青木陽菜の旅路はまだ始まったばかり――1st LIVE「BLUE TRIP」レポート

2026.1.20
レポート
アニメ/ゲーム

撮影:西槇太一 (C)BUSHIM

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■2026.01.09『青木陽菜 1st LIVE「BLUE TRIP」』@Kanadevia Hall

2026年1月9日『青木陽菜 1st LIVE「BLUE TRIP」』がKanadevia Hallにて開催された。2023年3月からは声優活動と並行して音楽活動をスタート。ソロ活動では自身で作詞、作曲を担当し、楽曲クオリティの高さと、それらの楽曲を披露する際の圧倒的ステージパフォーマンスで大きな注目を集めている。そんな彼女にとっての1st LIVEと銘打たれた今回の公演、そこで彼女が見せたのはどんな光景だったのか。その様子をレポートしていく。

撮影:西槇太一 (C)BUSHIM

■溌剌とした歌声が開演早々Kanadevia Hallに一体感を生み出す

会場として選ばれたKanadevia Hallは東京ドームシティ内にあるエンタテイメント・ホール。場内にはオールスタンディングのアリーナと、今回の公演を着座で観覧できるスタンド指定席が用意されており、そのどちらもが超満員となっていた。なかでもアリーナ前方はステージ至近ということもあり放たれる熱量は一際で、ライブグッズである青のマフラータオルを首から提げ、開演の瞬間をまだかまだかと待ち構える人々で埋め尽くされる。そして迎えた開演時刻、ステージを照らしていた照明が落ち会場が拍手に包まれると、エモーショナルな旋律にあわせて青い光が会場内を駆け巡る。そこに満を辞してこの日のバックバンドを担当するHINAPIYOBANDが登場。続いて青木陽菜がステージに姿を表すと、ステージの明点にあわせてこの日の一曲目「wantの感情」が走り出した。

撮影:西槇太一 (C)BUSHIM

この日の青木は白ベースに黒のラインが入ったモノトーンの、1st Album『Letters』のジャケットで使用された衣装に身を包み、ターコイズブルーのストラトキャスタータイプのエレキギターをさげての登場。そんな彼女がギターをかき鳴らしながら溌剌とした歌声を響かせると、客席からは熱いクラップが巻き起こり、会場は開演早々からひとつになる。さらにここで「新年一発目の『joy!』もらえますか!?」と場内へと煽りが入れば、オーディエンスは「joy!joy!joy!joy!」とこれに応え、負けじと青木もさらなるエネルギーを込めて歌い、相乗効果によって会場内のボルテージは最高潮まで上り詰めた。

「最高の1日にしましょう」との一言に続け、これでもかというほどに手数の多いビートが会場を震撼させると、本日初披露となるナンバー「Shout it out!」が走り出す。オーディエンスが手を天に掲げて会場の一体感を加速させると、「Fly high」「Go up」と声をあわせて体を揺らす。するとここにギターリフが心地よい「カラフルエモーション」が続き、青木は一度ギターを置いてグルーヴに身を委ねる。箱馬に足をかけ、これでもかと身体を前方へと乗り出してみせると、アウトロではクールにクラップを響かせ「Thank you」との一言で冒頭3曲を締め括ってみせた。

「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」と青木がここで新年の挨拶を述べると、「誕生日を迎えました〜」と続け、オーディエンスからは祝福の声が巻き起こる。続いてHINAPIYOBANDの面々を青木が紹介していくと、それぞれがハニカミながらも一礼し、ここまでの卓越した演奏とは裏腹に初々しい姿を見せて会場をほっこりさせる。続いて青木がエレキギターからアコースティックギターへと持ち替えると、披露したのは「BLUE BUD」。ここまでの流麗な歌声から一転、今度は言葉一つひとつに感情を込め、丁寧にオーディエンスへとメッセージを届けていく。ステージに「BLUE」のライトが灯ると、会場は楽曲の空気感に包まれ、それに引き込まれた人々はしっかりと耳をそばだてる。ここでスポットライトが青木を照らし出すと、彼女が力強く爪弾かせるギターの調べと共に「独奏Showtime」がスタート。ローテンポのナンバーに高密度に言葉をはめ込み、セルフブースト的な歌詞を叩きつけて会場を圧倒して見せた。

「独奏Showtime」の曲終わりから一切の間を開けずに続いたのは「天色」。HINAPIYOBANDの面々との息の合ったセッションを見せつつ、煌々と輝く照明を浴びながら爽やかな歌声を発信する青木。間奏ではギターのYOUSAYとの絡みも見せ、ラスサビではエモーショナルな歌声を披露。オーディエンスからは絶えず「Oi!Oi!」との声が上がり、場内は際限なく熱くなっていった。

撮影:西槇太一 (C)BUSHIM

ここで青木から「今日のひなぴよは何かが違います。何が違うでしょうか?」とのクイズが出題されると、その答えが手にしているアコースティックギターにあることを公言。なんとこの日手にしていたアコースティックギターはモーリス社製の青木陽菜オリジナルモデルで、今回のライブで初披露。その特徴は薄型ながらボディが大きく音が重厚なことで、その型番はM-AH(モーリス-アオキヒナ)であることが明かされる。ここで「わがままボディなギターでございます」と続けて一笑いを起こすと、一旦アコースティックギターを置き、続けて披露したのは「ダ・カーポ ~奏で舞うメロディー~」。ステージ後方のスクリーンには桜の花びらが散りゆく様子が映し出され、一足早い春の空気が巻き起こると、その言葉の一つひとつを粒立たせる声優的アプローチで「君と僕のメロディー」を紡ぎ出した。

ここで青木は再びアコースティックギターを手にすると優しくもメロディアスな「Colors of You」を続ける。その歌声にオーディエンスが耳を澄ませると、ステージ上のライトがペールトーンの虹を創出し、楽曲の世界観をさらに染み入らせる。するとステージ上にスモークが立ち込め、エモーショナルなバラード「夢浮橋-ユメノウキハシ-」を生バンドアレンジで披露。ハイトーンなナンバーを力強く歌い上げるとステージバックには星空が現出し、幻想的な光景がKanadevia Hallに広がった。続けてステージに茜色の光が差し、ローテンポなナンバー「旅路」がスタートすると、青木が歌謡曲ライクな歌声を響かせて聴くものの郷愁を呼び起こし、場内は温かな空気に満ちた。

■バースデーサプライズにニヤニヤムードが止まらない

撮影:西槇太一 (C)BUSHIM

映写機が稼働するカタカタといった音が鳴り出すと、スクリーンには「ODD」のMVが逆再生で映し出される。映像終わりに黒地に白抜きで「ODD」との文字が描き出されると、再びエレキギターを手に、ポルカドットスティングレイのボーカル&ギターである雫が作詞作曲を担当した「ODD」が走り出す。ハイトーンなナンバーをミックスボイスで力強く歌い上げ、頭を振り乱しながら歌う彼女の姿がオーディエンスを釘付けにすると、続けて真っ赤なテレキャスタータイプのエレキギターを持ち、ド直球なロックナンバー「ロック御中」を初披露。力強いサウンドに会場が大いに沸くと、間奏では華麗なギタープレイを披露。青木に代わってYOUSAYが会場を煽り立てれば、照明の明滅も相まってオーディエンスは鼓動を早くする。さらに太いキックのビートが響き、青木が「日頃のストレス、鬱憤、全て忘れて全力で騒げー!」とシャウトすると、高密度のワードを機関銃のように浴びせかけるこちらも初披露のナンバー「マズルフラッシュ!」が続く。オーディエンスから「Fill it with rock 'n' roll!」とのコールが響き、ステージ後方ではスパークが上がると、会場のボルテージは青天井に。ロックの神様は彼女にむけて微笑んでいる、それが手にとるように感じられる瞬間だった。

「最高ですね」

そう青木がつぶやくと、続いてのナンバーがこの日の締めくくりであることが語られる。そして「一緒に歌ってください」との曲振りから始まったのは「あとがき」。ステージ上の照明が煌々と照らされると、青木はそれを浴びながらブライトな歌声を響かせて会場を魅了。「皆さんの応援が私の力です」と述べると、オーディエンスがシンガロングし、これを受けて青木の歌声に一層の感謝の想いを込もる。ラストは青木が手を天に掲げてこの日のパフォーマンスを締め括った。

青木が去ったKanadevia Hallのそこかしこで多様なコールが巻き起こると、それはやがて「ひなぴよ」コールへと集約され、これを受けて青木がライブTシャツを纏い、手にはタンバリンを持ってステージに舞い戻る。そして披露したのはハッピーなロックサウンドが魅力の「メグリメグル」。青木がアイドルチックな歌声で会場のテンションを再び高次元へと押し上げると、ステージ上を元気いっぱいに駆け巡り、ラストは鋭いキックを宙に放ってアンコール1曲目を締め括った。

撮影:西槇太一 (C)BUSHIM

ここで「撮影可能タイムでーす」と宣言した青木。続いてのナンバーが本日1曲目としても披露した「wantの感情」であることを続けると、オーディエンスはスマートフォンをステージに向ける。そして曲振りから始まったのは……「wantの感情」ではなく「ハッピーバースデートゥーユー」。一瞬状況が飲み込めず眉を顰める青木。そんな彼女の前に巨大なバースデーケーキが運ばれると、オーディエンスたちはスマートフォンのライトをオンにしてお祝いムードを加速させる。実はここで青木の誕生日祝いが行われることが、本編終了後のアンコール中に映像で説明されており、このサプライズを知らされていなかったのは青木のみ。そんな数千人規模による粋な演出に語彙力を失った青木は、ケーキを見つめてニヤニヤしながら「すごい、かわいい」と連呼していた。そして、どこかニヤニヤムードを残しつつも、改めて「wantの感情」がスタート。ハッピーな歌声を会場内へと届けると、オーディエンスはスマートフォンでその姿を撮影しつつ、もう片方の手をふってその場に流れる音を全力で「enjoy!」しきった。

そしてここでお知らせコーナーへ。その内容は先ほど披露した「ロック御中」 のMV公開日の発表に、アニメタイアップ情報、『青木陽菜LIVE TOUR 2026「衝動ROCK」』と『青木陽菜 Presents Hina Festival 2026』の開催決定に、Mini Albumのリリースと盛りだくさん。そしてついにこの日の公演も本当のラストナンバーに突入する。

「この曲は私から皆さんへの手紙です。受け取ってください」

そう告げると歌い出したのは「Letters」。等身大なメッセージを丁寧に、そして力強く会場に響かせていく青木。その歌声にオーディエンスと彼女が心を通じ合わせると、曲中では銀とメタリックブルーのテープが降り注ぎ、この日のラストナンバーは盛大な盛り上がりのなかで締め括られたのだった。

撮影:西槇太一 (C)BUSHIM

1st LIVEとは思えないほどに多彩で卓越したパフォーマンスを見せつけた青木陽菜。しかし、その旅路は「Letters」の歌詞通り「まだ始まったばかり」。今後も「まだ見ぬWANT(感情)を求めて旅を続ける」彼女が、この先で見せる景色はどんなものなのかに期待をせずにはいられない。

取材・文:一野大悟 撮影:西槇太一

セットリスト

■2026.01.09『青木陽菜 1st LIVE「BLUE TRIP」』@Kanadevia Hall

01.wantの感情
02.Shout it out!
03.カラフルエモーション
04.BLUE BUD
05.独奏Showtime
06.天色
07.ダ・カーポ ~奏で舞うメロディー~
08.Colors of You
09.夢浮橋-ユメノウキハシ- band arrange
10.旅路
11.ODD
12.ロック御中
13.マズルフラッシュ!
14.あとがき
EN01.メグリメグル
EN02.wantの感情
EN03.Letters

■出演:青木陽菜、HINAPIYOBAND(Guitar:YOUSAY / Bass:藤本ひかり / Drums:矢尾拓也)

■セットリスト公開中
音楽配信サービスにてライブセットリストをプレイリストにて公開中
https://bmu.lnk.to/AokiHina_1stlivepr

青木陽菜 公式X:https://x.com/aoki__hina
青木陽菜 公式Instagram:https://www.instagram.com/aoki_hina_official/
青木陽菜 公式TikTok:https://www.tiktok.com/@aoki__hina
青木陽菜 STAFF公式X:https://x.com/AokiHina_Staff
青木陽菜 Artist Official YouTube:https://www.youtube.com/@Aokihina-ArtistOfficial

 
(C)BUSHIM

ツアー情報

青木陽菜LIVE TOUR 2026「衝動ROCK」


2026年
5月17日(日)愛知・NAGOYA ReNY limited
5月23日(土)大阪・梅田バナナホール
5月24日(日)大阪・梅田バナナホール
5月31日(日)東京・LINE CUBE SHIBUYA
6月5日(金)福岡・DRUM Be-1
6月7日(日)兵庫・神戸VARIT.
7月12日(日)沖縄・桜坂セントラル

最速先行>
受付期間:2026年1月9日(金) 21:00~2月9日(月) 23:59
受付URL:https://eplus.jp/aokihina-2026tour/

ライブ情報

『青木陽菜 Presents Hina Festival 2026』


日程:3月3日(火)
会場:Shibuya WWW-X
出演:青木陽菜・アザミ・シユイ