沖縄で『手塚治虫 ブラック・ジャック展』開幕、戦後80年という節目に「命の尊さとは何か」を見つめ直す展示の構成を紹介
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『手塚治虫 ブラック・ジャック展』が7月18日(金)に、沖縄県立博物館・美術館にて開幕した。展示構成を紹介する。
「命の尊さとは何か」。手塚治虫の名作医療マンガ『ブラック・ジャック』で繰り返し問いかけられるこのテーマを、戦後80年という節目に、500点以上の原稿を中心に改めて見つめ直す機会となる同展。展示構成は下記の通り。なお、『B・J』は『ブラック・ジャック』の略称とする。
第1室 B・Jとキャストたち
作品に登場する個性豊かなキャラクターたちを各登場エピソードと併せて展示し、『ブラック・ジャック』が織りなすストーリーをわかりやすく紹介する。
第2室 B・J誕生秘話
手塚治虫が『ブラック・ジャック』を生み出すにいたる背景を、当時の資料とともに紹介。中には医大生時代の医療スケッチや博士論文、医師免許証などの資料や、手塚治虫と医療の深い関わりがわかる貴重な資料も。さらに『ブラック・ジャック』が初めて登場した第 1 話目の原稿や、本展のために収録した、『ブラック・ジャック』誕生の秘密を解き明かす手塚プロダクション関係者、出版に携わった編集者などの証言映像を上映する。
第3室 B・J曼荼羅
マンガ『ブラック・ジャック』の約140話の生原稿が並ぶ圧巻の展示空間。ブラック・ジャックやピノコ、それぞれのストーリー全体を通しての遍歴、高額請求の謎や、動物のいのちを扱った作品など、主要なテーマごとに作品を展示する。
第4室 B・J蘇生
初めて見た人たちが驚き惹きつけられた “人体の手術シーン” を現代アート的な視点から鑑賞する展示や、第一線の医療従事者たちもリスペクトする B・J を医療の側面から鑑みるコーナーなどを展開する。また、週刊で連載されていた『ブラック・ジャック』には、昭和当時の事件や事象、流行などがストーリーの中に織り込まれている。それらが実際に、どのようにしてマンガに描かれているのか、当時のニュース映像とともに『ブラック・ジャック』を読み解くコーナーなども展開する。
『手塚治虫 ブラック・ジャック展』は9月15日(月)まで開催。
イベント情報
※未就学児は無料
※障がい者手帳、療育手帳お持ちの方及び介助者の方1名様は当日料金の半額