「ここから始まっていく」名古屋発の4ピースバンド・No.MENが1stアルバム『BAA, AS THE SHADOWS LOOM』に詰め込んだ成長と記録
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No.MEN 撮影=浜村晴奈
2022年結成、名古屋発で平均年齢18歳のオルタナティブファンキーバンド・No.MENが今、勢いを伸ばしている。高校の同級生であるCocona(Gt.Vo)とUri(Ba)、Coconaの実妹のNina(Dr)、幼馴染のRima(Key)の4人で結成され、ゴスペルやファンクといったブラックミュージックをルーツに、遊び心と独自のセンスを融合させたサウンドが早耳ファンの間で話題に。そんな彼らが、3月18日(水)に1stアルバム『BAA, AS THE SHADOWS LOOM』をリリースした。今作にはバンドの始まりの曲となった「Setelan」をはじめ、コンポーザーであるCoconaが結成から4年の間に紡ぎ出した、内省から発露する歌詞と彼女の音楽的ルーツと好奇心が詰め込まれた既存曲6曲、新曲2曲が収録されている。Ninaは14歳、Rimaは18歳、CoconaとUriは20歳と、バンドは今成長&進化の真っ只中。今回はCoconaとUriの2人に、バンドについて、No.MENの現在地を記録した今作についてたっぷり話を訊いた。
性格は真逆、価値観は似ているCoconaとUri
ーーメンバーの皆さんは、全員音楽が身近にある環境だったんでしょうか。
Cocona:そうですね。私の父は昔パンクバンドでドラムをやっていて、そこからゴスペルドラムに転身して。母もゴスペルピアノをずっとやっていて、結婚したキッカケも教会で小坂忠さんのバックバンドで出会ったことだったりして。その流れで小学校から私はギター、弟はベース、妹はドラムを習ってましたね。あとRimaはお母さんがSaxを吹いてたり、お父さんもドラムをやってたり、音楽好きで。
Uri:私はお父さんもお母さんも若い頃から『フジロック』に行きまくってましたし、フェスとかもよく行ってました。2人とも色んなバンドを聴いてたし、特にジャズも好きだったから家でレコードも流れてたけど、自分は意外とジャズにハマらなくて、ロックバンドにハマって。それこそ邦ロックが大好きで、小さい頃から音楽は聴いてました。Coconaと一緒にフェスも行ったりしてましたね。
ーーUriさんはCoconaさんに出会った時、「離してはいけない」と見初めたそうですね。
Uri:最初に友達伝いで「この子もバンドやりたいらしい」みたいな感じで紹介されて、軽音部に入る前に会って、「この子、度胸があるな」と思って。
ーー度胸。
Uri:みんな1年生だし、入部前だったけど、Coconaは「じゃあここに荷物置いて、あっちに行きましょう」って先陣を切ってたんですよね。私もそれについていって。「Uriちゃんはどんなバンドが好きなの?」って話を振ってくれたりもして、すごく話しやすいなと思って。しかもギターもめっちゃ上手かったから「バンドを組むならこの子だな」と思いました。
ーー前に出て引っ張っていく素質があると。
Uri:最初はそう感じましたね。今はそんなに引っ張っていく性格じゃないことがわかったんですけど(笑)。
ーーVlogで「抜けてる長女」だと拝見しました。
Uri:ありがとうございます。新幹線の
Cocona:Uriちゃんは出会った時からすごいカリスマというか、雰囲気もこのままだったので。バンドも好きだし「いいな、カッコいいな」と思ったら中身は結構明るくて、誰とでも仲良くできるムードメーカー。性格はどちらかというと真逆ですね。
Uri:得意なことも逆だと思います。だからこそバランスよくやれてる感じはありますね。
Cocona:うん、価値観は似てますね。
ーーそして元々は2人ともギタリストだったところ、Uriさんがベースに転向されたんですよね。
Uri:軽音部に入った時「ギターじゃなくてもいいな」と思っていたので、すぐに転向しました。ドラムは置く場所がなくて家で練習するのが大変そうだったので、「じゃあベースかな」って。その後No.MENを組んだら、たまたまNinaがドラムだったから良かったです。
ーーギターからベースに転向するのって、きっと簡単じゃないですよね?
Uri:そうですね。あまり難しそうとも思わずに転向しちゃったばかりに、最初は「正解がわかんない」みたいな感じでやってました。でも自分なりに頑張って練習して、今も探り探りだけど、何とかやってる感じですね。ベースは好きです。自分の性格に合ってると思います。
ーーしかもベースの師匠が、スーパー登山部の梶祥太郎(Ba)さんということで。
Uri:いつもお世話になってます。元々はCoconaのつながりで。
Cocona:ゴスペルのバックバンドで私の母がピアノ、父がドラム、梶さんがベースに入ってツアーを回っていたので、私からしたら「梶くん」みたいな。梶くんがクリスマスプレゼントにアンプをくれたりもしました。
ーーそうだったんですね。良い環境で活動をスタートされたんですね。
Uri:ほんとに環境に恵まれましたね。
ーーいつかNo.MENとスーパー登山部で対バンしてほしいです。
Uri:やりたいです! スーパー登山部大好きです。
始まりの曲「Setelan」が時を経て進化を遂げた
Cocona(Gt.Vo)
ーーコピーバンドだったところからNo.MENになって、オリジナルの曲作りを始め、最初に書いたのが「Setelan」だったんですよね。
Uri:ずっとCoconaが「曲を作りたい」と言ってたのを覚えてます。それで私も「曲は作れないけど、歌詞を書いてみようかな」と歌詞を書いてCoconaに送ったら、一晩でめっちゃカッコいい曲ができて、「Coconaちゃんすごいね」となりましたね。
ーー当時、どういうことを思って歌詞を書かれたんですか?
Uri:韻を踏む歌詞とか面白いし、ラップのノリが良い感じは入れたいと思っていました。電車で書いたんですけど、スーツ姿の会社員の方が乗ってて「ライブハウスにスーツの人がめっちゃ来て踊り出して、私たちもスーツで演奏したら面白いな」と妄想して。そういうところからダンスできる音楽を歌詞にしました。国語や古典の授業で習った言葉を入れたりもして。<無辺世界>とかマジで日常生活で使わないし、その時は多分「そういう言葉おもしろ」と思って、幼少期に言葉を覚えるみたいに入れたと思います。
ーーそして1曲分の歌詞を作ってCoconaさんに投げたら、カッコいい曲ができたと。歌詞先で作られたということですよね。
Cocona:歌詞が届いてから曲を作ったんですけど、歌詞と一緒に作ったというよりは、歌詞を一旦置いといて、最初に曲だけ作って、それに歌詞をつけて足りなかったらまた足して、みたいな感じで作りました。だから結構ブロック分けがしっかりしてる。
ーー構成が凝ってますよね。後半のギターソロも印象的でした。
Cocona:実はそこは最近付け足したんです。
Uri:<その隙間に>以降の歌詞は、Coconaが新しく書いたところです。
Cocona:今回のアルバム収録のために付け足しました。「Setelan」から全てが始まったし、この曲のMVを手作りで出してからライブが決まったりしたので。今はNo.MENの名刺となる1曲が「Setelan」だなと思うので、No.MENが今から世の中に出ていくぞみたいな、ちょっとやんちゃな感じを歌詞にも落としつつ、「この曲をもってNo.MENが始まります」という想いを込めています。
ーーということは、歌詞は2人の合作になったんですね。Saxも後で入れられたんですか?
Cocona:私が今ギターを習っている音楽教室のSaxの先生に頼んで吹いてもらいました。
ーーRimaさんのお母さんかと思いました。
Uri:いつかRimaのお母さんにライブとかでSax吹いてもらいたいですね。
「音楽がすごいマジックだとは思わない。でも、音楽は力を持ってる」
No.MEN「Setelan」(Music Video)
ーー曲作りのお話に戻りますが、「Setelan」以降は自然と曲ができていったんですか?
Cocona:本当にゆっくりでしたけど、自分の気が向いた時に作っていました。当時はバンドマンを志していたというよりかは、衝動的に曲を作る感じだったと思います。
ーー今はどうですか?
Cocona:今はNo.MENでやりたいことや、No.MENがどう見られてるかが何となくわかってきたからこそ、その分難しさも感じてるんですけど、何かを昇華するために音楽を作るんじゃなくて、それを超えて創造する楽しさにシフトしてる感じはあるかもしれないです。自分の悩みや、人に言えなかったことを音楽で昇華したのがこのアルバムなんですけど、今作ってる曲はもう少し表現したいことや音にチャレンジしています。
ーー日常的に曲作りをしていますか?
Cocona:他の人に比べたらペースは遅いと思うんですけど、衝動的に作るというよりは、ちゃんと考えながら作れるようになったなと思います。
ーー自分が日頃暮らしている中で感じることや思考が発露になる?
Cocona:そうですね。
ーーアレンジに関しては、デモの段階でどの程度まで決め込むんですか?
Cocona:色んなパターンがあります。「Setelan」はあまりデモと変わってないですね。
Uri:みんなと合わせてみて、「何かここ違うね」と変えて「何が違う?」という流れはあるかもね。
Cocona:ライブをするたびに各曲のアレンジが新しくなってて。ちょうど変化している途中で記録したものが今作で、今ライブでやってるのはまた違う形だから、アレンジは今もどんどん発展していってます。それこそ去年はRimaが受験だったので、半年ぐらい3ピースで活動していて、音源とは違うサウンド感というか、フレーズを変えたり、ちょっとロックになったりして。だからアルバムで記録をした感じです。
Uri:通過点ですね。
ーーなるほど。バンド自体も今はチャレンジというか実験的というか、色々やって自分たちの表現を探している途中なんですね。
Uri:そうです。
Cocona:だから今音源を聴いて「ここもうちょっとこうしたらよかったな」と思うけど、それをライブでできたらお客さんも楽しんでくれるかなって。
ーー基本ライブでやることも前提にして曲を作っていってるんですか。
Cocona:どうだろうな。初期の頃に作った「GAME」とかはあまり考えてなかったですね。当時聴いていた音楽がエレクトロニカで、そういうのもチャレンジしたいなという衝動で作ったから。
Uri:「GAME」はライブでは逆に難しいよね。
Cocona:ライブでやってみると新しい音が聴こえたりして、日々変わり続けてるなと思います。どんどんベストを見つけていく感じ。練習のたびに色んなパターンを試して、どっちがいいかみたいな方法をとってますね。
ーーバンドをやってて楽しいのはどういう時ですか?
Uri:最近Rimaが復帰して、久しぶりに4人で練習できたんですけど、めちゃくちゃ楽しいです。「これこれ!」みたいな感覚もあるし、Rimaが帰ってきたことでもっと意欲的になった。ライブでも新発見はめっちゃあります。最近のライブは特に楽しいです。
Cocona:アルバムを通して色んな人たちが聴いてくれるようになって、感想もSNSで見れる時代になって、お客さんがライブに来てくれて、顔を見ながら歌う中で、今まで自分が抱えてきた葛藤や悩みが無駄じゃなかったのかもなと思える瞬間があって。「友達にすら言葉で伝えられなかったことが、音楽というだけでこんなに簡単に人の心に響くものになるんだ」というか。年代が高めの人もライブに来て「感動したよ」と言ってくれたりするんですけど、普通に過ごしてたら私の考えを共有することはできないし、その人がどう感動したかも知ることができなかった。それぞれの人生で感じたことを共有できるのが、音楽の良いところだなって本当に感じてます。
ーーご自身も音楽に救われたり共感した経験があったから、そう思うんですか?
Cocona:もちろん一瞬歌詞に救われることはあるけど、根本的な解決にはつながらない。けど、時にはつなぐのも大事だったりするじゃないですか。だからNo.MENもそれぐらい柔軟な音楽でありたいし、誰かを変えたり支えるキッカケになればと。音楽がすごいマジックだとは思わないけど、音楽は力を持ってるとは思うから、使い方を間違えないように、気をつけながらやっていきたいなと思います。
No.MEN「BAA, AS THE SHADOWS LOOM」
ーー今作『BAA, AS THE SHADOWS LOOM』のタイトルを直訳すると、「ああ、影が迫りくる」という意味になりますね。
Uri:そうですね。「BAA」は羊の鳴き声で、「AS THE SHADOWS LOOM」はおっしゃったように「影が迫りくる」という意味があって。「鳴き声を上げながら羊たちが迫ってくる」みたいな意味なんですけど、このアルバムで羊の弱さとCocona自身の弱さを重ねているところがあるから、羊が1個の象徴的なシンボルになっています。No.MENを羊と例えたとして、その羊が世の中にまだ現れていなかったけど、このアルバムを通して迫ってきてるよ、というのを表現したくてこのタイトルにしました。
ーーポジティブな意味合いなんですね。
Uri:めっちゃポジティブだと思います。
ーー羊というのは、モチーフがあったんですか?
Uri:羊は群れで行動する習性があるんです。例えば1匹の羊が草を食べてたら、みんな草を食べる。お菓子を持ってても無視。だけど1匹がお菓子の方に来ると、みんなでお菓子の方に行く。ずっと集団で行動してる。そういうところが羊の弱さだと思うんですけど、私たち人間の弱さとも重なるので。
Cocona:あと自分はお父さんが牧師でクリスチャンで、聖書の中でも人が羊に例えられて出てくるんですけど、羊には羊飼いが必要で、私にもすごく羊飼いが必要だなと人生で感じて。「私自身が羊なんだ」と思った時に、このアルバムは私の人生をすごく反映しているから「羊の日記」みたいな意味もあって、羊は絶対にモチーフに入れたいなと思いました。
ーー1曲目の「BAA, AS THE SHADOWS LOOM」はオープニング的で、全曲のタイトルが歌詞に入っています。アルバムに入れるために書かれたんですか。
Cocona:はい。
ーーそれぞれの楽曲はバラバラに作られたと思いますが、1曲の歌詞としてぎゅっとした時に見えたことはありましたか?
Cocona:私自身、ずっと世の中の本質を探し続けてきたんです。愛や希望、優しさとか、哲学ちっくといえばそうなんですけど、私は「How、どうやって」よりも「Why、なぜ」が気になって。「なぜ人は生まれてきて、なぜこういう行動をしてしまうんだろう」を追求したいなと思って。歌詞を見返すと、赦しや愛、自分と向き合うこと……多くの人が感じたことがあるだろう普遍的な内容が歌詞に入っていて。今作は「時代によって変わらないもの」がテーマなんですけど、本当に人間が考え続ける大きなテーマが詰まっていると思います。
ーー気づけばそういうことを歌っていた?
Cocona:自分が歌いたいことを歌ってたら、こうでした。
ーーやはり、Coconaさんの出自や養育環境が影響しているんでしょうね。
Cocona:バンドマンが恋愛ソングを歌うのって、過去の恋愛が記憶に残っていたり、それを歌いたい、自分の中で昇華したいという想いからだと思うけど、自分は人生で感じた辛さや、その中で見出した答えを歌詞に書いてきて。逆に言えば、それしか歌うことがなかった。だけどそれはきっと誰しもが抱えることだと思うから、色んな人が色んな形で受け取ってくれたら嬉しいです。
ーーUriさんもCoconaさんの歌詞を見て共感しますか?
Uri:めちゃくちゃしますね。私No.MENの曲をめっちゃ聴くんですけど、聴けば聴くほど、たくさん自分で考えることができるなと思います。自分も未だに「これはこういう意味かな?」って考えるのが好きなんです。もちろん初めて聴いた時もめっちゃカッコいいんですけど、「こういう良さもあるな」って毎回気付かされますね。
Cocona:私たちはそれをスルメ曲と呼んでいます(笑)。
Uri:噛めば噛むほど味が出る。歌詞もですし、音楽的にもカッコいいところがどんどん見つかるし、自分でも「こうしたい」が変わっていきます。例えば「HUG」は、一見明るい曲じゃないですか。自分が今まで生きてきた中で感じたことのない、みんなを包み込む大きな愛を感じるし、そういう曲だなと思うからこそ、歌詞全体に救われることもある。そしてもっと包みたいというか、「この曲をもっとライブで良くして、自分が感じた想いをみんなに届けたい」とも思いますね。この曲でできることがまだいっぱいありそうです。
Cocona:嬉しいです(笑)。「HUG」で伝えたい無条件の愛は、特にサウンドの後半を通して上手に表現できたなと思っていて。全人類、偶然生まれたんじゃなくて愛されるために生まれてる。それを自分は信じているので、力強く歌っていきたいです。
音楽を通して色んな人とつながれる感覚が、人生で音楽をやる意味に加わった
Uri(Ba)
ーー新曲「Dear B. Dash」はアルバムに入れようと作られたんですか。
Cocona:はい。自分のルーツにゴスペルがあって、90’sから00’sのコンテンポラリーゴスペルという、ちょっと新しくてカッコ良いゴスペルが好きなんですけど、その要素をふんだんに詰め込んだ曲です。
ーー歌詞のテーマは「嘘と真実」ですか?
Cocona:その時自分が思っていたのは「自分は幸せになりたいと思ってるけど、結局幸せになるには自分の傷を乗り越えるしかないんだ、そこと向き合ってまた新しく始めなきゃいけない」ということです。曲調は柔らかくてみんな歌える感じだけど、メッセージとしてはすごく強いと思います。
ーー本当にそうですね。でもサウンドは明るく終わっていて。
Cocona:そこは「向き合うことは辛いことだけじゃないよ」というのを伝えたかったです。
ーーイントロがサイケで、Aメロの英語詞ではモヤがかかっているサウンドが、Bメロで少しクリアになる。サウンドと歌詞とのリンクはやはり計算されているんですか?
Cocona:してますね。自分の曲作りで多いのは、先に歌詞があって音楽をどうするか考えていくパターン。「HUG」の後半がシューゲイザーになったのも、歌詞が先にあって、どういう音楽をつけたらより私の理想の形で伝わるかなと考えたからだし、「surrender」でも、No.MENはブラックミュージックルーツでやっているから、シューゲイザーはちょっと遠い位置にあるのかなと思うけど、自分の抱えてるモヤモヤを表現するためにノイズを採用したり。歌詞があって音楽をつけるのは、アルバムを作っていく中で「いいな」と思ってやり始めたかもしれない。最初は音楽が先にあって、後から歌詞をつけていました。
ーーUriさんは今作でどんなアプローチをされましたか?
Uri:曲によってジャンルがほんとに違うなと感じてて。最初は「HUG」もロックだからロックの音作りで歪ませようかなと思ってたけど、Bメロは結構テンポを刻むし、ロックな感じでいっても合わないなと思って、裏メロディーというか、ベースラインもちょっと変えましたね。基本的にアクセントをつけて「おっ」となる引っかかりを作りたいなとずっと思ってます。
ーーNo.MENの曲は全体的に、ベースが目立つものが多いですね。
Uri:ベースがカッコいい音楽好きだよね。
Cocona:私もギターを弾くよりベース弾く方が好きなんです。
ーーベースも弾けるんですか。
Cocona:練習はしないし、コードを見ながら弾くんですけど、ベースは好きですね。
Uri:自分もNo.MENをやるようになって、ベースの立ち位置というか「ベースとして何をしよう」というのはずっと考えてるし、そういうことを考えるのは楽しいですね。No.MENはベースが大事だなと自負しております。頑張らないとですね。
ーー記録とおっしゃいましたけども、改めて今作はどんな1枚になりましたか?
Cocona:私としては、本当に私の人生を反映したような曲たちだし、結構赤裸々に歌詞の中に自分の信じてるものが反映されているので「これをどう受け取る人がいるんだろう」と考えると、リリースが怖いなと思う時もありました。友達にも言えなかったことを全世界に発信するって、自分の中ではチャレンジだし怖い気持ちもあったけど、リスナーの皆さんを信じて出してみたのもあります。もう出しちゃったので、あとは皆さんの受け取り方に任せます。でも今のところの手応えとしては、みんなすごく広い心で、色んな気持ちで受け取ってくれてるんだなって。さっきも言ったように、音楽を通して色んな人とつながれてる感覚が、私の人生で音楽をやる意味に新しくまた1つ加わった感じ。「ここからNo.MENが始まっていくんだな」と後押ししてくれる1枚だなと思います。
Uri:めっちゃ1枚目にふさわしいなと思っています。今は色んなものを吸収したいし、色んなことに興味があるし、年下2人も探り探りで、自分たちでも毎ライブごとに成長を感じるんですけど、それが全部詰まってると思うし、このアルバムをふまえてからじゃないとNo.MENを知れないんじゃないかな。次はどんな感じでNo.MENが成長していくか自分自身も楽しみだし、皆さんにも期待してほしいですね。
初の東名阪ツアー、そして初の地元でのワンマンライブ
ーー5〜7月には初の東名阪ツアー『No.MEN Tour 2026 Brand New Day』を開催されます。初日が大阪ですが、大阪でのライブは初めてなんですね。
Uri:初めてです。このライブが決まった時は「大阪に自分たちのことを知ってくれてる人、どのくらいいるんだろう」という不安もあったんですけど、初は1回しかないので、このアルバムに自信を持って、ライブに来てくれた皆さんにとっても思い出に残る、素晴らしい影響を与えるようなライブができたらいいなと思ってます。
ーー大阪のお客さんはどんなイメージですか?
Uri:お笑いのイメージ。MC中に何か言ってきてくれたりするのかな(笑)。
ーーガヤが飛んでくるかもしれないですね。
Uri:飛んできてほしいです。
Cocona:お客さんの色もまだ東京と名古屋しか見れてないので、大阪でどんなお客さんが待っているのか楽しみですね。
ーー大阪と東京がNikoんとのツーマンで、地元の名古屋が初ワンマンですね。
Uri:ツーマンはめちゃくちゃ面白いと思います。
Cocona:私が個人的にNikoんが大好きで。Nikoんのオオスカさん(Gt.Vo)って一見めちゃめちゃ怖いんですよ。スキンヘッドでSNSではちょっと強い発言もしてるんですけど、ライブのMCや曲の中で歌ってることを見ると、本質から逃げないとか、わかり合おうともがいてる感じがすごく自分と似ていて。もちろん先輩だし尊敬してるけど、もっとNikoんというバンドを知りたくて、今回お誘いしました。
ーー初ワンマンも1回しかないですからね。ライブは緊張しますか?
Uri:最近しなくなりました。楽しみだし、楽しませたいとも思いますね。
Cocona:私はします(笑)。
Uri:してるかな?あんま見えない。
Cocona:してるけど見せない。それが板についてきたなと思います。
ーーライブも今後も楽しみにしております!
Cocona・Uri:頑張ります!
取材・文=久保田瑛理 撮影=浜村晴奈
ツアー情報
2026年5月5日(火祝)@大阪・RUIDO
2026年6月14日(日)@東京・SHIBUYATAKE OFF7
2026年7月5日(日)@名古屋・ell.SIZE
リリース情報
リリース日:2026年3月18日(水)
品番:ZLCP-0446 価格:2,500 円(税込)
配信リンク:https://vaa.lnk.to/dHldON
<収録曲>
1. BAA, AS THE SHADOWS LOOM
2. Setelan
3. 黙示録
4. Unlovable
5. GAME
6. Dear B. Dash
7. 斜陽
8. Hug
9. surrender
lit.link:https://lit.link/en/nomennn