氏」と、何でも肯定してくれる「インスタント友達」が現れると、だんだん“インスタントな愛”にハマっていく。だが、その存在が母親にバレそうになると、ナオミは取り返しのつかない選択をしてしまい……。依存と承認欲求、そして母娘のリアルを、ポップで切実に描く現代コメディ!


<作品2>
■作品名:『心から』
■脚本:清家愛
■作詞:清家愛、石川笑太郎
■作曲:石川笑太郎
■演出:櫻井春寿
■歌唱者:※五十音順、各回6人ずつ出演
浅野夢彦 、出津玲奈、鵜飼舞波、大越やよい、大西碧、黒川桃花、ケンケン、上瀧有羽、柴野瞭、角田萌夏、新田絢加、真野壱弥

脚本・作詞:清家愛

作詞・作曲:石川笑太郎

演出:櫻井春寿

 
現代の東京とオンライン上を舞台とした、何かを「伝えたい」という想いにもがく全ての表現者へのラブレター。街の雑踏の中で、言葉にできない想いや名前を付けられない感情を抱えた若者たちが、それぞれの方法で自己表現のあり方を模索する。琴音、恵、結人の三人は、それぞれ何かの始まりを感じさせるような朝を迎える。その日、結人が路上で恵の演奏を聞いたことで、運命は動き出す。琴音は、気持ちをうまく伝えられない相手への言葉をSNSに投稿し、多くの共感を得る。それを見つけた結人は、数々の投稿の言葉をもとにした曲づくりを恵に提案する。すると人や物からあふれ出る何かから音楽を生み出す恵の力によって一つの曲が完成し、瞬く間にヒットソングとなる。SNS上を中心に匿名の声が作り出す流れに飲み込まれそうになりながら三人それぞれが、心からの「声」を探し、適切な相手に偽りのない想いを届けるために苦悩する。


<作品3>
■作品名:『ロミオ アンド ジュリエット アット ドーン!』
■原案:W・シェイクスピア『ロミオとジュリエット』松岡和子訳(ちくま文庫)
■脚本・作詞:オノマリコ
■作曲:後藤浩明
■演出・振付:小林真梨恵

脚本・作詞:オノマリコ

作曲:後藤浩明

演出・振付:小林真梨恵

 
時は現代。とある国、とある王室の、プリンスとプリンセス、ロミオとジュリエット。 二人はロイヤルファミリーとしての振る舞いを求められ、 親から王になることが第一と言われて 育てられていた。彼らの両親、モンタギューとキャピュレットは、この国の王の座をめぐり、冷た い争いを続けている。ロミオは18歳、ジュリエットは16歳。ふたりは悩めるティーンエイジャー でもあった。自分の生まれもった立場について、友人について、恋愛について、話せる相手を見つ けられずにいた。そんなある日、ロミオの姉、ロザラインの結婚が決まる。
2年越しに結婚が許された彼女は、王室から離れることを決める…


<作品4>
■作品名:『Aile(エイル)』
■脚本・作詞:橋村祐美子
■作曲:横内日菜子
■歌唱者:村上貴亮、山田元、田代明
■演奏者:横内日菜子(Pf.)

脚本・作詞:橋村祐美子

作曲:横内日菜子

 
蝶族の国(バタフレア)に住む主人公エイルは、蝶のように美しい羽が生えることを夢見ていた。
しかし、大人になって生えたのは、蛾族(モス)の羽だった。
夢に敗れたエイルは、仲間だったはずのバタフレア族から差別を受け、故郷を追い出されてしまう。
そんな絶望の淵で出逢ったのは、どの種族にも属さずに自由に生きる、リベルテの民たち。
彼らと過ごす中で、エイルの傷ついた心は癒され、希望を取り戻す。
やがて、エイルの羽の模様や色にモスの特徴が現れ始める。
いつしか眠っていた本能が目覚め、モスのリズムで体が勝手に踊り出してしまう!
エイルは差別や偏見を乗り越え、新しい自分を受け入れられるのか!?
登場人物たちの心の成長を描く、大人ファンタジーミュージカル!


【5月11日】

<作品1>
■作品名:『イズ・エヴリシング・オウライ?』
■脚本・作詞:藤倉梓
■作曲:藤倉梓
■出演:金子大介、水野貴以、中村翼、中村萌子
■演奏:藤倉梓

脚本・作詞・作曲:藤倉梓

 
本作は2020年から2021年に創作されたソングサイクルです。
ソングサイクルというのは、一般的なミュージカルとは違い、あるテーマを共通キーワードとして基本的に1曲で1話が完結するオムニバス集の形式です。オフブロードウェイやオフオフブロードウェイで沢山上演されています。
タイトルの「イズ・エヴリシング・オウライ?」は「お困りごとはありませんか?」の意味で掲げました。
コロナが猛威を振るった2020年〜2021年に世界中で起きたことを拾い上げ、おとぎ話やファンタジーの世界のキャラクターの物語に絡めてポップなテイストで綴りました。
家から出られず、オンラインによって辛うじて人との「往来」=「やりとり」をすることで励まし合っていたあの頃。あのとき、誰もがオウライだったんだろうか。何がオウライなんだろうか。そんなことを考えながらつくったソングサイクルです。


<作品2>
■作品名:『ジル・ド・レ~吾輩は娼館の蚤である~』
■脚本・作詞:河田唱子、藤倉梓
■作曲:田中和音
■出演者: 岡本悠紀、兼湖大介、末冨真由
■演奏者:中西司(Pf.)、小夜子(Vl.)、桐沢輝(Cb.)

脚本・作詞:河田唱子

脚本・作詞:藤倉梓

作曲:田中和音

 
1918年、第一次世界大戦下のパリで、サーカスで働く人間の女の子に恋した蚤のジル・ド・レが、女の子を幸せにするために奮闘する物語です。


<作品3>
■作品名:『東京物語―僕らを探しにー』
■脚本:脚本:ウォーリー木下
■作詞:和田俊輔
■作曲:和田俊輔

脚本:脚本:ウォーリー木下

作詞・作曲:和田俊輔

 
近未来の東京を舞台にした、
心の海へ潜り記憶を辿る『サイコダイブ・ミュージカル』。


<作品4>
■作品名:『The Curious Case of Benjamin Button』
■原作:F・スコット・フィッツジェラルド
■脚本:藤井颯太郎
■作詞:蔡忠浩、長谷川寧、藤井颯太郎
■作曲:蔡忠浩
■翻案・演出・振付:長谷川寧
■歌唱者:中井智彦、皆本麻帆、LEI’OH

脚本・作詞:藤井颯太郎

作詞・翻案・演出・振付:長谷川寧

作詞・作曲:蔡忠浩

 
過ぎてゆく「時」の中に於いて、私達の人生は短い。
その短い「時」の中で、私達は、何を、どう消費していくのか。
老人の姿で生まれ、年を経る毎に若返って行く男、ベンジャミン・バトンの数奇な運命に満ちた人生を描いた本作。
原作はF・スコット・フィッツジェラルドの名作短編小説『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。
かつて翻案され広く観客の心を捉えた映画版でもよく知られた本作は、ウェストエンド他各国でもミュージカル化され広く上演されて来た。
今回はそんな本作を改めてアジアから翻案をし届けるプロジェクト。
タイムパフォーマンスの良し悪しに人一倍敏感な現代に、
私達は何に価値を見出し、何に「時」を消費すれば良いのか。
今あなたが価値を感じているものには、本当に価値があるのか。
私達は気付かない内に視野狭窄になっていないだろうか。
中国と日本を皮切りに進む本プロジェクトは、
その「時」について、ベンジャミン・バトンの生涯を通じ向き合っていく。

 

イベント情報

「Musical Next Seeds(ミュージカル・ネクスト・シーズ)」
 
■日時:
2025年5月10日(土( ①12:40〜13:30 ②14:00〜14:50
2025年5月11日(日( ①12:40〜13:30 ②14:10〜15:00
※両日ともに2回開催:各チーム10分程度のプレゼンテーションを実施予定です
■場所:東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場
※屋外となりますが、雨天時は屋内で開催します。

■入場料:無料(出入り自由)
■共催:東京ミッドタウン日比谷 https://www.hibiya.tokyo-midtown.com/hibiya-festival/

「Musical Awards TOKYO」
 
【アワード開催時期】
■受賞発表日:毎年2月6日(初の日本ミュージカルとされる 『モルガンお雪』の初演日)
■ノミネートの対象期間:受賞発表前年の11月末日までに開幕した作品
※2026年2月6日開催の場合、2025年11月末日までに初日を迎えた作品がノミネート対象
■ノミネート対象の発表:毎年1月中旬頃

[公式サイト] musical-awards.tokyo

【運営主催】 Musical Awards TOKYO 準備室