水槽、FantasticYouth、Daokoが出演&ゲストにyowa(from CLAN QUEEN)も登場 日本テレビ『うぶごえ』とのコラボDAYとなった『FAVOY TOKYO』DAY2をレポート

12:00
レポート
音楽

Daoko

画像を全て表示(14件)


eplus presents FAVOY TOKYO
2026.3.26 Zepp DiverCity(TOKYO)

2026年3月25日(水)・26日(木)に、Zepp DiverCity(TOKYO)にて開催された『eplus presents FAVOY TOKYO』。このレポートでは、水槽、FantasticYouth、Daokoの3組と、ゲストにyowa(from CLAN QUEEN)が出演した26日公演の模様をお届けする。

この日の公演は、日本テレビの音楽番組『うぶごえ』とのコラボDAYとして開催された。『うぶごえ』は、「ボカロP(コンポーザー)」「シンガー」「絵師」をマッチングし、テーマに基づいて新たな作品を作り上げ、次なるヒット曲が生み出される瞬間に密着するという音楽ドキュメントバラエティー。同番組では、この日出演する水槽をコンポーザー、Daokoをシンガー、『FAVOY』のキービジュアルを手掛けているイラストレーター・萩森じあを絵師としてそれぞれ起用し、コラボ楽曲「FILTER//BUBBLE」を制作。同曲が本公演で初披露された。

2日目のトップバッターを務めたのは、前回から引き続きの出演となった水槽。無音のステージにひとり姿を現すと、フロアから歓声が上がる。水槽はテーブルの上に置かれたラップトップを操作し、「事後叙景」からライブをスタートさせた。「よろしくお願いします」とクールなトーンで挨拶すると、勢いよくラップを繰り出していく。その声は徐々に熱を帯びていき、「盛り上がっていきましょう!」と、続けて「タクシー・ジャック」、さらに「カンフルショット」とアッパーチューンを連投。ステージを歩き回りながら歌とラップをフロアへ放つ。今回の『FAVOY』は、水槽以外の全組がバンドスタイルで出演していたこともあり、MCでは「こういうときにマジでさ、ひとりって感じしません?」と笑いながら観客に話しかけていた。

水槽

水槽

そして、「早速やっちゃっていいでしょうか!?」とDaokoを呼び込み、コラボ曲「FILTER//BUBBLE」を披露。軽やかに跳ねながらステージインしたDaokoと共に、儚くも美しく、ポップながらも強烈なビートに乗りながら声を重ね合わせていくと、フロアからは無数の手が上がり、まさに泡の中にいるような心地よい空間を作り上げていた。MCでは、「ライブで初披露するのを知っていたけど、作っているときに忘れていて……サビ、大変でしたよね?」と水槽が振ると、「息が苦しかったです(笑)。でもかっこいい! 大好きです、この曲」とDaokoが答える。初披露の喜びを分かち合う様子に、場内にも温かな空気が流れていた。

Daoko、水槽

Daokoを送り出した後、「MONOCHROME」「ロリポップ・バレット」とノンストップで畳み掛けると、「友達ひとり呼んでもいいですか?」と、yowa(from CLAN QUEEN)を呼び込み「INCIDENT」をコラボレーション。真っ赤な照明がステージを包み込む中、クールで艶やかなアップチューンを情熱的に歌い上げる。すると、「わざわざ来てもらったのに、1曲だけっていうのもさすがにもったいないかなと思いまして」と、サプライズでもう1曲コラボを披露することに! 2人には“歌い手”という共通点があることから、「“歌ってみた”をやってもいいですか?」と、八王子P×Gigaの「Gimme×Gimme」をカバーし、客席を大いに沸かせた。

yowa(from CLAN QUEEN)、水槽

ここからの3曲は撮影・SNS投稿OKというアナウンスをしつつ、「撮影に夢中になりすぎて、踊るの忘れるのだけはやめてくださいね!」と煽ると、「Dive in Music」で激しく突き上げ、「報酬系」ではフロア一面に手が上がる。そして、「また呼んでいけるように精進していきますので、今後もよろしくお願いします」と告げ、ラストナンバーは「README」。ファルセットを交えたエモーショナルな歌声を響かせていた。

水槽

続いて登場したのは、FantasticYouth。対面形式でのライブは約7年振りということもあり、フロアの期待もかなり高まっている。その熱を受けるかのように、2人はアタック映像の前からサポートメンバーと共にステージに登場。ベースを構えているLowFatも、ボーカルのOnyuも楽しげな表情を浮かべている。幕開けを飾ったのは、スロウナンバーの「昼奏」。柔らかなタッチで奏でられる鍵盤の音色に合わせて、Onyuはスポットライトを浴びながら伸びやかに歌い上げ、続けて「小喋日和」を披露。「みんな今日は楽しんでいくよ!」と呼びかけたOnyuの溌剌とした声に応えるように、オーディエンスは声を上げ、クラップで曲に加わる。LowFatがときにメロディアスなフレーズを奏でながらボトムをしっかりと支えていく中、Onyuは身体を揺らしながらフロアに歌いかけるように歌を届け、曲を終えると両手を高く掲げた。久々のライブを心の底から楽しんでいる様子がありありと伝わってくる。MCは2人で賑やかに進行していたのだが、事前に予定していた内容とは全然違うことを話していた模様。「今日は俺が回して全員笑わせるつもりで来たんだけど」とLowFatが言うと、「(客席の)みんなが温かすぎて、もういいやと思って考えていたMCと違うこと話しちゃった」とOnyuが笑う。

FantasticYouth

FantasticYouth

そんな和やかな空気は、曲に入ると一変。「非・現実逃避」では、凜とした歌声と重量感のあるバンドサウンドが鳴り響き、サックスやキーボードもドラマティックに楽曲を盛り上げる。アウトロでギターのフィードバックノイズ鳴り響く中、さらに勢いを加速させるように「真刀勝負」へ。ダンサブルなビートに合わせて、「熱くなれますか! 本気でぶつかってください!」とOnyuが煽れば、LowFatも叫ぶように歌い、ラップを叩きつける。圧巻の熱量で駆け抜けていくと瞬く間にラストナンバーに。「最後にやるのは私の大好きな曲です」とOnyuが名残惜しそうに告げ、「雲外憧憬」を届ける。Onyuは込み上げてくる感情を堪えながら「またどこかで会えますように!」と、ミディアムナンバーを力強く歌い上げ、約7年振りのステージを締め括った。

FantasticYouth

FantasticYouth

2日目のトリを務めたのは、Daoko。「アクト(feat.Daoko)」を歌いながら登場すると、サポートベースとサポートドラムを迎えた編成で、強烈な低音を轟かせながら瑞々しい歌声を響かせる。「最高の時間を一緒に過ごしましょう!」と叫ぶと、「やんやん」を投下。アッパーなビートに乗って、中毒性の高いキャッチーなメロディを歌いながら激しく踊ると、さらに「MAD」「spoopy」といったダンスミュージック要素の強い楽曲をノンストップで放ち続けていく。ステージ背面に映し出されたサイケデリックな映像も狂騒に拍車をかける中、ヘッドバンギングするように髪を振り乱したり、足元のモニターに腰をかけて挑発的に歌ったり、代名詞のウィスパーボイスだけでなくパワフルで熱のこもった声でラップを繰り出したりと、アグレッシヴなパフォーマンスでフロアを沸かし続けていた。

Daoko

Daoko

そんな攻めのステージを展開しつつも、MCではこの日の天気が雨模様だったことから「お足元が悪くて心配していたんですけど」とオーディエンスを気遣いつつ、「MeeM」をときにキュートに、ときに力強く、ときにオートチューンで変化を加えながら歌い上げ、メルヘンでポップな世界観を繰り広げた。そこから「さみしいかみさま」「僕だけのフォトン」「天使がいたよ」と、ダンサブルながらもアンニュイで、どこか影を感じさせる楽曲を届けていく。後のMCで、「日々嫌なことがあっても、音楽があったら乗り越えられる。そう信じてやってきました」と話していたDaoko。痛みや傷やほろ苦さが漂う楽曲ではありながらも、重低音を激しく効かせた享楽的なダンスビートが延々と打ち鳴らされることで、いまこの瞬間だけは音楽がすべてを忘れさせてくれるような、ユーフォリックな空間を生み出していた。そんな至福感は「いいよ」のキラキラとしたサウンドでさらに膨れ上がっていき、そのピークで「水星」が鳴り響く。柔らかな声でラップし、メロディを届けていくと、場内に温かな空気が広がっていき、アウトロではエモーショナルなフェイクを響かせていた。そして、「またみなさんと音楽と鳴っている場所で出会えたら嬉しいです」と告げ、ラストナンバーの「Rhythm in the Sunset」へ。どこかノスタルジックで柔らかなサウンドが心地よい余韻を残す中、2度目の『FAVOY TOKYO』は幕を下ろしたのだった。

Daoko


Daoko

コラボやサプライズなど、両日通してここだけでしか見ることのできない光景を作り出していた『FAVOY』。ライブイベント第2弾にして“FAOVYらしさ”が着実に形になり始めてきているところは、主催側がこのイベントに対して明確な意図と強い思いを持っているからこそだろう。より多くの音楽リスナーに愛されるイベントとして成長していってほしい。そんな願いと期待が自然と湧き上がる2日間だった。


文=山口哲生
撮影=Kota Maruyama​

セットリスト

eplus presents FAVOY TOKYO
2026.3.26 Zepp DiverCity(TOKYO)
 
<水槽>
1. 事後叙景
2. タクシー・ジャック
3. カンフルショット
4. FILTER BUBBLE
5. MONOCHROME
6. ロリポップ・バレット
7. INCIDENT
8. Gimme×Gimme(Cover)
9. Dive in Music
10. 報酬系
11. README
 
<FantasticYouth>
1. 昼奏
2. 小喋日和
3. 非・現実逃避
4. 真刀勝負
5. 雲外憧憬
 
<Daoko>
1. アクト(feat.Daoko)
2. やんやん
3. MAD
4. spoopy
5. MeeM
6. さみしいかみさま
7. 僕だけのフォトン
8. 天使がいたよ
9. いいよ
10. 水星
11. Rhythm in the Sunset
  • イープラス
  • FAVOY
  • 水槽、FantasticYouth、Daokoが出演&ゲストにyowa(from CLAN QUEEN)も登場 日本テレビ『うぶごえ』とのコラボDAYとなった『FAVOY TOKYO』DAY2をレポート