中村壱太郎・尾上右近がWキャストで新たな『曽根崎心中』に挑む 南座2026年3月「花形歌舞伎特別公演」『曽根崎心中物語』上演が決定

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花形歌舞伎 特別公演 『曽根崎心中物語』

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2026年3月3日(火)~25日(水)京都・南座「花形歌舞伎特別公演」にて、近松門左衛門最初の心中物であり、代表作の一つでもある『曽根崎心中』を新演出で『曽根崎心中物語』として上演されることが決定した。

『曽根崎心中』は、近松門左衛門が元禄16(1703)年に大阪で起きた心中事件を基に、人形浄瑠璃のために書き下ろした作品で、同年5月に道頓堀の竹本座で初演。この作品をきっかけに世間では心中ブームが起こり、幕府が心中物の上演を禁じたと言われている。近松門左衛門生誕三百年にあたる昭和28(1953)年に、二世中村鴈治郎の徳兵衛、四世坂田藤十郎(当時・二代目中村扇雀)のお初で復活上演され、今日まで上演を重ねている。お初と徳兵衛が恋を貫いて心中するまでの一途な姿のリアルな描写は見る者の心を打つ。特にお初は、男にすがって生きていく従来の歌舞伎の女性像とは違い、徳兵衛を励まし、リードする強い女性として描かれる。今回は初めての観劇でも物語を見やすくする新演出での上演を予定しているという。

花形歌舞伎 特別公演 『曽根崎心中物語』キービジュアル

本作に挑むのは、その活躍がとどまることを知らない、歌舞伎界を担う花形の二人。古典歌舞伎への出演のみならず、ART歌舞伎、フラメンコ×歌舞伎などの新企画を脚本家、演出家、プロデューサーとして生み出し、さらには話題の映画「国宝」で所作指導にも携わるなど多彩な才能を魅せる中村壱太郎(なかむら・かずたろう)と、歌舞伎俳優と清元の二刀流で古典歌舞伎での大役が続く中、映画・テレビドラマ・バラエティなど数々の映像作品や外部舞台への出演と八面六臂の活躍を見せる尾上右近(おのえ・うこん)の2名が、天満屋お初と平野屋徳兵衛をWキャストで演じる。二人で『曽根崎心中』を勤めるのは令和6(2024)年2月大阪松竹座以来で、壱太郎の徳兵衛、右近のお初はそれぞれ初役となる。

2024年1月大阪松竹座『曽根崎心中』(C)松竹 ※無断転載禁止

今回は桜プログラム、松プログラムで昼夜役を入れ替えて上演するほか、土曜日は18時30分開演の夜の部も実施。さらに『曽根崎心中物語』を観劇後は、素顔で二人が登場する「花形歌舞伎特別対談」の一幕も。様々なゲストスピーカーを招き、公演の裏側などあらゆるスペシャルトークを披露予定だ。

公演情報

花形歌舞伎 特別公演
『曽根崎心中物語』
 
場所:南座(京都市東山区四条大橋東詰)
京阪「祇園四条」駅、阪急「京都河原町」駅下車
日程:令和8年3月3日(火)初日~25日(水)千穐楽※10日(火)、17日(火)は休演
開演時間:午前の部11:00/午後の部15:00/夜の部(土曜日のみ)18:30
ご観劇料(税込):1等席 12,000円 /2等席 7,000円/3等席 4,000円 /特別席13,000円
製作/松竹株式会社
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