Cody・Lee(李) 東高円寺ロサンゼルスクラブ40周年を祝すワンマンライブ&初のPodcast番組公開収録イベントをレポート
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Cody・Lee(李)
2025.12.13 東高円寺ロサンゼルスクラブ
12月13日(土)・東京・東高円寺ロサンゼルスクラブで、Cody・Lee(李)の2つの公演が開催された。1部『Cody・Lee(李) Live at LOS ANGELES CLUB (60min showcase) ~LOS ANGELES CLUB 40th Anniversary~』は、東高円寺ロサンゼルスクラブの創業40周年を祝したワンマンライブ。2部『Cody・Lee(李)のギチギチなのでムリムリ!~公開収録~』は、Podcast番組『Cody・Lee(李)のギチギチなのでムリムリ!』の初公開収録イベント。それぞれの模様をレポートする。
■1部:Cody・Lee(李) Live at LOS ANGELES CLUB (60min showcase) ~LOS ANGELES CLUB 40th Anniversary~
手が届きそうなくらい天井が低く、観客によってぎっしり埋め尽くされていたフロア。最後方でもステージとの距離がとても近いのに驚かされる。「特別なライブになるに違いない!」と、期待で胸を高鳴らせている人々の様子が周囲のムードを通じて自ずと伝わってきた。そして、開演を告げるSEが鳴り響くと手拍子が起こり、高橋響(Vo/Gt)、力毅(Gt/Cho)、ニシマケイ(Ba/Cho)、原汰輝(Dr/Cho)、サポートメンバーの中野郁哉(Key)、東風あんな(Cho)が登場。「Cody・Lee(李) です。よろしくお願いします!」と高橋が挨拶をして1曲目「W.A.N」がスタートするや否や、フロアが元気いっぱいに沸き立った。グルーヴィーなサウンドがステージから押し寄せてくるのが気持ちいい。高橋が「高円寺!」と煽ると、観客が掲げた腕が一際勢いよく揺らいだ。
「ほんの気持ちですが!」と「愛してますっ!」も連発され、観客の開放的なダンスはますます熱を帯びていく。「我愛你」のエンディング間際でギターの背面プレイを炸裂させて喝采を浴びた高橋は、規格外の熱気を全身でまざまざと感じていたのだろう。「ロサンゼルスクラブ40周年、おめでとうございます! 密集していますが大丈夫ですか? 1時間なので頑張って(笑)。無理せずに楽しんでください!」と観客に呼びかけた。
瑞々しいメロディをじっくり届けてくれた「LOVE SONG」。グルーヴィーなリズム隊の演奏、メロディアスなギターソロが清々しいエネルギーを醸し出した「Sunny」。印象的なリフを軸にドラマチックな展開を遂げた「WKWK」。観客が打ち鳴らす手拍子が、ダンサブルなサウンドの魅力を倍増させた「DANCE扁桃体」。古今東西のあらゆるダンスミュージックが仲よく輪になって踊っているかのようだった「ダンスする惑星」……次々届けられる多彩な曲が楽しくて仕方ない。数々の有名アーティストを世に送り出し、40年間の歴史をこの地で積み重ねてきた東高円寺ロサンゼルスクラブが、Cody・Lee(李)の極上サウンドを受け止めながら喜んでいる気がした。そして、本編ラストに披露されたのは「イエロー」。起伏に富んだ展開を経てドラマチックなエンディングへ雪崩れ込むと、感極まった観客が大きな拍手と歓声でステージ上の6人を讃えた。
アンコールを求める声に応えてステージに戻ってきたメンバーたち。「1年間、お世話になりました!」という言葉を高橋が添えて歌い始めた「大掃除のうた」は、師走に聴くのが最高にふさわしかった。温かなトーンのサウンドに身を任せて身体を揺らすと、溜め込んでいたモヤモヤした感情が少しずつ洗い流されるような感覚となる。観客の心の掃除をしている歌と演奏だった。そしてラストを飾ったのは、「初恋・愛情・好き・ラヴ・ゾッコン・ダイバー・ロマンス・君に夢中!!」。観客の掛け声が随所で加わりながら明るいエネルギーを放っていた。間近にあるフロアが明るく沸き立っているのを眺めながら、とても嬉しそうな表情を浮かべていたメンバーたち。2025年のラストライブを心の底から楽しんでいるのが伝わってきた。
■2部:Cody・Lee(李)のギチギチなのでムリムリ! ~公開収録~
1部のライブが終わり、観客を完全に入れ替えて行われた2部は、Cody・Lee(李)のPodcast番組『Cody・Lee(李)のギチギチなのでムリムリ!』の公開収録イベント。LINEオープンチャットを通じて、観客がリアルタイムで参加できる形式となっていた。高橋、力毅、ニシマ、原がステージに登場して収録がスタート。「公開収録をするくらい聴いている人がいるのだろうか?というのがあったんですけど、2部の
最初のトークのお題は「ギチギチなのでムリムリな話」。「最近、家にネズミが出まして。異音がするのでキッチンの棚を開けたらネズミがプロテインの袋を齧っていました(笑)」(ニシマ)。「ネズミと言えば……「烏托邦」のMVを台湾のエビ釣り場で撮った時、撮影の合間に楽屋で仮眠をとってたら猫サイズのネズミが出たことがありました」(高橋)。「エビ釣り場で思い出したけど……今、お腹が痛くて(笑)。食あたりみたいになっちゃって。僕、甲殻類アレルギーなんです。でも、なんかおとといはいける気がしたんですよね」(力毅)。「その話聞いて思い出した。9年くらい前に鶏肉であたったことがあった。前のバンドのライブのタイミングだったんだけど」(原)――パンチの利いたエピソードが連発されて、観客はどよめいていた。
続いて「リスナーメールの紹介」。「私は高校1年生なのですが、仲良くなりたい人がいても受け身過ぎて、気づけばこの時期までモジモジしてしまっています。メンバーのみなさんは学生時代、どうやって友だちを増やしましたか?」、「ライブに行く度にグッズのステッカーを購入します。ステッカーの使い方の良いアイディアがあれば教えてほしいです」など、質問に対してメンバーたちが知恵を絞って回答していた。友だちの増やし方を問われて、「俺、友だちいなかったからさあ」と、学生時代を思い出し、寂しそうな表情を浮かべたニシマ。「今はCody・Lee(李)の仲間たちに囲まれているじゃないか!」と、彼を励ましたくなるコーナーにもなっていた気がする……。
「○○討論会」のコーナーでは、「クリームシチューと一緒に食べるのはごはん? それともパン?」、「恋愛は追いたい派? 追われたい派?」、「生まれ変わるなら超かわいいあざとい女の子、国宝級高身長イケメン、どっち?」などのテーマを、サポートメンバーの中野、東風も交えて討論。メンバーそれぞれの価値観やキャラクターも窺われたトークの内容は、ぜひPodcastを聴いて楽しんでほしい。
番組収録の終了後には会場限定のアフタートークも展開。「2025年大清算会!」と題し、やらかしたこと、まだ言っていなかったことを4人が語り合った。ぶっ飛んだ話も飛び出していたが、いろいろありつつも4人は充実した2025年を過ごしたようだ。盛りだくさんだった2部の終了間際には、『Cody・Lee(李) presents ようこそ!すももハイツへ 3LDK -2026-』の開催が発表された。ライブイベント『ようこそ!すももハイツへ』は、Cody・Lee(李)のメンバーが好きなお笑い芸人、アーティストを招いて主催する恒例の対バン企画。2026年2月28日(土)、3月1日(日)――2日間にわたって東京キネマ倶楽部で行われる。お笑い芸人枠に関しては、2月28日(土)に金魚番長、3月1日(日)にかが屋が出演することが既に発表されている。その他のゲストは、後日発表されるという。2026年のCody・Lee(李)の活動も濃密なものになりそうだ。
取材・文=田中大 撮影=橋本優
ライブ情報
会場:東京キネマ倶楽部
開場/開演:17:00 / 18:00
来客(Guest):金魚番長 / and more...
開場/開演:16:00 / 17:00
来客(Guest):かが屋 / and more...
最速先行受付期間:12月13日(土)20:00~12月21日(日)23:59