GACKT、ロックとオーケストラの融合を目指した“魔王シンフォニー”公式レポート

2025.12.24
レポート
音楽

GACKT

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GACKTが12月23日に東京・すみだトリフォニーホールで開催した『GACKT PHILHARMONIC 2025 魔王シンフォニー THE REVIVAL』のオフィシャルレポートが到着した。


GACKTがグランドフィルハーモニック東京、そして自身が率いるバンド・YELLOW FRIED CHICKENzと共に“ロックとオーケストラの融合”を目指したライブ『GACKT PHILHARMONIC 2025 魔王シンフォニー THE REVIVAL』が、12月23日に東京・すみだトリフォニーホールにて行われた。本公演は今年4月に一夜限りで開催された『GACKT PHILHARMONIC 2025 魔王シンフォニー』の再演という位置付けだが、いついかなるときも妥協を許さないGACKTの信念により、前回からさらに進化したステージを届けた。

総勢80人のオーケストラと、YELLOW FRIED CHICKENzに続いて姿を現したGACKT。前公演から踏襲されているオーケストラの黒装束ローブと仮面の着用、そして立ったまま演奏する“立奏”に加え、今回はステージに段差が設けられており、上段にオーケストラ、その手前にバンド、最前中央にGACKTという布陣。それにより個々の存在感がありながら、視覚的一体感も以前より増した印象だ。さらに、今回の公演ではクラシック界では前代未聞となる1階席オールスタンディングを導入。こんなところにもGACKTが進化の歩みを止めず、新しいことに果敢に挑戦していく姿勢が見える。当然のことながら、この日会場に集まった1600人の観客も、これから目の前で繰り広げられるステージへの期待に胸を膨らませ、開演前から静かな熱気に包まれていた。

ライブは「RETURNER-闇の終焉-」で幕を開けた。1音残らず緻密に計算し尽くされたアレンジによって奏でられる様は、まさに“ロックとオーケストラの融合”に他ならない。「すべての音が聴こえ、なおかつ迫力も感じられる状態を作り上げた」というGACKTの言葉通り、バンドサウンドとオーケストラが見事に共存し、溶け合うというこれまでにない音楽体験に、客席からは演奏が終わるたびに大きな歓声と拍手が注がれた。

なかでも観客のボルテージが上がったのは、中盤で披露された「REDEMPTION」。激しいサウンドにGACKTやバンドメンバーがヘドバンする姿はもちろん、間奏やアウトロといった要所要所で効果的にオーケストラのサウンドが織り込まれ、目に見えない高揚感が会場を埋め尽くしていく。

「BIRDCAGE」では一転、水面が煌めくような照明とともに幻想的な世界観を演出。また、サビの部分ではバンドサウンドを、アウトロではオーケストラを全面に打ち出したメリハリのあるアレンジで、この楽曲が持つ切なさや悲しみを見事に表現した。

エモーショナルな歌声で観客の心を震わせた「LUST FOR BLOOD」を終えると、GACKTはゆっくりと指揮台へ歩を進めた。そして、これまで指揮を担っていた村上史昂氏に代わり、自らの指揮で「FOUR SEASONS(「白露 -HAKURO-」「暁月夜 -DAY BREAKERS-」「サクラ、散ル・・・」「雪月花 -THE END OF SILENCE-」※雪月花のみ歌唱)」を披露。通常のライブにおいて、主役となるアーティスト本人が客席に背を向けることは稀有だが、GACKTの場合は後ろ姿からも気品が伝わってくる。そんなGACKTが振る指揮棒に合わせ、80人のオーケストラが奏でる美しい旋律に観客は酔いしれた。

「LUST FOR BLOOD」でバックステージに下がっていたバンドメンバーが再び合流すると、ライブもいよいよクライマックスへと突入。激しいロックチューン「CLAYMORE」「キミが待っているから」を披露したのち、本公演のラストを飾ったのは「LOST ANGELS」。もともと重厚な世界観を持っている楽曲だが、そこにフルオーケストラの演奏が重なることで唯一無二の存在感を発揮。GACKTの歌声にもより一層魂が宿り、オーケストラとバンド、そしてGACKTの歌声が三位一体となって会場を包み込む“魔王シンフォニー”が完結した。

全13曲、約90分に及ぶステージを、一切のMCなしで駆け抜けたGACKT。しかし、本公演に臨む姿勢や掲げた美学は、1曲1曲、1音1音から手に取るように伝わってくるように感じた。すべての楽曲を歌い終え、さらりとマントを翻しながらステージを去ったGACKT。この日の公演を通して彼の想いを受け止めた観客の大きな拍手はいつまでも鳴り止まず、会場に響いていた――。

なお、GACKTは2026年7月、8月に全国8都市を巡るフルオーケストラツアー『GACKT 魔王シンフォニー 2026 -INFINITY- organized by billboard classics』を開催する。年明け早々に行われるワールドツアーや、春に予定されているツアーを経て夏に開催する【魔王シンフォニー】は、必ずや今以上に進化を遂げ、新たな伝説が生まれるはず。その瞬間を見逃すな!

 

セットリスト

GACKT PHILHARMONIC 2025 魔王シンフォニー THE REVIVAL
2025.12.23 東京・すみだトリフォニーホール
01 RETURNER -闇の終焉-
02 絵夢 -FOR MY DEAR-
03 CUBE
04 BLUE LAGOON -深海-
05 REDEMPTION
06 UNTIL THE LAST DAY
07 BIRDCAGE  
08 LUST FOR BLOOD
 
FOUR SEASONS  
09 白露 -HAKURO-、暁月夜 -DAY BREAKERS-、サクラ、散ル・・・
※上記の曲のみGACKTは歌唱せず指揮
10 雪月花 -THE END OF SILENCE-
11 CLAYMORE
12 キミが待っているから
13 LOST ANGELS

ライブ情報

GACKT 魔王シンフォニー 2026 -INFINITY- organized by billboard classics
 
<開催日時・会場>  
①【埼玉】2026年7月14日(火)ウエスタ川越 大ホール 開場17:00 開演18:00
②【宮城】2026年7月18日(土)東京エレクトロンホール宮城 開場17:00 開演18:00
③【広島】2026年7月26日(日)JMSアステールプラザ 大ホール 開場16:00 開演17:00
④【福岡】2026年8月2日(日)久留米シティプラザ ザ・グランドホール 開場16:00 開演17:00
⑤【東京】2026年8月11日(火・祝)文京シビックホール 大ホール 開場13:00 開演14:00
⑥【東京】2026年8月11日(火・祝)文京シビックホール 大ホール 開場17:00 開演18:00
⑦【愛知】2026年8月15日(土)刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール 開場16:00 開演17:00
⑧【北海道】2026年8月18日(火)札幌市教育文化会館 大ホール 開場17:00 開演18:00
⑨【大阪】2026年8月29日(土)東京建物 Brillia HALL 箕面 大ホール 開場13:00 開演14:00
⑩【大阪】2026年8月29日(土)東京建物 Brillia HALL 箕面 大ホール 開場17:00 開演18:00
 
<出演>  
GACKT

指揮・管弦楽:  
①②⑤⑥⑦⑧指揮:米田覚士 管弦楽:グランドフィルハーモニック東京
③④⑨⑩指揮:村上史昂 管弦楽:グランドフィルハーモニック京都
バンド:YELLOW FRIED CHICKENz
 
1F ブラックダイヤモンド席100,000円(前方3列保証/特典グッズ付き)
1F/2F ダイヤモンド席60,000円(良席保証/特典グッズ付き)  
1F プラチナ席35,000円(良席保証/特典グッズ付き)
1F/2F S席18,000円
2F以上 A席13,000円

※1階オールスタンディング席、2階以上着席指定
(全席指定・税込)
 
販売スケジュール>  
GACKTオフィシャルHP、SNS先行(抽選)
2025年12月23日(火)12:00~2026年1月5日(月)23:59
 
<公演公式サイト> 
https://billboard-cc.com/GACKT2026
 
主催:ビルボードジャパン(阪神コンテンツリンク)  
企画制作:ビルボードジャパン、カケルエンターテイメント、アーツイノベーター・ジャパン、グランドフィルハーモニック
協力:VENUS、ユニバーサル ミュージック
後援:米国ビルボード
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