朴璐美が企画・演出 実力派声優・俳優たちが豪華共演する、体感型朗読劇 神楽坂怪奇譚 二〇二五「棲」の上演が決定
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体感型朗読劇 神楽坂怪奇譚 二〇二五「棲」
2025年11月12日(水)~11月16日(日)新宿シアターモリエールにて、『体感型朗読劇 神楽坂怪奇譚 二〇二五「棲」』が上演されることが決定した。
本作は、たった二人の俳優が紡ぐ、濃密な体感型朗読劇。齢90を超えたレジェンド羽佐間道夫と多ジャンルで活躍する朴璐美が「小さな空間での生」に拘り世代を超えたセッションで生み出した、体感型朗読劇 神楽坂怪奇譚「棲」が、装いも新たに再び上演される。
舞台は赤い盆の上。二人の俳優が背中合わせに座り、その周囲を女童に扮したパフォーマーが取り囲む。そして響き渡るのは生の尺八の音色。
物語の源泉は、文豪・泉鏡花。まだ『天守物語』を生み出す以前、眼病を患い憔悴した鏡花が、神楽坂・赤城神社へと祈願に訪れる。そこで一人の女と出逢う。この幻想的怪奇譚が、観る者の視覚・聴覚、すべての五感を震わせ、鏡花の運命と共にもう一つの扉を開く。
本作の企画・演出は、今年3月に上演された新国立劇場中劇場『平家物語―胡蝶の被斬―』の演出で劇場のすべてを掌握し魅了し、声優・俳優・演出・プロデュースと、活躍がとどまらない朴璐美。原作・脚本は、「VOICARION」「READING HIGH」など音楽朗読劇のパイオニア・藤沢文翁。クリエイターは、独自の世界を確立したプロフェッショナルたちが集う。
出演は、確かな表現力を誇る実力派声優・俳優たちが豪華共演。一路真輝、梶裕貴、鬼頭明里、湖月わたる、咲妃みゆ、 櫻井孝宏、島﨑信長、下野紘、関智一、土屋神葉、早見沙織、東啓介、山路和弘(50音順)ほかが集結し、毎上演を異なる組み合わせでおくる。
さらに、女童に扮するパフォーマーにMIFFY、松田みりな ほか出演。尺八奏者には元永拓を迎え、舞台に唯一無二の深みを添える。
黄昏時の神楽坂
赤城神社の鳥居の前に
眼病を患った男が一人佇んでいる
男の名前は 泉鏡花
鏡花は怯えていた
何かがこちらを見ている気がして
病で視界を遮られた闇の向こうから
ソレ は
じっと鏡花を伺っている
鏡花は震える声で話しかける
ソレ に
決して話しかけてはいけない
ソレ に