伊野尾 慧が『四畳半神話大系』の舞台化で冴えない大学生役に挑む 脚本・演出は上田 誠
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『四畳半神話大系』伊野尾 慧
2026年5月17日(日)~5月31日(日)新国立劇場 中劇場、6月4日(木)~6月9日(火)大阪・東京建物Brillia HALL 箕面にて、『四畳半神話大系』が上演されることが決定した。
2003年に『太陽の塔』で第15回日本ファンタジーノベル大賞を 受賞し、2006年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、本屋大賞(2位)などを受賞。京都を作品の主な舞台とし、独自の語り口で 日本の新しいファンタジーを切り拓く作家・森見登美彦の小説『四畳半神話大系』が今回、初舞台化される。
脚本・演出を務めるのは、2010年にフジテレビ系の深夜アニメ枠、ノイタミナで放送されたアニメ『四畳半神話大系』で脚本を担当したヨーロッパ企画の上田 誠。『夜は短し歩けよ乙女』のアニメ映画の脚本、2021年上演の舞台版の脚本・演出も手掛けるなど、森見作品を熟知した上田が、舞台上で物語の世界観を色濃く描き出す。
主人公の冴えない大学生「私」役を演じるのは、バラエティや映画・ドラマなどの映像作品だけでなく、朝の情報番組やトーク番組へのレギュラー出演といった、知識を活かした活動などで多岐にわたって活躍を見せているHey! Say! JUMPの伊野尾 慧。9年ぶりの 舞台出演でミュージカルに初挑戦した2024年のブロードウェイ・ミュージカル『ハネムーン・イン・ベガス』も記憶に新しい伊野尾が、自身のイメージとはかけ離れた冴えない大学生役に挑む。
物語は、冴えない大学3回生の主人公「私」はバラ色のキャンパスライフを想像していたのにもかかわらず、ほど遠い現実を過ごしている。1回生に戻ってやり直したいという「私」の、複数の並行世界で繰り広げられる、おかしくもほろ苦い青春ストーリー。
京都を舞台に描かれる複数の世界を行き来する物語世界を、どうやって舞台上に現出させるのか期待しよう。
脚本・演出 上田 誠 コメント
ちょっとどうなるか分からない。責任者は私である。
『四畳半神話大系』という、たいへんに内向的な青春小説を舞台化する。森見登美彦先生の煩悩汁や妄想汁や青春汁、あらゆる汁が沁みこんだ万年畳のような小説である。内面はたいへん騒がしく面白いことになっているが、普通に舞台化すれば、主人公はただむっつりと畳の上に座っているだけである。
アニメ脚本のオファーをいただいたのは15年前。「えっ『夜は短し歩けよ乙女』のほうじゃないの?」と訝しんだし、このほとんど下宿で一人語りするだけのような小説がどうやったらアニメになるんだろう、と思いながら引き受けた。
そうすると驚くべきサイケデリックでグロテスクでロマンチックな作品がぐりん!とできた。湯浅政明監督の慧眼と手腕に震えたし、ぐりん!は、むっつりした主人公を四次元的に裏表ひっくりかえした音だった。
そのぐりん!を自分もやってみようと思った。
小説とアニメを除いては、舞台に限ってそれが可能のように思えたし、伊野尾慧さんという主役を得たことも大きい。その涼やかな外見の中に、煩悩や邪悪や面白をたくさん渦巻かせていそうな、ぐりん!しがいのある人だ。
主人公はただむっつりと畳の上に座っているだけである。
その内面ではのべつずらずらと妄想や他責志向や自省が語られ、登場人物たちは色眼鏡によって自在に歪められ、怪物や聖女や悪女になる。無生物がしゃべり出すしジョニーが意思を持つ。そんな阿呆学生宇宙を舞台にぐりん!と現出させられたら、という目論見である。
うまくいったら宇宙創成の神話になる。
伊野尾 慧 コメント
初めてミュージカルに挑戦した『ハネムーン・イン・ベガス』から、2年ぶりの舞台出演になります。
「なんか楽しみだな」という気持ちが大きいですね。
やっぱりヨーロッパ企画・上田誠さんの舞台に出るというところももちろんそうですし、原作の作品世界がすごく素敵で。加えて個人的にタイムリープものが大好きなので、そういった作品に自分も参加できるのがすごく楽しみです。勢いというか、力強さを感じつつ、原作やアニメのスピード感、あの独特な森見さんワールドを演じるのは楽しみでもあり、難しいところなのかなと、ドキドキワクワクしています。
本で描かれていた作品が、アニメで視覚的な情報になって、今度は舞台で“体験”になる——その段階を踏んでいるのが面白いなと思っています。
僕が演じる主人公の「私」はかなり悶々としているのですが、学生の頃に誰しもが抱えていたであろうあの気持ちは、僕も大学に通っていたのでわかる気がします。
35歳、大学生役、頑張ります!