ストレッチーズのふたりが行く『日本橋エリア 日本酒利き歩き』実体験レポート 全国の日本酒を利き酒し放題!

2026.5.22
レポート
イベント/レジャー

『日本橋エリア 日本酒利き歩き』 ストレッチーズの福島(左)と高木(右)

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『日本橋エリア 日本酒利き歩き』。それは、ほろ酔いの街を舞台とした壮大な日本酒RPGである。2026年4月好日、SPICE編集部は「お酒大好き!」という芸人コンビのストレッチーズとともに、10回目の開催を迎えたこのイベントに参戦。本記事は、彼らの冒険の密着レポートである。その日、街のあちこちで実際にどんなことが起きていたのか? そこにはどんな出会いと感動とオチがあったのか? 4時間半にわたる飲み歩きの実体験が、この先同じ冒険に出ようとする酒好きたちの道しるべになることを願って……

受付付近、日本酒隙間バルにて。高木が手にしているのは利き歩きオリジナルキャラの「あのうさぎ」。

こちらが芸人コンビ・ストレッチーズの高木(白いほう)と福島(青いほう)。実は福島は、日本酒検定1級を所持するゴリゴリの日本酒愛好家である。一方の高木はビール派で、日本酒はちょっといい居酒屋に行った時に嗜むくらいかな? とのこと。ふたり揃って「とにかくお酒は大好きです!」と、利き歩きへの意欲を燃やす。

パンフ片手に作戦会議

当日の外気温は18℃、心地よい散歩日和だ。前売りチケット6,000枚は完売なうえに当日券も出ていたので、この日はちょっとした武道館ライブにも相当する人数が利き歩きを楽しむこととなった。

『日本橋エリア 日本酒利き歩き』は、街の広範囲を使った自由な飲み歩きイベントだ。駅で言えば、「人形町」を中心として「三越前」「新日本橋」「小伝馬町」「水天宮前」などに至るおよそ半径500〜600mが丸ごと会場となる。街なかの飲食店と全国の酒蔵とががっちりタッグを組み、自慢の日本酒の試飲(無料)&それにぴったりのおつまみ(有料)を用意して、参加者を待ち受けるという趣向だ。

さらに、広場や公園、ショップ内など、エリア内には無数の振る舞い酒スポットも設けられる。お目当ての銘柄を求めて飲食店をめぐる道中でも、マラソンの給水所のように酒が飲めるという、実にありがたい仕様なのだ。

パンフに載っている日本酒情報がすごい。およそ477銘柄について、原料米、精米歩合、日本酒度、酸度、アミノ酸度、アルコール度数、その他……そして小売価格もバッチリ赤文字で記されている。

受付時に配られる分厚いパンフレットには、どこの店でどんな日本酒が飲めるのかが丁寧に記されている。赤く色がついているのは各酒蔵とっておきの高級酒で、個別に開栓時間が決められているものだ。つまり高級酒はいつ行っても試飲できるわけではなく、開栓時間を狙って突撃しないといけないのである(高級酒に限らず、人気の日本酒は飲みきられてしまうこともある)。風の向くまま歩いても相当の日本酒を飲めることは間違いないのだが、今回はストレッチーズの「これ飲んでみたい!」を軸として、せっかくなら赤文字高級酒を楽しむべく、がっつりルートを組んで歩いてみた。

実際に歩いた道のりを、公式マップ上に矢印で記したのがコチラ。広すぎて全域はとてもカバーできないので、「三越駅前」周辺から堀留公園を通って、「人形町」周辺をめぐるコースとなった。

待ちきれずにフライング開幕

コレド室町仲通りの「日本酒隙間バル」にて。数ある中から福島は「残草蓬莱」(神奈川/大矢孝酒造)をセレクト。

受付や作戦会議を済ませ、時刻はおよそ13時半。あとは試飲開始の14時まで、じっと待機……するはずだったのだが、一行は高まりまくった欲望を抑えきれず、受付近くの「日本酒隙間バル」にてフライングの一杯(500円)を購入。あと30分も待てば無料で試飲できるようになるものを、敢えて先んじて買い求める! という幸せな暴挙に出た。同様にイベント開始を待ち侘びている参加者の中には、コンビニで買った缶ビールなどを飲みながら待っている人もちらほら。うんうん、受付付近の盛り上がりがすごいから、待ちきれなくなっちゃいますよね。

注ぎ手の皆さんはとてもご陽気で、「表面張力〜っ!」と掛け声をかけながら太っ腹に注いでくれた。

青空の下で乾杯してイイ気分になったところで、そろそろ行こうか、と1軒目の飲食店へ移動する一行。そして地図を見ながら辿り着いたその先には……大行列が待っていた。

イベント開始40分前の時点では3人ほどしか並んでいなかったのに、15分前に戻ってみたら4〜50人はいる大行列になっていた。し、しまった……

福島・高木「ええーーーっ!」

福井のお酒とへしこ

1店舗目の「御清水庵 清恵」は、ストレッチーズ高木によるセレクトだ。

高木「父方の実家が福井にあるんです。それでなんとなく、福井の日本酒を飲んでみたいなあって思って。おつまみの『福井の酒肴セット』も気になりますよね。僕へしこ好きなんで、へしこが入ってるといいなぁ!」
※へしこ=鯖などの魚を塩漬けし、米糠に漬け込んで長期熟成させた福井の郷土料理

予想外のうれしい展開に、待ち時間の会話も弾む。

最初こそ行列にびっくりしたものの、いざ14時になって試飲が始まってみると意外と回転が早く、行列の進みが快調でホッとひと安心。しかも酒蔵のスタッフさんが試飲の日本酒を外まで持って来てくれたおかげで、並んでいる間に2銘柄も楽しむことができた。イベント限定酒という「越前岬 活性にごり 山田錦」をグイッと飲んで、日本酒好きの福島が唸るようにひとこと。

福島「生きてるねぇ〜」
高木「何がだよ?!」
福島「この活性にごりっていう酒はね、火入れっていう工程をやってないんですよ。酵母が生きたまま入ってるから、それで発酵してシュワシュワするんです。ウマい!」

「御清水庵 清恵」にて。蕎麦店のカウンターが小粋な試飲コーナーになっている。

そしておよそ20分後、ついにお目当ての「越前岬 大吟醸 プレミアム」(福井/田辺酒造)とご対面。気になる「福井の酒肴セット」も購入して、奥の座敷でくつろがせてもらった。

「福井の酒肴セット」(500円)。右手の深い色味のものが「へしこ」だ。

高木「へしこ、めっちゃ美味しい……! あぁもうお酒との相性最高です!」

日本酒とへしこのペアリングに夢中になる高木と、注ぎ手をしていた杜氏さんと酒トークができた! とはしゃぐ福島。利き歩き一軒めにして、すでにふたりともニッコニコである。

日本橋川を望む座敷でご満悦のふたり。窓からは、川をゆく「利き酒舟遊び」の屋形船も見えた。

同い年の日本酒との出会い

「麦酒庵 日本橋本町店」にて、「旭鳳 純米吟醸 泰平」(広島/旭鳳酒造)をいただきます。

続いて訪れた「麦酒庵 日本橋本町店」は、ストレッチーズ福島がぜひ行きたいと希望したお店だ。こぢんまりとした店内に通されると、天然木のカウンターがなんともいい雰囲気。ここでは広島県の「旭鳳」という銘柄が試飲できるという。満足げにお猪口を傾けながら、福島がおもむろに語り出した。

福島の襟元には名人の証、日本酒検定1級取得者のバッヂがきらり。

福島「このお酒、泰平っていうんですけどね……素敵なんですよ。蔵元さんが、亡きお父さんである先代のために作ったものなんです。先代の蔵元さんが、泰司さんっていう方で、あとを継いだ息子さんが洋平さん。だからふたりの名前から一文字ずつ取って、泰平って名付けられたんですよ……」

「あ、はい、そうなんです」

福島「えっ」

すると、照れたように相槌を打ったカウンター内の男性の名札には「旭鳳酒造 濵村洋平」との文字が……

福島「ま、まさか、蔵元さんですか? うわああ! ご本人を目の前にしてドヤ顔でうんちくを語ってしまった!」
高木「これは恥ずかしいな(笑)!」
洋平さん「聞きながら、どこで声掛けようか迷ってたんですけど……(笑)詳しく知っててもらえて嬉しいです。ありがとうございます」

店内が和やかな笑いに包まれたタイミングで、折りよく時刻は15時に。お目当ての「旭鳳 大吟醸 雄町 大古酒 1992年醸造」の開栓である。

「旭鳳 大吟醸 雄町 大古酒 1992年醸造」(広島/旭鳳酒造)

福島「僕は1992年生まれだから、この酒とは同い年なんです。ワインなんかだと生まれ年のものってよく聞きますけど、日本酒で出会えるのはちょっと珍しくて。何年も熟成させた日本酒って、全然違った個性的な味わいになるんですよね」

黄金色の液体は、まるでココアパウダーのような甘い香りを放ち、日本酒とは思えないスパイシーさ! 初めて古酒を口にしたという高木も「何だこれ、すごいわ〜!」と衝撃を隠せない様子だった。この大古酒の小売価格は、小ぶりな4合瓶で13,200円。なかなか気楽には試せない価格なだけに、こうしていいムードのカウンターで気になる一杯をいただくことができるのは、イベントならではの素晴らしさだな、と思う。作り手ご本人との(想定外の)出会いもあることだし。

マルシェに行ってみよう!

さてここで、もう少し何か食べよう、ということで「堀留公園マルシェ」へ移動。大変な賑わいのなか、一行は運よく仮設のテーブル席につくことができた。色とりどりのフード屋台で「揚げ蕎麦カレー南蛮」「イカ墨だし巻き玉子」「どて煮」などをいそいそと買い込み、振る舞い酒と一緒にいただきます。DJブースからはチルいミュージックが溢れ出し、ちょっとした極楽のような時間が流れてゆく。

15時過ぎの「堀留公園マルシェ」の様子。広い公園内にフード屋台がびっしり並び立ち、振る舞い酒コーナーも併設されている。うーん、晴れてよかった!

『日本橋エリア 日本酒利き歩き』の開催時間は14時〜18時。その間は、基本的に移動→並ぶ→試飲→移動の繰り返しなので、気がつけば立ちっぱなしになりがちである。4時間の中で、座って休めるポイントを見逃さず、いかにうまくルートに織り込んでいくかが快適な利き歩きのカギだと思う。また、この堀留公園のトイレは男女ともかなりの行列ができていた。イベント公式ブログの「利き歩きのコツ」にある通り、トイレ休憩は本当に早め早めに見積もっておいたほうがいいだろう。

ビールで一旦味覚をリフレッシュする高木の、満面の笑みをご覧あれ。

酔いすぎ防止にしっかり水も飲んで、後半戦に向けての準備は万端。ちなみにこのあと、取材班一行で喫煙可能スペースを求めて歩き回る……なんて小冒険もあったのだが、その冒険は全滅という哀しい結果に終わった。けれど落ちこむ編集部員をフォローする高木のひとことは、意外とこのイベントの本質をついていたかもしれない。

高木「でも探してる間、なんだか街を使ってゲームしてるみたいで楽しかったですよ!」

街を歩いて、魅力に気づいていく

そう、このイベントの主役は、全国の美味しい日本酒だけではない。酒を片手に見つめ直す “日本橋エリアの街そのもの” もまた、主役なのである。

明治32年創業、革財布の山藤の直営店「人形町ウォレテリアYAMATOU」のお猪口ホルダー販売屋台。PVC、本革などさまざまな素材のホルダーが揃っている。

ほろ酔いの一行は「人形町」方面へ足をのばして、革小物専門店の「人形町ウォレテリアYAMATOU」へ。このお店ではイベントの開催当初から長年にわたって、特製おちょこホルダーの販売を行っているという。今回の飲み歩きでストレッチーズのふたりが身につけていたのも、実はコレである。イベントオリジナルのおちょこは、参加者であることを示すパスポートのようなもの。首から下げるホルダーを使えば、いつでもサッと試飲できて、かつ両手を空けられるので街歩きの快適度が爆上がりなのだ(余談だが、筆者は以前別の日本酒イベントでおちょこのやり場に困ったあげく、コートのポケットにそのまま突っ込んでコートを奈良漬けみたいな匂いにした経験がある)。

1,000円で買えるお手頃なタイプは、なんと14時前の時点ですでに売り切れてしまっていたとのこと。想像以上に早めの購入がおすすめ! (小杉撮影)

取材に同行していた編集部員Kはこの店内にあったオシャレ革財布にすっかり心奪われ、「こんなところにいい店があったとは……絶対あとで買いに来よう」と、ショップカードをそっと懐にしまっていた。やはりこのイベントで発生する運命の出会いは、日本酒だけとは限らない。

イベント受付設置場所のひとつにもなっている「新川屋 佐々木酒店」。これぞ “町の酒屋さん” といった昔懐かしい佇まいにほっこり。

せっかくなので、イベントの発起人である始まりの酒屋・「新川屋 佐々木酒店」も訪ねてみた。今では街を挙げてのお祭りとなったこの『日本橋エリア 日本酒利き歩き』も、元々は意欲的な酒店・飲食店・酒蔵の催した小さな試飲会から始まったのだという。

「新川屋 佐々木酒店」にて。

奥の冷蔵コーナーには、イベント参加蔵のお酒も。冒険のはじめにフライング開幕した思い出の銘柄・「残草蓬莱(ざるそうほうらい)」を見つけたので、筆者はここでお土産用に一升瓶を購入した。オンライン販売も行っているそうなので、よく考えたらそちらを活用した方が身軽に歩けたのだが、その重みもまた思い出である。この原稿を書き終えたら開けるのだ、うふふ。

棚の上に、「あのうさぎ」たちを発見! なんだかご利益がありそうだったので、とりあえず拝んでおいた。 (小杉撮影)

このイベントでは、次の目的地を探しながらのんびり歩いているだけで「あれ美味しそう」「あそこすごく並んでる、なんだろう」と好奇心が連鎖してゆき、気づけばどっぷり街の空気にハマっていく。美味しい日本酒で軽くなった足と心が、知らなかった町の表情や、今まで気づいていなかった素敵なスポットを見つけさせてくれるのかもしれない。

飲み歩き、ついにクライマックスへ

3軒目は、ストレッチーズのふたりと同じ埼玉生まれの日本酒「亀甲花菱」をいただくべく、「居酒屋ノスケ」へ。

ずらりと並んだ「亀甲花菱」シリーズ(埼玉/清水酒造)。もちろん全て無料で試飲可能!

日本酒の名前は漢字が多くてややこしいものだ。この「亀甲花菱」の試飲コーナーでは、次々と訪れるほろ酔いの参加者たちが「あの……4時から開栓のやつください!」「4時からの!」と呼称するのを受けて、注ぎ手さんもいつの間にか「“4時から開栓” はこちらですよ!」と、懐かしの “5時から男” みたいな分かりやすい呼びかけをされているのが微笑ましかった(正式名称は「亀甲花菱 純米大吟醸 無調整 生原酒」である)。なんとなく、正式名称で言えないと酒蔵の方に失礼かな……と勝手な敷居の高さを感じていたのだが、そんなことは全然ないようだ。

“4時から開栓” に舌鼓。こちらの酒造の皆さんは特に笑顔が眩しくて、おかげで酒のおいしさがさらに増幅するようだった。

そして、巡りたいと見当をつけていた飲食店の最後の1軒は「寿司 とちの木」である。17時に開栓される人気銘柄「龍力(たつりき)」の高級酒を求めて、16時半ごろ現場に到着した取材一行は……そこで、当日見た中でも最長クラスの行列に出会う。

「寿司 とちの木」前には、ふたつ先のブロックまで延びる入店待機列が。販売されている「にぎり寿司セット」が魅力的すぎて、並びながらパクつく人の姿も。

こ、これは……間違いなく30分以上並ぶだろう。いま並べばむしろ開栓のタイミングにはちょうどいいかもしれないが、街歩きはすでに3時間半を超え、ストレッチーズのふたりはここまででざっと10杯以上の試飲を果たしている。果たして並んでもらうべきか、もう充分だと諦めるべきか……?
迷う編集部に、福島が力強く言った。

福島「このお酒が、実はいちばん飲むのが楽しみだったんです。よかったら、並ばせてください!」
高木「もちろん僕も!」

「龍力 純米大吟醸 秋津」(兵庫/本田商店)。ちなみにこちらの一升瓶のお値段は、参加銘柄内最高クラスの33,000円。ヒョー!

福島「日本酒を作るお米として有名な『山田錦』の産地の中でも、秋津っていうのはめちゃめちゃスペシャルな産地なんです。山田錦を使った純米大吟醸はいっぱい飲んだことがあっても、“秋津の酒” は飲んだことがない人が多いんじゃないかと思います。日本酒好きなら絶対見逃したくないというか……コレは『飲んだよ!』って人に話せるお酒、なんですよね〜」

がっつり並んだのち、念願叶って「龍力 純米大吟醸 秋津」を口に含んだ福島。

福島「あぁ、すごい。今まで飲んだ日本酒の中でも一番、香りが長く広がりますね……! じわーっと旨みが続くから、なかなか次の一口が飲めないくらい。美味しいから早く飲みたいけど、まだずっと余韻が続いてるから飲めない……」

確かにすごい。日本酒名人の福島だけでなく、高木も取材班も「これは只事じゃないぞ」と、揃って感動に震えてしまった。するとそんな様子を傍で見ていた「寿司 とちの木」の女将さんが、にっこり微笑んでこう語ってくれた。

女将さん「龍力さんはイベント発起人のひとりでもあって、ファンの方がすごく多い銘柄です。それにとても高級なお酒でもあるので、そんなお酒をウチのお店で出させてもらうのは、だいぶ緊張しましたね(笑) このお酒の素晴らしさを目一杯引き出せるよう、私たちも負けずに美味しいお寿司をご用意しましたよ」

「利き歩き、やってみてどうでした?」

お店のご厚意で、本来なら開放されていない2階を使わせていただけることに(ありがとうございます!)。にぎり寿司と日本酒の夢のコラボレーションを楽しみつつ、この『日本橋エリア 日本酒利き歩き』に参加した感想について、ストレッチーズのふたりに締めくくりのインタビューを行った。

「にぎり寿司」(800円〜 ※ネタによって若干の変動もあり) 福島曰く、寿司×日本酒は最高の “米の親子丼” とのこと(笑)

高木・福島「うっまぁい! やっぱり日本酒はお米と合う〜!」

ーーさて。『日本橋エリア 日本酒利き歩き』に参加してみて、率直な感想はいかがですか?

福島「幸せでした。すっごい幸福度の高い1日です。ひたすら美味しくて楽しくて……ご褒美みたいなイベントですね。(仕事で参加できるなんて)まだ、ドッキリなのかなって思ってます(笑)。僕は日頃から日本酒に関わることが多いんですけど、こうしておちょこ一杯ずついろんな銘柄を飲むっていう体験は、何よりの贅沢だなって思うんです。自分の好きな一銘柄をいっぱい飲むのももちろん幸せなんですけど、こんな飲み比べって、個人じゃなかなかできないじゃないですか? お金も時間もかなりかかってしまうし。でも日本橋に来れば、イベントの力で様々な日本酒に出会うことができるんですよ。人と酒と、いろんな出会いがあって、なんだか春らしさも感じましたね」

「寿司 とちの木」にて、17時半ごろの総括タイム。

ーー今後、このイベントに参加される方へのメッセージやアドバイスなどを聞かせてください。

高木「本当に、街のそこかしこで飲めますよね。公園とかで振る舞い酒してたり、時には日本酒以外の選択肢もあったり。『なんだろう?』『うまそうだから飲んじゃおう』ってノリで、街ぐるみのイベントならではの予想外の出会いを楽しんでほしいです!」

福島「だいぶ回転率がいいというか、並んでるな〜って思っても、結構すぐ順番が来ます。実際、ラーメンの行列よりは半分くらいの時間で回りますよ! 待ってる間にもお酒を振る舞ってもらえたりして、日本らしい和のおもてなしをいろんなところで体感できてうれしかったです」

高木「本当に、並ぶ価値のあるお店ばっかりだったしね」

ーー色々巡ってみて、いま心に残ってるのは?

福島「僕はやっぱり旭鳳さんですかね。生まれ年の古酒が飲めたのも最高でしたし、それに意気揚々とうんちくを色々しゃべってたら……ねえ? ご本人が目の前に居たって……アレは恥ずかしかったですね〜(笑)」

高木「僕は、福井のお酒とへしこのペアリングがめちゃめちゃ美味しくて。試飲に並んでる間に、隣にいたおとうさんとおしゃべりしてちょっと仲良くなったり、とかもあって、そういうのも含めて楽しかったですねぇ」

にぎり寿司に引き続き、「釜揚げしらすご飯」、「龍力の酒粕を使ったクリームチーズのディップ」までペロリといただきました。至福!

高木「それに何より、にこやかですよね、参加者さんたちが全員。並んでてもイライラしてる人がいなくて、みんなニコニコしてて楽しそうで。それがすごく素敵だなって、印象に残りました」

ーーじゃあ、来年も……?

福島・高木「参加したいです! 仕事でもプライベートでも、ぜひ!」

ーーどうもありがとうございました。それじゃあ最後にもう一度、乾杯!

『日本橋エリア 日本酒利き歩き』の前売りは、イープラスで購入を

今回の利き歩きで、ストレッチーズのふたりが楽しんだ日本酒は15種類ほど。参加銘柄は477種類以上だったので、このイベントにはまだまだ途方もなく広大な楽しみが残っていることになる。冒険はまだまだこれからなのだ。

街角の風景

上質な日本酒と素敵な出会いで温まった心は、なかなか冷めないものだ。歩き、巡りあい、見つける。そんな『日本橋エリア 日本酒利き歩き』の面白さを、この記事で少しでもお伝えすることができれば幸いである。20歳以上のどなたさまも、次回の開催をどうぞお楽しみに!


取材・文:小杉美香  撮影:大塚正明、小杉美香

イベント情報

『第10回 日本橋エリア 日本酒利き歩き 2026』※終了

■日程:2026年4月25日(土) 14:00~18:00
■会場:日本橋界隈