めいちゃん、新たな自信とパワーが溢れた日本武道館公演をレポート
めいちゃん
めいちゃんが、1月13日に日本武道館公演『Meychan Live Tour 2026 『Number 0』』を開催した。本記事では、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。
2025年6月16日に1年ぶりに活動再開を、続いて2026年からのライブスケジュールを発表した、ネット発アーティストのめいちゃん。ライブ始動となる自身30歳の誕生日・1月13日に、2度目の日本武道館公演『Meychan Live Tour 2026 『Number 0』』が開催された。
場内に入って目に飛び込んできたのは、アリーナ北にステージセットが組まれた360度客席。全方位2階席の天辺まで観客はぎっちりだ。客電が落ち、ペンライトでめいちゃんのイメージカラー・オレンジ色に染まった場内にバンドメンバーがあがると、観客の歓声が大きくなる。ステージに現れためいちゃんにスポットライトがあたり、アカペラで歌い始めた「小悪魔だってかまわない!」の一節。客席のあちこちから起こる「おかえり!」の声。バンドを交えてカウントからこの曲が始まると、いきなり客席にはオレンジ色の銀テープが放たれる。「武道館歌えるかな!?」4,000万回再生を誇るめいちゃんの代表曲で1曲目から場内はお祭り騒ぎに。「帰ってきたぞ、武道館!」とステージをぐるりと回れるように作られた花道を行き来しながら、「パンダヒーロー」「右肩の蝶」と力強くアップテンポナンバーを立て続けに披露する。
ステージまわりを飛ぶドローン。この日のライブは、Rakuten TVでも生配信されているのだ。MCでもそのことにも触れつつ、「久しぶりに武道館に帰ってきました! こんなに集まってくれてありがとう。最高の夜にしよう!」と感謝の言葉を述べる。続いて自身初のアニメタイアップ曲となった「ラナ」、クラップが印象的な「キャットウォーク」。イントロの美しいピアノのメロディーは始まると観客からはため息が漏れ、「天井猫と天下人」へ。メンバーと照明のみのシンプルなステージセットに重要な演出を加えるのは、客席のオレンジのライト。明るいオレンジで囲まれたステージは、ファンの温かさで包まれているようだ。
そこにグリーンの照明が加わって、美しいコントラストの中での「妄想感傷代償連盟」、若々しく力強い歌声で艶やかに歌う「浪漫飛行」へと続き、ここで2回目のMC。「私、本日で30歳になりました!」と宣言すると、客席からは「おめでとう!」の声の嵐。自ら「Happy Birthday To You」を歌い出すと、もちろん観客も加わって大合唱に。自身も「気持ちいい〜!」と感慨深げだ。観客にも年齢を問うと、20代が大半。「ジジイって呼ばないでね」と自虐しながらも、「誕生日当日の景色が武道館でとてもうれしい」と言葉を続ける。「全然緊張していない」と自身も言っていたが、終始リラックスした雰囲気が伝わってくる。
情熱的なナンバー「SAKKI」でセットリストを再開。強いメッセージが込められた「偽物」、活動再開後配信された楽曲「また来襲」、スモークが焚かれてステージに照明が刺すように降り注ぐ中披露された「メビウス」と続き、本編前半戦が終了。
平日にこんなにファンが集まってくれたことへの感謝、男性、女性、カップル、この1年で結婚した人などを観客へアンケートを取りながら、アットホームなブレイクタイムが続いていく。ファンの人生が少しずつ動いていることを実感しながら、休止中の1年間で自身も進化し帰ってきたと語る。その進化のひとつとして、自身の背後にいつの間にか用意されたピアノでの弾き語りを披露。2018年頃自身が抱えていたどうしようもない不安を曲にしたという大事な曲「世迷言」を感情たっぷりに披露する。ウッドベースが落ち着いた雰囲気を醸し出す「帰り道」、この公演の後配信されることをサプライズで発表した、活動休止中に感じたことを綴った新曲「ナズナ」とバラードタイムが続く。
そして本編終盤に向けて、もうひと盛り上げ。同じくこの日が誕生日だと言う「あらなるめい」でユニットを組む、nqrse(なるせ)の誕生日も祝うべく、観客にふざけて「なるせ41歳のお誕生日おめでとう」を言わせたその情景を携帯電話で撮影し、即SNSにあげるというめいちゃんらしい行動力を発揮。ノープランのラフなMCで自身も観客もリラックスした後は、Geroに楽曲提供した「100万回生まれ変わっても」、ハッピーオーラ全開の「終わらないラブソングを」、「これ、みんな歌えますか?」と「レッツゴー・DA・ミライ」と続く。盛り上がりが最高潮に達したところで本編ラスナンバー「ブリキノダンス」へ。めいちゃんだけでなく、バンドメンバーも花道を動きまわってラストスパーク。思いっきり叫んで飛んで、この場を楽しむ客席の熱気でスタンド席が揺れる。大騒ぎの締めとしてめいちゃんが拳を突き上げ、「ありがとうございます!」と絶叫し、本編が終了する。
終わるや否やすぐに客席から始まった「アンコール」の声。その声が徐々に大きくなっていく会場に聞こえてきた「アンコールの声が小さいな! もっと声出してくれたらいいことあるかも」と言うめいちゃんの声。それに応えて一段と大きくなったアンコールの声。するとメンバーとそろいでツアーTシャツに着替えためいちゃんがステージに登場し、客席の声は絶叫に変わる。
「初めて」の動画撮影解禁をした「おとぎ話」を、自身も生配信しながら熱唱。続いて1年間の活動休止を自身が前向きに消化したことを語り、ファンへの感謝を述べる。そして自分のまっすぐな気持ちはこのひと言に尽きるという「おまえら、大好きだ!」と大絶叫。「この情景だけで何年もやっていく自信がでる」と感動を伝える。
そしてリラックスしてステージに居続けためいちゃんが、ここに来て緊張してきたと告げる「お知らせ」タイムに。2022年コロナ禍で開催された初の日本武道館公演にめいふぁみ(ファンネーム)と共に「東京ドームに立ちましょう」と宣言しためいちゃん。その夢に近づく第一歩として発表されたのが、2026年12月5日、6日の2日間で開催される「ベルーナドーム」公演。1日目はめいちゃんのワンマンライブ、2日目は「MEYCHAN FESTIVAL」だと言う。めいちゃんの口から一人ひとり発表されたゲストは浦島坂田船、Gero、まふまふ、りぶ。リスペクトする仲間との共演告知に、めいちゃん自身が興奮していることが伝わってくる。
ここでYouTube Liveが終了。「あと1曲だ」とつぶやくと「嫌だ!」の客席からの声。「もう1曲何がいい?」客席に問いかけ、そこでキャッチした中で多かった声に応えて再度オープニングナンバー「小悪魔だってかまわない!」、そしてもう1曲「パンダヒーロー」のアンコール演奏。急遽プラスされた2曲を終え、そしてついに「これでラストの曲、今日は本当にありがとう、武道館行けるか!?」と場内に客電をつけたまま大ラスのナンバー「音色」が始まると、再び客席にはカラフルな銀テープが舞う。そしてまだまだパワーがみなぎるメンバーと観客が一体となってラストスパークを駆け抜ける。バンドメンバーを紹介し、手を繋いで頭を下げた後に生声で「今日は本当にありがとうございました」と叫ぶ。客席との写真撮影、観客の美しい「Happy Birthjday To You」の歌声が響く中で運ばれてきたドーム型バースデーケーキの披露と続き、「これからもめいちゃんをよろしくね」と2時間半超えのステージに幕を閉じた。
日本武道館から30歳を歩き始めためいちゃんの、この後決まっている全国11か所をめぐるホールツアー、有明アリーナ2daysの追加公演は全てソールドアウト。長い人生において休むことは成果を高めるために重要で、立ち止まることも続けていくための勇気だ。ファンへの感謝を再認識し、新たな楽曲を生み出すべく進化したこの1年。今のめいちゃんには新たな自信とパワーがみなぎっている。めいちゃんが30代を駆け抜けるために、大事な時間だったことが証明された夜となった。
撮影=岡田裕介、松崎浩之、江隈麗志(C-LOVe CREATORS)、清水ケンシロウ