初芝居は歌舞伎座で 26年1月歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』昼夜を彩る特別ビジュアルが公開
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『壽 初春大歌舞伎』
2026年1月2日(金)に初日を迎える、歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』。この度、昼夜を彩る特別ビジュアルが公開された。
午前11時からの昼の部では、『當午歳歌舞伎賑』『蜘蛛絲梓弦』『実盛物語』が上演される。
鮮やかな早替りで魅せる、エンターテインメント性あふれる変化舞踊『蜘蛛絲梓弦』。蜘蛛の精が次々と姿を変えて現れる舞踊劇を、この度、「尾上右近八変化相勤め申し候」と題し、尾上右近がかつてない八役の早替りで上演。公開されたビジュアルには、女童、薬売り、番頭新造、太鼓持、座頭、そして傾城と姿を変えて現れる女郎蜘蛛の精と、その女郎蜘蛛の精を成敗するために登場する豪傑・平井保昌が対峙する。初春の歌舞伎座に、蜘蛛の糸が舞う舞踊劇を楽しもう。
『蜘蛛絲梓弦』特別ビジュアル
平安時代、武勇の誉れ高き源頼光が病で床に伏せっている寝所へ、忽然と女童が現れます。次から次へと姿を現す、妖しき影。馴染みの傾城薄雲太夫に姿を変えたのは蜘蛛の精で…。
源平合戦を描いた時代物の大作『源平布引滝』より、斎藤実盛の才気が冴えわたる名場面『実盛物語』。知勇を兼ね備えた武将・実盛を、2009年に初役で演じて以来 4度目となる勘九郎が満を持して歌舞伎座で初めて勤めることも話題となり、小万に中村七之助、敵役の瀬尾十郎に尾上松緑という充実の競演。11月歌舞伎座『義経千本桜』で初お目見得した坂東巳之助長男・守田緒兜が重要な役どころである倅太郎吉で出演し、勘九郎との共演を果たす。公開されたビジュアルには、平家方の武将ながら密かに源氏に心を寄せる実盛を演じる勘九郎の、キリリと引き締まり、颯爽とした姿が映し出される。
『実盛物語』特別ビジュアル
平家全盛の世、近江の国。源氏方の葵御前を匿っている百姓九郎助のもとへ、平家方の武将・斎藤実盛と瀬尾十郎が詮議にやってくる。実は密かに源氏に心を寄せる実盛。源氏の白旗を託された九郎助の娘小万のことを実盛が語り出すと…。
そして午後4時15分からの夜の部では、『女暫』『鬼次拍子舞』『女殺油地獄』が上演される。
歌舞伎十八番の一つ『暫』の主人公を女方に書き替え、趣向に富んだ祝祭劇の『女暫』。勧善懲悪の物語で、古風な歌舞伎の魅力が横溢する。2015年の平成中村座で初めて演じ、その後、2016年の歌舞伎座でも話題となった七之助の巴御前。公開されたビジュアルには、威風堂々と花道に立つ巴御前演じる七之助の姿が。歌舞伎らしい洒落た趣向で、豪奢な舞台に個性豊かな登場人物が居並び、響き渡る「暫(しばらく)」の声と共に花道から登場する巴御前が印象的だ。
『女暫』特別ビジュアル
源平合戦の後、権勢を振るう蒲冠者範頼が催す宴で、窮地に立たされているのは、清水冠者義高。そこへ「暫(しばらく)」と響く声とともに現れたのは、巴御前で …。
近松門左衛門が実際に起きた事件をもとに描いた、世話物の傑作『女殺油地獄』。刹那的な感情のままに行動する与兵衛の心の弱さを生々しく描き、衝撃的な殺しの場さえも美しさで魅せる歌舞伎の真骨頂だ。若者の狂気を描き、時代を先取りした近松の人気作を、今回、2001年に初役で演じて以来6度目の上演で定評のある松本幸四郎(Aプロ)と、2024年以来2度目の上演で進境著しい中村隼人(Bプロ)が日替りのダブルキャストで上演。公開されたビジュアルは、どこか虚ろで鋭い眼をした幸四郎と隼人の二人の与兵衛が浮かび上がり、油にまみれて狂気さを帯びたその表情が印象的となっている。
『女殺油地獄』特別ビジュアル
天下泰平の世。大坂は天満、油屋河内屋の放蕩息子の与兵衛は、遊び惚けて借金三昧。遂に勘当の身となった与兵衛は、親切にしてくれた同じ油屋で豊嶋屋の女房お吉を頼るが…。
正月の歌舞伎座は、世代を超えた豪華顔合わせで、古典の名作が並ぶ充実のラインアップ。初芝居を歌舞伎座で体感してみてはいかがだろうか。