「幕末維新」がテーマ、『時をかけ・る2』が開幕 安西慎太郎、木ノ本嶺浩、松田岳、前川優希、内藤大希、平野良ら初日コメント&舞台写真到着
2025年10月30日(木)Club eXにて『時をかけ・る~LOSER~2』が開幕。舞台写真ならびに出演者コメントが到着した。
本作は、2024年3月に新国立劇場小劇場にて上演した舞台『時をかけ・る~LOSER~』の第二弾公演。一つのテーマをグランドミュージカル、3.5次元、会話劇、エンタメ活劇、ストレートプレイという5つの異なるジャンルのオムニバス作品で構成した歴史シリーズで、好評につき同年10月にはスピンオフ公演『羽州の狐』まで登場。待望の第二弾となる本作ではさらにタイムリープが加わり6つのジャンルの作品世界を届ける。
舞台は、「タイムトラベル」ができるようになった近未来。歴史的負け組の調査・検証を行っている研究所の研究チームは、年に一度研究テーマを与えられ、その時代にタイムスリップし、研究対象者に接触。今回のテーマは、激動の時代「幕末維新」。幕末を彩る6人の“LOSER”。彼らが辿り着いた“真実”とは……。
6つの作品の1つ目は、ストレートプレイで描く、岡田以蔵の物語『INU』。2つ目は、傍白劇で描く勝海舟の物語『交渉人勝海舟』。3つ目は、エンタメ活劇で描く芹沢鴨の物語『壬生の天狗』。4つ目は3.5次元ミュージカルで描く西郷隆盛の物語『明治美譚~葵編~』。5つ目がグランドミュージカルで描く徳川家茂の物語『将軍』。そして6つ目がタイムリープで描く坂本龍馬の物語『何度繰り返しても薩長同盟が結べないんぜよ!?』。本公演は、この6つの物語のうち3つの物語と、研究員たちが発表する学会のオープニングとエンディングを組み合わせた内容で1公演として上演される。公演日によって演目の組み合わせが変わり、客席もアリーナ舞台(舞台の周りに客席)で座る席によっても見える景色が変わる、何パターンもの変化を楽しめる内容となっている。
演出は平野良、脚本は赤澤ムック。そして、安西慎太郎、木ノ本嶺浩、松田岳、前川優希、内藤大希、そこに演出の平野も加わり、少数ながらも各ジャンルに精通した個性豊かな出演者が、それぞれの特技を生かしたメインとなる物語と、脇を固める役目となる物語で様々な顔を見せる。
演出:平野良
坂本龍馬(平野良)
演出の平野良です。シリーズ第二弾です。
間違いなく前作を超える内容量と質になっていると思います。良かったところは踏襲し、もっと攻められるなというところは果敢に挑戦して、属性ごちゃごちゃの 6 作になりました。こんにちまでの日本や海外、すべての演劇に感謝します。その中で微々たるものではありますがわたくしが触れ合ってきた演劇を拡大して散りばめました。きっと賛否あるであろう作品たちですが、それも含め、いや、それこそが演劇の持つ魅力であり価値だと信じてチーム一丸、誠心誠意駆け抜けます。
脚本:赤澤ムック
奇跡の結晶のような前回でした。あの五演目を超えられるのか不安に思って…なんて杞憂でした。舞台は総合芸術です。演出家平野さんを筆頭にスタッフ総出の知力をもって、六作品は四方八方、独自の輝きと形を得て放射線状に飛んでゆきました。それぞれにLoser、それぞれの一世一代。全作品を書かせていただきましたが、どの作品の書き手としても、どの他作品にも負けたくないという不思議な感覚です。開幕をどうぞお楽しみに!
安西慎太郎
岡田以蔵(安西慎太郎)
「時をかけ・る〜LOSER〜2」まもなく開幕致します。
全員野球の総力戦で今作を作り上げて参りました。
常に「お客様に楽しんで頂く」ことをカンパニー全員で考えながら、楽しく、激しく、情熱を持って日々を過ごしてきました。
全演目、濃いです。
お腹一杯で帰る事間違いなしです。
是非とも、終演後のお口直しにデザートを食べることをおすすめ致します。
お早めにお店予約して下さいませ。
では、
劇場でお待ちしています。
木ノ本嶺浩
勝海舟(木ノ本嶺浩)
沢山の方々の支えがありパート 2 と相成りました。再び戻ってくることができて感謝の気持ちでいっぱいです。
今回のテーマは幕末。スケールマシマシの心動く感動全部のせです。
6 つの物語のマルチタスクを軽やかにこなしていくスタッフ・キャストの皆様があまりにも心強くてかっこよくて眩しくて、時るのみんなとならどこまでも行けそうな気がします。手前味噌ですがどの組み合わせも超絶面白い。
是非劇場で幕末の激動を感じてください。これから始まる公演の日々が楽しみでなりません。
松田岳
芹沢鴨(松田岳)
あっという間に過ぎた稽古期間でした。どの調査報告書も濃密な内容で皆さまと時をかける時間がただただ楽しみです!調査員達の物語も前回から動きがあり、特に所長のバックボーンも明かされるので所長ファンの僕としても嬉しかったです。劇場でお待ちしています!!
前川優希
西郷隆盛(前川優希)
まだ 2 回目にしてこんなことを言うのもおかしな話ですが、時るが今年もやってきた…!と言う気持ちです。
もちろん、いい意味です。一度稽古が始まれば、前回の記憶が一瞬にして蘇る。それほどまでに鮮烈で色濃く僕たちの血肉となっている。そんな時るが、何段階もパワーアップして帰ってきました。今回は幕末です。守ろうと、変えようと願い戦った偉大なるルーザーたちの物語を、存分に楽しんでくださいね。
内藤大希
徳川慶喜(内藤大希)
前回の公演から 1 年半。
パワーアップして帰って来ることができたことを、とてもとても嬉しく思います。
今回の調査対象は、なんと幕末!
ABCDEF
そして今回は、演出の良くんも加わり、全 6 演目となりました。
異常に早い稽古スピードも、今となっては懐かしく、少し恋しく感じる自分がいました。
このメンバー、このスタッフだからこそ生まれる珠玉の作品を、ぜひお楽しみください。
そして、このシリーズがこれからも続いていくよう、応援していただけたら嬉しいです。
公演情報
※作品ごとの出演者