≠ME待望の10th両A面シングルをリリース、そして≠ME全国ツアー2025「We want to find "カフェ樂園"」を前にした彼女らの今に迫る
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≠ME
指原莉乃がプロデュースを手がけるアイドルグループ≠ME。今年2月にはグループ史上最大規模となるさいたまスーパーアリーナにて≠ME6周年コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」を大成功し勢いにのる彼女らが、4月30日(水)に待望の10枚目となる両A面シングル「モブノデレラ / 神様の言うとーり!」をリリースする。6月からはニュー・シングルを携えての≠ME 全国ツアー2025「We want to find "カフェ樂園"」もスタート、着実に階段を上り続ける≠MEの今を、尾木波菜、蟹沢萌子、鈴木瞳美、冨田菜々風の4名に語ってもらった。
──シングルとしては8ヶ月ぶりとなりますが、節目の10枚目ということもあってか、両A面シングルと気合いが伝わる内容で、かつ対照的な2曲が並びます。
蟹沢:そうですね、どちらも全く違っていて。
冨田:これまでとはまた違う一面を、皆さんに楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。
──まず、タイトルのインパクトが強い「モブノデレラ」について伺います。歌詞含め最初にこの曲を聴いたとき、どんな印象を持ちましたか?
蟹沢:初めて聴いたときから曲中の〈モブノデレラ〉というワードがとても印象に残り、この物語にすごく深い意味が込められたなと思いました。そういえば、「モブノデレラ」の意味を調べていた子いたよね?
鈴木:あ、それ私だ(笑)。Googleで調べたんですが、まったく検索に引っ掛からなくて。普段から私が知らない言葉が歌詞に出てくると、まずは自分で調べてみるんです。
尾木:それで私に「『モブノデレラ』ってどういう意味?」って連絡が来たんですよ。私はアニメが好きなので、“モブ”ってなじみのある言葉だったんですが、確かに普段からアニメなどを見ていなかったらあまり耳馴染みのない言葉なのかもしれません。改めて指原(莉乃)さんの言葉の引き出しの多さにびっくりしました。
尾木波菜
──シンデレラは物語の最後にハッピーエンドを迎えますが、王子様に選ばれなかった人=モブのほうを主軸にした視点は確かに斬新ですよね。
尾木:主人公やヒロインになれるのは、ほとんどのお話ではひとりだけですが、その他大勢のほうにスポットを当てることで多くの人が共感しやすいと思いますし、それによって救われる人も多いんじゃないかなという歌詞でもあると思います。
蟹沢:指原さんの書いてくださる歌詞って、世界にはいろいろな人がいて、いろいろな考え方やいろいろな生き方があるんだってことを教えてくれますし、そういう人たちにそれぞれ寄り添うような内容ばかりなんです。「想わせぶりっこ」(2023年9月発売の7thシングル表題曲)では〈女の子とウサギは 孤独でも生きられるの〉と歌っていて、別の曲では〈あなたがいないと〉というような心情が込められていたり、今回の「モブノデレラ」では誰かに選ばれたいって想いやほかの人に対する嫉妬が描かれています。
尾木:それこそ「ヒロインにならなくても幸せにはなれる」などいろいろな解釈の仕方ができるのが、指原さんの歌詞の素敵なところだなと思うんです。今回もそういうところを楽しんでいただきたいです。
──そういった歌詞を歌う際に、何か意識したことやこだわったポイントってありますか?
冨田:AメロBメロは自分に言い聞かせるというか、自分語りをしているような感じで歌うように心がけました。そこからストーリーが進むにつれて主人公の感情も昂っていくので、そういう点では歌い方も歌詞に合わせて変えていますし、それこそ「モブノデレラ」というワードが引き立つような歌い方……私に限らずメンバーのみんなもいつもの感じとはまた違う、みんなが考えたそのパートに合う歌い方っていうのをとても感じたので、この楽曲の深みを強く打ち出せたんじゃないかなと思います。
鈴木:ラストサビ前の落ちサビの最後っていうんですかね、その1行を谷崎早耶ちゃんと一緒に歌っているんですが、レコーディングのときには「ラストサビにかけて盛り上がっていく感じを、声に乗せてほしい」というアドバイスをいただいて。私は声質的に明るい感じになることが多いので、今回は難しさもあったんですが、どうしたらこの楽曲の雰囲気に自分の声が馴染むのかいろいろ考えてから本番に臨みました。また、パフォーマンスする際は、振り付けがしなやかだけどパワフルさもあるので、そういう部分も歌詞と合わせて楽しんでいただきたいです。
鈴木瞳美
──MVも拝見しましたが、これまでにない独特な世界観ですよね。
蟹沢:ありがとうございます。セットもとても素敵に作っていただいて。シンデレラの物語は夜中の12時を過ぎると魔法が解けてしまいますが、この「モブノデレラ」の物語の中では私たちの後ろにある時計はすでに12時を過ぎていて。私たちがパフォーマンスしている奥のほうに椅子や花など、いろいろなものが積み重ねられているんですが、そこにこの物語の儚さが込められているような気がしますし、私たちも自然と楽曲の世界に入り込むことができて、あのセットの中でダンスをさせていただきこの楽曲の深みがより出せたんじゃないかと思います。
尾木:あと、舞踏会のシーンもじっくり観てほしくて。
鈴木:そうだね。みんなそれぞれお気に入りのドレスを着て優雅にダンスするんですが、これまでの≠MEではあまり見る機会がなかったシーンだと思うので、ぜひ注目してほしいです。全体でのパフォーマンスシーンも、今回は屋内と野外で踊る2パターンあり、特に夜の森の中で踊る場面は楽曲の持つ儚さがより強く伝わるんじゃないかなと思います。
冨田:今まで青春ソングや学生らしい恋の歌が多かったぶん、「モブノデレラ」という曲やこのMVがどういうふうに受け取ってもらえるのか、ファンの皆さんの反応が今から本当に楽しみです。
尾木:こういうミディアムバラードを歌うのは私たちも初めてですし、10枚目にして少し大人の階段を登った感じもあり。この曲を通じて私たちの表現の幅も広がるんじゃないかと思うので、新しい≠MEも好きになっていただけたら嬉しいですね。
≠ME
──一方、両A面シングルのもうひとつの楽曲「神様の言うとーり!」は「モブノデレラ」とは対照的に、従来の≠MEらしさが伝わる明るく爽快感の強い楽曲。この1月からテレビアニメ『甘神さんちの縁結び』第2クールのエンディングテーマとしてオンエアされてきたので、すでに反響もいろいろ耳にしているのではないでしょうか。
尾木:そうですね。ライブでも何度か披露させていただいているので、どういうところが好きという声もたくさん届いていて。特に、間奏のところで私たちの名前を呼ぶコールが入るんですが、そこで一体感も作れますし、私たちも踊っていて楽しくなる1曲です。
蟹沢:振り付けもとても可愛くて。名前をコールしてもらうところも例えば尾木ちゃんだったら「尾」みたいに、みんなの名前を漢字一文字で表す凝った振り付けになっているので、その振りを覚えながら名前もコールしていただけたらいいなって思います。それ以外にもみんなで幾何学模様を作ったり、サビではみんなで満月を作ったりと、ライブでは視覚的に楽しめる要素もたくさん用意されているので、音源が気になった方はぜひライブパフォーマンスにも注目してほしいです。
──MVは『神様の言うとーり!』という架空のアニメのオープニング映像をイメージした、可愛らしい仕上がりです。
尾木:とっても可愛いですよね? 冒頭からパンを咥えて走ってますし(笑)。
鈴木:アニメっぽいシチュエーションがギュッと詰まっていて、最後の集合写真のシーンは河口夏音ちゃんが「おっとっと!」って転びそうになった瞬間がパシャって撮られるのが、本当にアニメっぽくて(笑)。撮影中から感じてはいたものの、いざ完成したMVを観るとこんなにもアニメっぽくなるんだと感動しました。メンバーもそれぞれ制服が違っていて、そういうところからも「この子はこういうキャラクターなのかな?」といろいろな想像ができるので、観ていて飽きないと思います!
冨田菜々風
──今回のシングルにはさらにもう1曲、永田詩央里さんと蟹沢さん、冨田さんによるユニット曲「カフェ樂園」も収録されます。
冨田:この楽曲は永田詩央里ちゃんがセンターを務めるユニット曲で、「カフェ樂園」というタイトルを聞いて「どんな場所なんだろう?」ってワクワクした気持ちになったんですが、歌詞を読んだらきっとみんなが自由になれる場所だったりするのかなと思うようになりました。
蟹沢:サウンドもとてもおしゃれで、歌詞の言い回しも今までの≠MEにはない、少し大人の余裕が感じられて。自分たち自身も歌っていて勇気をもらうというか、どんどん解放されていくような気がしますし、特に落ちサビの〈生きる理由なんて なくたっていい 音に任せて 君が踊って 君だけの人生 見せてほしい〉というフレーズからは……。
冨田:「私たちは私たちらしく、皆さんも皆さんらしく自由に楽しんでいいんだよ」っていうメッセージを受け取った気がして。なので、そういう思いで皆さんを「カフェ樂園」にお迎えしていけるように歌っていきたいなと思っています。
蟹沢:そうだね。「あなたがあなたらしく生きるなら、私たちが味方だよ」という思いを込めて歌っているので、少し道に迷ったり立ち止まったりすることがあった時には、このカフェで楽しい気持ちや場所を提供することができるんじゃないかな。振り付けもすごくおしゃれなので、楽しみにしていてほしいです。
蟹沢萌子
──このシングルを引っ提げて、6月7日からは≠ME 全国ツアー2025「We want to find "カフェ樂園"」もスタートします。
鈴木:去年のツアーでもいろいろな会場を回らせていただいたんですが、今年のツアーはそれ以上の楽しい気持ちを皆さんと共有できたらいいなと思いますし、ファイナルまで全力で駆け抜けたいです。
冨田:私も今からすごく楽しみですし、去年のツアーもものすごく盛り上がり、今思い返しても楽しい思い出しかないので、今回もあとから振り返ったときに「楽しかった!」と素直に言えるようなツアーを目指したいです。
尾木:今年もツアーをさせていただけることはとても嬉しいですし、特に今回はどこも大きな会場を用意していただいているところに、周りからの期待をひしひしと感じています。その期待に応えられるように頑張りたいなと思いますし、2人も言っていたように一番は私たち自身が楽しむことだと思うので、ファンの皆さんと新しい思い出をたくさん重ねていきたいです。
蟹沢:ツアー初日は私たちのメジャーデビュー発表があった思い出のぴあアリーナMMで、しかも今回は単独で2DAYSもやらせていただける。きっとあの頃の私たちに教えたらすごくびっくりするだろうし、とてもありがたいことだなと思うので、まずはファンの皆さんと一緒にスタートダッシュを切りたいです。そして、全国を回らせていただく中で、その場所でしか会えない方もいらっしゃれば、もしかしたら一緒に全国を駆け回ってくださる方もいらっしゃるかもしれない。ファイナルには国立代々木競技場 第一体育館という、また大きなステージが待っているので、1会場1会場を大切にしながら≠MEの物語をつないでいきたくて。≠MEとしての夢を叶えることに関しては私たちの力だけではなくて、ファンの皆さんおひとりおひとりの声や力が本当に大事で、そのすべてのピースが揃わないと最高の景色は作れないと思うので、私たちも皆さんに楽しんでいただけるように万全の準備をして臨みますし、ファンの皆さんもこの10枚目シングルと一緒に全国ツアーを楽しみに待っていてくださったら嬉しいです。私たちと一緒に素敵な夏にしましょう!
取材・文=西廣智一 撮影=大塚秀美
≠ME
リリース情報
2025年4月30日(水)発売
品番:KIZM-817~8 税込み¥1,800 CD+DVD
品番:KIZM-819~20 税込み¥1,800 CD+DVD
品番:KIZM-821~2 税込み¥1,800 CD+DVD
品番:NMAX-1441 税込み¥1,100 CD only
01.モブノデレラ
02.神様の言うとーり!
03.カフェ樂園
04.モブノデレラ off vocal ver.
05.神様の言うとーり! off vocal ver.
06.カフェ樂園 off vocal ver.
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