coldrain 揺らぐことのない自信と気迫に満ちたZepp Tokyoライヴ

SPICER
coldrain/Masato(Vo) ©JulenPhoto

coldrain/Masato(Vo) ©JulenPhoto

画像を全て表示(7件)

coldrain『VENA JAPAN TOUR 2016』
2016.1.15(Fri)Zepp Tokyo

日本のみならず海外にも活動の場を広げるロックバンド、coldrainのツアー『VENA JAPAN TOUR 2016』の3公演目が、1月15日(金)に東京・Zepp Tokyoで開催された。これは、昨年10月に世界同時発売されたアルバム『VENA』を引っ提げて行なわれたもの。彼らは、昨年9月からBullet For My Valentineのツアーサポートで同行し、約2ヶ月にわたってイギリスやドイツなどの欧州でライヴを行なったほか、11月から12月にかけては北米ツアー『THE GREATER THAN TOUR』を開催した。それに続く凱旋ライヴとあって、日本のファンも準備万端で待ち構え、こんなにすさまじいノリのライヴは観たことがないというくらいの盛り上がりを見せた。

coldrain ©JulenPhoto

coldrain ©JulenPhoto

まるで大作映画のサウンドトラックのような荘厳なハーモニーのSEが流れる中でメンバーが登場すると、会場は大歓声に包まれ、最初からテンションMAXのステージが始まった。セットリストは、最新アルバム『VENA』からの楽曲を中心に構成。アルバムの1曲目を飾る「Vena」の性急なビートが叩き出されると、人で埋め尽くされたZepp Tokyoのフロアが一斉に揺れ始める。続けて「Wrong」の激しいドラムとギターのリフが始まると観客の手拍子が場内に鳴り響き、アツいシャウトから続くスケールの大きなサビでは、観客のかけ声が場内にこだました。また「Divine」では、近未来感溢れる打ち込みのサウンドから一転、コンピュータのナビのような女性オペレーターの声で曲名が告げられると、場内は一気に沸き立つ。歓声が響く中で、ギターのY.K.Cは、ザクザクとギターをかき鳴らしながら、「もっと来いよ!」とばかりに指をくいっとやって観客をあおる。Masato(Vo)も手を耳にあてて「聞こえねーよ!」と言わんばかり。そんな様子に観客は、より声を荒げて歓声を送り手を伸ばした。

coldrain/Y.K.C(G) ©JulenPhoto

coldrain/Y.K.C(G) ©JulenPhoto

「セットリストを決めたときから思ってました。やられる前にやってやるって。だから全員で最後までいくぞ。かかってこい!」。

ハイスピードのナンバーでは、高揚感あふれるギターが鳴り響き、Masatoはステージの最前ギリギリまで行って座り込み、目の前のファンを指差しながら歌う。また「Heart Of The Young」では、しっとりとしたギターとまばゆいライトが会場を包み込む。切なく胸に響くメロディを、Masatoは胸に手を当てながら歌うと、観客は掲げた手をゆっくり揺らして曲に没頭した。

coldrain/Sugi(G) ©JulenPhoto

coldrain/Sugi(G) ©JulenPhoto

楽曲の合間、息を切らせながら水分補給している間も、歓声はまったく鳴り止まない。客席から「いい感じ!」と声がかかると、「良い感じですか!」と笑顔で返す。「今日はホント楽しいよ。こんなに一緒になって歌ってくれるツアーは今までなかった」とMasato。「ロックスターっぽくなりたいとか、良い車に乗りたいとか、金稼ぎたいとか、自分のスタジオを作りたいとか、もちろんそういうのもあるけど、結局それっていい音楽を作ることにつながるんだよな。何万枚売れてとか何人に知ってもらえているとか、そんなのは関係ない。いい音楽を作ることと、今ここにいる目の前のおまえらが大事なんだ。世界を回って、そのことに気づけたよ」と、世界各地でのライブを経験した実感のこもった言葉を伝える場面もあった。

coldrain/RxYxO(B) ©JulenPhoto

coldrain/RxYxO(B) ©JulenPhoto

終始身体を揺らし、手を伸ばし、一緒に歌いながらモッシュやダイヴを繰り返した観客。メンバーもそれに応え、ステージの端のギリギリまで行って演奏し、観客と一緒になって頭を振ってヘドバンした。一歩でもファンの近くに行きたいといった様子で、Masatoは客席最前の柵に足をかけて歌いながら、ファンと手を合わせる。興奮したファンに手を掴まれて、冷やっとする一瞬もあったが、一人一人の目を見つめて歌うMasatoの様子には、世界を舞台に戦ってきた男の、決して揺らぐことのない自信と気迫が満ちていた。

そんな盛り上がりを見せる会場に「おまえらサイコーだよ!」と繰り返したMasato。「62本、世界を回ってきた。日本でやってきたことを自信にして、それを世界のヤツらに見せつけてきたよ。そのとき言われたのは、“日本のバンドもスゲーんだな!”って。もちろんうれしかったけど、言ってやったんだよ。スゲーのは俺らじゃない。日本のヤツらなんだよ! って」と、日本のファンを賞賛する。

coldrain/Katsuma(Dr) ©JulenPhoto

coldrain/Katsuma(Dr) ©JulenPhoto

ライヴ後半では、なんと撮影OKというサービスも。「バンドを組んだときはSNSとかなくて、自分の好きなバンドのライヴ映像を観たいと思ったときは、本当に苦労して探すしかなかったんだけど…。決めました。coldrainは、撮影OKにします。海外のやつらがcoldrainがどんなライヴをやってるのか観たいとき、一つもねぇんだよ。ハッシュタグ付けても。だから、観せてやりてぇんだよ、世界中のやつらに。ヤバイやつを見せてやろうぜ! 日本のヤバいライヴを!」とMasato。この言葉に、早速スマホを取り出し撮影を始める観客。すると「カメラ向けられながらやるのは、何かちょっとやりづれーな。やっぱ、やめようかな(笑)」と、自分から言ったものの若干の戸惑いを見せつつだったが、曲が始まってしまえばそんなことはお構いなしだった。アツくエモーショナルな歌声と、実力に裏付けられたヘヴィなサウンド、そして荒波のように躍動する観客。この日発信された無数の映像に、きっと世界中のロックファンは度肝を抜いたことだろう。

撮影=JulenPhoto 文=榑林史章

coldrain ©JulenPhoto

coldrain ©JulenPhoto



 
イベント情報
『VENA JAPAN TOUR 2016』
1.9(土) Zepp Fukuoka
1.10(日) Zepp Namba
1.15(金) Zepp Tokyo
1.17(日) Hiroshima CLUB QUATTRO
1.19(火) Kagawa Olive Hall
1.22(金) Sendai Rensa
1.24(日) Zepp Sapporo
1.26(火) Kanazawa Eight Hall
1.29(金) Zepp Nagoya

『TRIPLE AXE TOUR'16』
(coldrain、SiM、HEY-SMITHによるトリプルヘッドライナーツアー)
2.20(土) americamura FANJ twice (大阪府).
2.22(月) ボトムライン (愛知県).
2.24(水) clubasia (東京都).
2.27(土) 桜坂セントラル (沖縄県).
http://tripleaxetour.com/

 

 

シェア / 保存先を選択