「演技の仕事にすごく興味がある」横田大雅が語る『熱海殺人事件』ラストメッセージへの意気込み
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つかこうへいの代表作として上演され続けてきた『熱海殺人事件』。2026年につかこうへいが十七回忌を迎えるにあたり、2026年2月14日(土)より紀伊國屋ホールでつかこうへい十七回忌特別公演『熱海殺人事件』ラストメッセージが上演される。最年少で犯人大山金太郎役に挑む横田大雅(CLASS SEVEN)にインタビューを行った。
歴史と特別感のある作品に全力で挑みたい
――まずは出演が決まった時の気持ち、意気込みを教えてください。
すごく嬉しいのもありましたし、50年という長い歴史のある作品なので、それを崩さないように緊張感を持って挑んでいきたいと思いました。
――『熱海殺人事件』の印象はいかがでしょうか。
すごくコメディチックだけど物語があって、何か伝えようとしているんだと思わされました。何を伝えようとしているかはまだ掴めていませんが、心を動かされそうだという感覚があります。
――その中で、今回演じる大山はどんな人物だと感じましたか?
あっているかはわかりませんが、一匹狼になりたがる印象。でもそこには彼なりの正義感があると思いますし、それを一人で抱え込んでしまうような、興味深い人物だと思っています。
――ちなみに、ご自身は一匹狼タイプですか? 人と一緒に過ごすのが好きなタイプですか?
僕自身は半々だと思います。一人も好きだし、人と一緒に楽しむのも好きですね。
――大山を演じるにあたって、役作りに活かせそうな共通点、役作りについて考えていることはあるでしょうか。
役作りというよりは、自分の良さを活かした大山金太郎を演じたいと思っています。理屈っぽくセリフなどを分析して作るというよりは、その場で感じたまま言葉が出るようにしたいです。
――歴代最年少で大山に抜擢されましたが、フレッシュさを大事に挑んでいくことになりそうですね。
そうですね。でも、「最年少だからこれでいいか」と思われるのは嫌。妥協されるのは好きじゃないので、「最年少だから」と言われないくらい努力していきたいです。
デビューを果たした2025年に続き、活躍の場を広げられたら
――2025年には舞台『IMPACT』に出演されました。その中で感じた舞台作品の楽しさを教えてください。
舞台は本番が何度もあって実践をたくさんできるので、成長の振り幅が大きいと思います。それが舞台の良さだと思うので、今回の作品でも成長できるように頑張りますし、すごく楽しみにしています。
――ご自身で成長を実感したスキルなどはありますか?
仕事への向き合い方がすごく変わった気がします。作品を仕上げるということを経験して、以前の自分は甘えていた部分があったなと思いました。
――舞台『IMPACT』では同じ事務所の先輩や仲間が一緒でしたが、今回は一人で作品に飛び込むことになります。みなさんからアドバイスなどはあったでしょうか。
熱海の役が決まる前に、演出の中江さんと面談をしました。「台本の一部分を読んで」と言われていたので、舞台経験のあるメンバーの大東(立樹)に相談に乗ってもらいました。「こうやるといいよ」といった技術のことじゃなく、「お前ならいけるよ。感じたままにやれ」とポジティブに励ましてくれました。
――台本の一部分を読んでみて、手応えや演出家さんの反応はいかがでしたか?
台詞を言い終わった時に、自分では全然しっくりこなくて。練習はしていたんですが、気持ちがそんなに入らずすごく悔しかったです。だから、受かるとあまり思っていなくて。(受かった理由を)聞いてしまったら成長が止まる気がして聞いていないです。それは自分で気づくべきことなのかなと思っています。
――2025年7月には「CLASS SEVEN」としてデビューを果たしました。2025年を振り返ってみて、どんな1年でしたか?
すごく幸せな年でした。デビューも決まりましたし、いろいろな人に支えられた年で、すごく感謝したい年です。
――2026年、グループと個人それぞれの目標や豊富も教えてください。
グループとしてはもう決めていて、単独ライブを一つの目標にしています。自分としては、なんでも挑戦したいですが、演技のお仕事で頑張っていきたい。自分を広めていきたいです。
見ている方と一緒に『熱海』という作品について考えたい
――ビジュアル撮影の感想、エピソードなどはあるでしょうか。
ビジュアルを見たメンバーからは「誰だこいつ」と言われました(笑)。自分でもすごく新鮮でした。普段は横田大雅という自分を撮っていただきますが、大山金太郎という役として撮影されるのは初めてで感慨深さがありました。
――大山として撮られる上で、意識したことなどはありますか?
撮影中は変にあれこれ考えることなく撮っていただきました。何も考えていないわけではないですが、大山として撮られていたので、特別「大山はこういう人物だからこんなポーズをしよう」とかはあまり考えませんでした。
――熱量や台詞回しなど、初めての方は驚くことが多い作品だと思いますが、横田さんが考える注目ポイントや知っておくとより楽しめることなどはありますか?
自分もこの作品を完璧に理解できていないので、見ている方と一緒にいろいろな解釈をして、この作品が何を伝えたいのか一緒に考えていきたいです。多分捉え方はたくさんあるので、いろいろな方の意見を聞いてみたいです。
――『熱海殺人事件』に限らず、つかさんの作品にはどんな魅力を感じますか?
熱海殺人事件以外に拝見したことはないんですが、(熱海は)結構アダルティックな話だと感じました。でも、それを平然と、堂々と胸を張ってできる作品。今の時代からすると特別というか、ここでしかできないものだと思うので、すごく楽しみです。
――お稽古で楽しみなことはなんでしょう。
他の皆さんはプロの方なので、毎日勉強になると思います。学ぶことしかないので、たくさん吸収して、最後にはステップアップした自分をお見せできたらと思っています。
――木村伝兵衛が大山を一流の犯人に育てる物語にちなんで、共演者のみなさんから特に学びたいことを教えてください。
作品への向き合い方、プロとしての姿勢や気持ちを知りたいです。自分もそれに近づけるようにしていきたいです。
――ということは、今後もお芝居に挑戦したいという思いが強いんでしょうか。
そうですね。ダンスと歌はもちろん、何がやりたいかと言われたら演技にすごく興味があります。やってみたい・面白そうという気持ちがとにかく強いです。
――挑戦したい役や作品ジャンルはありますか?
本当になんでも挑戦したいんですが、最近のものよりはちょっと昔のドラマが好きです。シンプルな恋愛ものなどが好きですごく見ています。
――最後に、楽しみにしているみなさんへのメッセージをお願いします。
何もない自分ですが、全力で頑張るので、あたたかく見守ってください。
インタビューのビジュアル撮影は、2025年末まで上演されていた『熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン2025』のセットのなかで行われた。最初は朗らかな好青年らしい雰囲気だった横田だが、プロデューサーから「大山らしく撮ろう。もっと悪そうに」とディレクションが入るとガラリと空気が変わる。ここから先、横山が稽古を通してどのような“犯人大山金太郎”に成長していくのか楽しみだ。
本作は2026年2月14日(土)~3月2日(月)まで東京・紀伊國屋ホールで上演される。
取材・文=吉田沙奈 撮影=敷地沙織