ミュージカル俳優・飯田洋輔×指揮者・高井優希 billboard classics YOSUKE IIDA Premium Symphonic Concert -MAESTOSO-「ともに学び、世界を拡げてきた“同志”として」
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飯田洋輔×高井優希
約20年にわたって活動した劇団四季を退団後、ミュージカル『レ・ミゼラブル』『ジャージー・ボーイズ』など数々の作品で活躍するミュージカル俳優・飯田洋輔。2月26日からは明治座で初のストレートプレイ『大地の子』に出演するなど、ますます活動の幅を広げている。
歌手としては、昨年11月にソロコンサートツアー“The DOORS”、12月に Billboard Live YOKOHAMAで開催された「Year End at Billboard Live2025」を開催。そして今年7月3日に東京芸術劇場コンサートホール、8月8日に京都コンサートホール大ホールで開催される初のフルオーケストラコンサート『billboard classics YOSUKE IIDA Premium Symphonic Concert -MAESTOSO-』が、いよいよ準備段階に入った。
記念すべき大舞台に、どう挑むか――東京、京都の両公演で指揮を務める高井優希を迎え、互いに抱負を語った。
演奏しながら、涙が止まらない。
ミュージカルとクラシックが融合した、学生時代の原体験
飯田洋輔と高井優希は、東京藝術大学音楽学部の同級生。声楽科入学時からミュージカルの道を志していた飯田が、同好の仲間たちと学内で立ち上げたサークル「芸大ミュージカルエクスプレス」でミュージカル『レ・ミゼラブル』の曲を歌う公演を企画した際、指揮者として声をかけたのが、指揮科で学んでいた高井だった。
「授業の一環ではなくサークル活動、しかも立ち上がって数年という集団で、まったくの手探り状態でしたが、藝大には歌手も楽器の奏者もいて、指揮者もいる。そこで、1年生の頃から知っていた高井くんに声をかけさせてもらいました。楽譜も運営も手作りだし、学生らしくグダグダする時間があったりしながらも、『行けー!』という勢いだけはあって、結果、何とか幕を開けることができた。本当に周囲に恵まれていたんだなと感謝しています」(飯田)
一方の高井は、それまでクラシック音楽を一途に学び、ミュージカルは初体験。しかし、飯田のミュージカルへの並々ならぬ情熱と、サークル活動の集大成としての公演に賭ける思いに打たれたという。
「楽譜の準備をはじめ『本当に間に合うのか?』という不安はありました。でも、練習の場にいる飯田くんには何か光るものがあって、ついていけば大丈夫、これはきっといい方向にいくだろうという感触が不思議とあった。当時から本物のスーパースターだったんだと思います」(高井)
とくに高井の印象に強く残っているのが、エピローグの曲を演奏中での出来事だという。
「オーケストラの中のあるメンバーが、舞台上で感動のあまり涙が止まらなくなったんです。本来、演奏者である我々は、どんなときも冷静でいるべきですが、そのときは作品の世界に感情のすべてを持っていかれてしまって……僕を含め、皆にとって特別な時間だったんだと、あのとき実感しました」(高井)
目指すのは、クラシックとポップスの融合。
お互いの経験と学びをもとに、最高のサウンドを
飯田は学生時代に劇団四季のオーディションに合格し、『キャッツ』『オペラ座の怪人』『美女と野獣』など数々の作品で活躍。2024年には、劇団退団後の初舞台となるミュージカル『レ・ミゼラブル』で、学生時代に挑戦したジャン・バルジャンの本役として出演を果たした。
その公演に2度足を運び、「号泣しました」という高井。藝大卒業後、ドイツ留学を経て指揮者として活動を開始し、日本と世界各地のオーケストラと共演。さらに、今年4月にも開催される『フレンズ・オブ・ディズニー ミュージック・フェスティバル』(4/29・於東京国際フォーラム・ホールA)でタクトを任されるなど、ポピュラー音楽公演へも領域を広げているが、その原点はミュージカルに触れた学生時代の体験だと振り返る。
それぞれに経験を積んだ二人が、およそ20年ぶりに同じステージに上がる『billboard classics YOSUKE IIDA Premium Symphonic Concert -MAESTOSO-』。コンサートの企画が立ち上がった当初から「ぜひ高井くんに指揮を」と飯田が願い、今回のタッグが実現。飯田のレパートリーである『オペラ座の怪人』の「The Music of the Night」や『美女と野獣』の「愛せぬならば」、『レ・ミゼラブル』の「Bring Him Home」、さらに、ミュージカル『Chess』の代表曲として知られる「Anthem」など、フルオーケストラのスケールを活かせる大曲がセットリストの候補に上がっているが、飯田はさらに「自分が学んできたクラシック音楽も、独自の形でプログラムに取り入れたい」と意欲をみせている。
「たとえば、タイトルの『MAESTOSO(=「堂々と」「威厳に満ちて」を意味する音楽用語」)』を象徴するようなクラシックの名曲を織り込んだ構成は可能だろうか? とか……。その手法や、曲目についても、経験豊富な高井くんからぜひ意見をもらいたいと思っています」(飯田)
「このようなコンサートでは指揮者が曲目選定や構成に関わることはあまりありませんが、こんなふうに提案を求められるのは僕たちの関係ならではかもしれませんね」と、申し出に笑顔で応える高井。この日も、具体的な曲名を出しながら、二人からは次々とアイデアが生まれた。
「オペラとミュージカルに多くの共通点があるように、クラシックとポップスの境目は、そもそもはとても曖昧なもの。僕にしても、飯田くんからミュージカルという新しい世界を教えてもらい、そこで学んだ表現をクラシックに活かせた場面もあれば、その逆もあると思います。経験が、確実に今に生きていると感じますね」(高井)
「大人数のセッションによって生み出される音の厚み、それこそがフルオーケストラの生演奏の醍醐味。そのサウンドがコンサートホールに響いて、そこに僕の声が包まれていく……今から頭の中でシミュレーションをしていますが、相当、すばらしいことになるんじゃないかと期待しています。本当は、僕自身がライブで観たいくらい(笑)。お客さまに存分に味わっていただきたいですし、僕自身もステージ上で楽しみたいと思っています」(飯田)
それぞれに磨き上げてきた才能の化学変化から生まれる、唯一無二のフルオーケストラサウンド。ぜひコンサートホールで体感したい。
取材・文=大谷道子 撮影=石阪大輔
ライブ情報
【東京】2026 年 7 月 3 日(金) 東京芸術劇場 コンサートホール 開場 17:30 開演 18:30
【京都】2026 年 8 月 8 日(土) 京都コンサートホール 大ホール 開場 17:00 開演 18:00
<出演>
飯田洋輔
指揮:高井優希
管弦楽:【東京】東京フィルハーモニー交響楽団 【京都】大阪交響楽団
<編曲監修>
山下康介
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S 席 15,000 円、A 席 13,000 円、B 席 11,000 円(全席指定・税込)
一般発売 2026 年 2 月 28 日(土)10:00~
<公演公式サイト>
https://billboard-cc.com/yosukeiida2026
<注意事項>
※未就学児入場不可
※枚数制限:おひとり様各公演 1 申し込み最大 4 枚まで
※車椅子をご利用のお客様は S 席をご購入の上、下記お問合せ先までご連絡ください
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(ご来場のお客様へのお願い:https://billboard-cc.com/notice/)
<公演に関するお問合せ>
サンライズプロモーション 0570-00-337(平日12:00~15:00/土日祝休)