染谷俊之&小西詠斗主演の舞台『UNREAL‐不条理雑貨店‐』開幕! ドラマのその後を描いた感動の物語

2026.1.18
レポート
舞台

舞台『UNREAL‐不条理雑貨店‐』公開ゲネプロ

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染谷俊之と小西詠斗が主演を務める『UNREAL‐不条理雑貨店‐』。ドラマ舞台連動企画として、2025年10月・11月にドラマ版が放送され、その不思議な世界観で視聴者を魅了した。そして、ドラマのその後の展開にオリジナルストーリーを取り入れた舞台版が2026年1月16日(金)品川プリンスホテル クラブexにて開幕した。初日前に行われた公開ゲネプロの様子をレポートする。

片山愁(コミック)、ヨダカケイ(原作)による『不条理雑貨店 UNREAL』(隔月刊「ウィングス」連載中/新書館)を原作とした本作は、人の「想い」を売っている不思議な雑貨店を舞台に、店にひきつけられるように訪れる客が不思議な運命をたどる姿と、それを冷たい眼差しで見つめる雑貨店「UNREAL」店主の姿が描かれる。舞台版では、ドラマのその後となる、宗哉がUNREALの店主になり、ヤギオが謎の鍵を手にどこかで目を覚ました後の物語が綴られる。

演出を務めるのは、舞台「チョコレート戦争~a tale of the truth~」や『舞台 幕が上がる』など数々の人気作を手掛けてきた久保田唱。ドラマに引き続き、ヤギオ(柳庭音矢)役を染谷俊之、濱家宗哉役を小西詠斗、黒澤羊時役を細貝圭、鮭とば役を世古口凌、水門朝也役を新正俊が演じる。また、舞台版から登場する的羽廻を美弥るりかが務める。

舞台『UNREAL‐不条理雑貨店‐』公開ゲネプロ

物語は、ヤギオが謎の鍵の声を聞く場面から始まる。ヤギオはこの鍵が過去や未来のUNREALへと繋がるドアの鍵であることを知り、UNREALの店主となった宗哉のために過去への旅を続ける。

舞台『UNREAL‐不条理雑貨店‐』公開ゲネプロ

一方、宗哉は店主を続けていたが、それはこれ以上の犠牲を出さないため。鮭とばと対立しながら、ヤギオとの再会を願っていた。

舞台では、この2つの世界が交互に描かれていき、その中でUNREALの過去の店主である的羽廻や黒澤羊時が店主になったきっかけ、鮭とばの正体と目的といった謎が明かされていく。

舞台『UNREAL‐不条理雑貨店‐』公開ゲネプロ

本作が上演されている品川プリンス クラブeXは、円形劇場だ。客席は、ステージの3面を取り囲むように設置されている。客席の真ん中にある円形のステージは、盆が周ることで、さまざまな表情を見せる。ステージ後方には、一段高く作られたステージもあり、キャストたちはそれらステージを行き来しながら芝居を見せた。さらに、客席通路も積極的に使い、クラブeXという劇場ならではの演出がなされていた。こうしたステージ配置や演出によって、より没入感を味わえた。まるで本当にUNREALの世界に入り込んだような、ダークでファンタジックな空気が会場全体を取り囲んでいた。

舞台『UNREAL‐不条理雑貨店‐』公開ゲネプロ

舞台版で印象深かったのは、やはりヤギオと宗哉が互いに相手を思いやる気持ちだ。ドラマ版でも描かれた2人の関係だが、舞台で、目の前で繰り広げられる生の芝居によって、よりその想いの強さや互いを思う暖かい気持ちが心の中にスッと入ってくる感覚があった。

舞台『UNREAL‐不条理雑貨店‐』公開ゲネプロ

また、舞台版から登場する美弥の存在感も素晴らしい。的羽廻は本作のキーとなる人物だ。ある場面では、廻の心の叫びが響き渡り、その悲痛な想いが会場の空気を震わせた。

舞台『UNREAL‐不条理雑貨店‐』公開ゲネプロ

そのほかにも、黒澤の悲しい過去と彼の苦しみなど、心に迫るエピソードが次々と綴られていく。“デイドリーム・ファンタジー”と銘打たれた本作だが、描かれているのは人間らしい心だ。1幕約100分という舞台としては短い時間の中で、人との出会い、生きることと死ぬことを改めて感じさせてくれるストーリーが展開されていた。

舞台『UNREAL‐不条理雑貨店‐』公開ゲネプロ

ドラマ舞台の連動企画とあって、冒頭に細かなキャラクター説明やここに至るまでのお話が提示されるわけではないので、ドラマを未履修の場合はぜひドラマを観てから舞台に足を運んでもらいたいが、ドラマを観ていなくてもキャラクターの関係性さえ把握していれば舞台の世界にどっぷりと浸かれる。感動的な、ドラマ舞台連動企画の本当のラストをじっくりと味わってほしい。

取材・文・撮影=嶋田真己

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