五条院凌、年内ラスト公演『GOJOSSIC – The Glorious Eve』のオフィシャルレポートが到着
五条院凌
12月24日(水)にピアニストの五条院凌が、東京・イイノホールにて年内最後となるコンサート『GOJOSSIC – The Glorious Eve』を開催した。
本公演は、五条院が2025年を通して追求してきた“ピアノ一台・生音のみ”による公演スタイルの集大成であると同時に、来年へと続く新たな展開を予感させる一夜となった。 クラシックホールの静謐さを最大限に活かしながら、従来の枠にとらわれない表現で観客を魅了した。
冒頭では、10月にリリースしたクラシックカバーアルバム『GOJOSSIC』より「幻想即興曲」「月の光」「Ave Maria」を披露。一音一音が空間を切り拓くように響き、透明感と深い情感を併せ持つタッチが、ホール全体を静かに包み込んでいく。
中盤は、五条院の象徴的モチーフである“薔薇”をテーマにしたブロックへ。「Rose Waltz」「ROSE」などの楽曲に、照明と映像演出が重なり合い、音楽と視覚が一体となった幻想的な世界観が描き出され、この夜限りのクリスマスアレンジも加わり、会場は甘美で穏やかな高揚感で満たされた。
クライマックスでは、五条院の代名詞とも言える真紅のキーボードが登場。「明日はお晴れ」「CASTLE〜迷宮の城〜」では、リズムトラックを交えたビートとグルーヴが鳴り響き、クラシックホールの概念を軽やかに越える表現を提示。五条院凌が、クラシックと現代性を自在に横断する表現者であることを強く印象づけた。
アンコールでは、背中の開いた真紅のスパンコールドレスで再登場。「聖なるお夜に、皆さまに私の音を届けることができ、誠にメルシーございました」と独自の言葉で感謝を述べ、温かな余韻の中で公演は幕を閉じた。
なお 五条院凌は、2026年1月より自身の名を捩った「5」にまつわる新企画を始動。 5ヶ月連続で、毎月5日に代官山教会にてコンサートを開催する。各公演には月ごとに異なる“色”と“言葉”のテーマが設けられ、よりパーソナルで物語性の高い表現へと踏み込んでいく。聖夜のステージで示されたのは、完成ではなく“次章への扉”。2026年、五条院凌の音楽は、さらに深く、そして自由に響いていく。
Photo by ViVi Koharu
ライブ情報
開催日:毎月5日(五条院の日)
会場:代官山教会(Daikanyama Church)
時間:開場18:30/開演19:00(約70分予定)
※3歳以下入場不可・4歳以上
1 月 5 日(月)|白の祈り — 新雪・白薔薇
凛とした冬の空気。白薔薇の静謐な香りとともに始まる祈りの夜。
2 月 5 日(木)|愛の灯 — 深紅・ローズ
冬に灯る赤い炎のように、深紅の熱を纏うロマンティックな一夜。
3 月 5 日(木)|桜色の微笑 — 春風・桃色
淡くほどける春の兆し。桜色の息吹が音とともに漂う。
4 月 5 日(日)|蒼の静寂 — 水・透明感
清らかな水の気配が広がる、蒼の静けさを描く夜。
5 月 5 日(火・祝)|五の祝祭 — 金色・薔薇と光
黄金の光と薔薇が重なり合う、シリーズの頂点を飾る祝祭。