世界にひとつの“帝国劇場”小説『劇場という名の星座』発売を記念して、帝劇特集がSPICEにてスタート 裏方インタビューや小川洋子氏特別対談を順次公開

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2026.2.13
特集・帝国劇場 小川洋子 著「劇場という名の星座」出版記念

特集・帝国劇場 小川洋子 著「劇場という名の星座」出版記念

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2026年3月5日(木)作家・小川洋子氏による帝国劇場を題材とした小説『劇場という名の星座』(集英社)が発売される。SPICEではこれを記念し、特集「帝国劇場」と題した特別連載を開始する。

小説『劇場という名の星座』は、舞台上でスポットライトを浴びるスター、誰かにとっての特別な一日を支える案内係や売店スタッフ、客席から見えない裏側で上演を支えるエレベーター係や幕内係、そして観客など、劇場を愛し、劇場を作り上げてきた人々の密やかな祈りがきらめく豊饒な短編集。二代目帝国劇場の一時休館にあたって「フィクションとしての物語を通して劇場の記憶を残したい」という劇場 元支配人・阿部聖彦氏の熱意からスタートし、同じく演劇を題材にした短編集『掌に眠る舞台』(2021)執筆にあたって同劇場を取材した縁から小川洋子氏にオファー。実現に至ったという。小説「すばる」2025年3月号から2025年10月号まで全8編が連載されていたが、このたび単行本として集英社より刊行される。

帝国劇場外観

帝国劇場外観

本作執筆にあたり、小川氏は帝国劇場で働く30人以上のスタッフにインタビューを実施。その中で、客席の案内係、売店スタッフ、楽屋係、団体営業係、劇場専属カメラマン、劇団東宝現代劇劇団員、制作スタッフ、稽古ピアノ演奏者、そして、出演者の楽屋と舞台をつなぐ、帝国劇場ならではの楽屋エレベーター係の担当者など、外からはわからない帝国劇場でのさまざまな仕事に励むスタッフの姿に感銘を受けたという。阿部氏によると、演劇の企画から制作、運営までさまざまな専門分野のプロフェッショナルが関わる帝国劇場は、東宝株式会社が最も多くのグループ会社と協働している場所のひとつでもあるそうだ。一見するとバラバラに見えるものすべてが、実はひとつに繋がっている。そんな劇場の姿が小説タイトルの「星座」に繋がった。

この度のSPICE連載では、小説と同じく帝劇クロージング企画のひとつであり、劇場内で使用されていた資材を活用した商品を開発・販売し、そのレガシーを次代へとつなぐ〈帝劇Legacy Collection〉制作の裏側や、帝国劇場で働いていた裏方スタッフのインタビュー、そして小川氏と帝国劇場にゆかりのある俳優たちとの特別対談などを予定。さまざまな立場から見た帝国劇場の姿、劇場への想いを紹介していく。

連載開始にあたり、本日特設ページがオープン。特設ページでは、小説『劇場という名の星座』のなかから、それに座れば幸運が訪れるという「幸運の椅子」を題材とした一編「こちらへ、お座りください」を試し読みすることができる。ぜひチェックしてほしい。

特設ページはこちら

■特集・帝国劇場 小川洋子 著「劇場という名の星座」出版記念

関連情報

小川 洋子『劇場という名の星座』
 
2026年3月5日集英社より発売
1,925円(税込)
四六判/288ページ
ISBN:978-4-08-770038-1
 
〈内容〉
光と闇、生と死、絶望と愛……この世のすべてを内包する、比類なき劇場【帝国劇場】。2025年2月をもって一時休館となった同劇場の記憶を未来へと繋ぐ、世界でたった一つの“帝国劇場”小説が誕生!

◎白杖の父が遺した、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」のパンフレット。そこには新人案内係からの手紙が挟まれていた――「ホタルさんへの手紙」
◎少年は、劇場2階ロビーのステンドグラスの裏側に寝泊まりしていた。舞台袖、楽屋食堂、馬小屋……自在に歩き回る彼は、ある人を永遠に探し続けている――「内緒の少年」
◎劇場ロビーに一脚あるという“幸運の椅子”。売店で働くたった一人の“担当さん”だけが代々受け継いできたその伝説と、椅子に座った人々の元に訪れる幸運――「こちらへ、お座りください」
◎劇場の“壁”に深い愛着を抱いてきた税理士の男、観劇後に日傘を差し館内を歩く“パラソル小母さん”と呼ばれる女性……。彼らの思いを迎え入れ続けた劇場が、ついに最終公演の日を迎える――「劇場は待っている」ほか全八編を収録。
 
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