OSK日本歌劇団トップスター翼和希「お客様の心に残る作品をお届けしたい!」~『レビュー 春のおどり』東京公演が開幕

2026.4.30
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OSK日本歌劇団『レビュー 春のおどり』囲み取材(左より)千咲えみ、翼和希      (C)松竹

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OSK日本歌劇団による『レビュー 春のおどり』の東京公演が2026年4月30日(木)新橋演舞場にて開幕した。初日前に行われた記者会見でのコメント&舞台写真が届いたので紹介する。


2026年は『春のおどり』誕生から100周年を迎える記念の年。本公演では、和と洋、ミュージカルとレビューの豪華2本立てで贈る。

第一部『たまきはる 命の雫』(左より)ジュリエット=千咲えみ、ロミオ=翼和希      (C)松竹

第一部『たまきはる 命の雫』(左より)ジュリエット=千咲えみ、ロミオ=翼和希      (C)松竹

第一部はOSK伝統の和物ミュージカル『たまきはる 命の雫』。2000年12月にたった一日だけ上演されたOSKの伝説の舞台で、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の世界を、万葉の時代の日本に移し、いにしえより続く“愛の物語”を描く。作・演出は、古典を生かした独特の世界観で、現代的な演出が冴える北林佐和子。これまでOSKの作品を数々手掛け、夢枕獏の『陰陽師』を原作とした『闇の貴公子』(01年)、『新・闇の貴公子』(03年)をヒットさせると、2022年には装いも新たに南座で『陰陽師 闇の貴公子⛤安倍晴明』を上演。時を超えて愛される不朽の名作『ロミオとジュリエット』から生まれた伝説の舞台『たまきはる 命の雫』が、トップスター翼和希と娘役トップスター千咲えみを中心に、新たな生命が吹き込まれる。

第一部『たまきはる 命の雫』(左より)ティボルト=天輝レオ、マキューシオ=椿りょう      (C)松竹

第一部『たまきはる 命の雫』(手前左より)ロレンス=登堂結斗、エスカラス=朝香櫻子、パリス=壱弥ゆう      (C)松竹

第二部『Silenphony』翼和希と千咲えみ      (C)松竹

第二部『Silenphony』(中央)翼和希      (C)松竹

第二部は「ダンスのOSK」の魅力が炸裂する洋物レビュー『Silenphony』。作・演出は、スタイリッシュでいて、かつ情熱的な舞台が魅力の平澤智。ミュージカルを中心にパフォーマーとして活動し、俳優・ダンサー・振付家・演出家として八面六臂の活躍を見せ、OSKでは桐生麻耶のトップスターお披露目『STORM of APPLAUSE』で初演出。そのエネルギッシュな舞台は観客を魅了し、続く、楊琳のトップスターお披露目『STARt』では、洗練され都会的な魅力溢れる舞台を創造。今、この一瞬を光り輝かせる演出で、「ダンスのOSK」に新たな息吹を吹き込む。トップスター翼和希と娘役トップスター千咲えみを中心として勢いに乗るOSKの、躍動感に満ち溢れる新たな魅力を見ることができる。

 

第二部『Silenphony』(左より)華蓮いろは、琴海沙羅、唯城ありす、羽那舞      (C)松竹

第二部『Silenphony』ラインダンス      (C)松竹

公開ゲネプロを終えたトップコンビが舞台上で囲み取材に応じた。

ーー第一部『たまきはる 命の雫』についてお聞かせください。

:26年前に上演されましたものということが最初のうちはプレッシャーでしたが、演出の北林佐和子先生が、新作に取り組むような気持ちでとおっしゃっていらした言葉で救われました。今まで培ってきた歌劇の常識を一旦置いて、身一つで先生の懐に飛び込んで体当りするつもりで取り組んできました。一時間という大変濃縮された時間の中で、『ロミオとジュリエット』の世界をお届けするという、なかなかチャレンジングな作品ですが、重要なポイントがしっかりと詰め込まれていて、見逃すところがひとつもない作品になっています。和、大和の美しさ、画としてとても美しいものもお客様に同時に観ていただけると思いますので、一度で二度三度美味しい作品になっているのでは、と。個人的には『ロミオとジュリエット』に挑戦できているということにとてもやりがいを感じてますし、東京は6日間挑戦することができるので、一回一回をロミオとして生き抜いていきたいと思っています。

千咲:まさか、あの『ロミオとジュリエット』の作品を、この『春のおどり』100 周年というタイミングでできるとは思っていなかったので嬉しいです。それと同時に、お客様がお持ちの理想のジュリエット像にどこまでなれているか、そして新しいジュリエットを受け入れていただけるかというドキドキと緊張がありました。今のメンバーで、自分たちにしかできない『ロミオとジュリエット』の世界観になっていると思いますし、観ていただいた方にこんな解釈もあるのかなと観るたびに色々と考えていただけたら嬉しい。進化をし続けられるように東京公演もがんばっていきたいです!

 

第一部『たまきはる 命の雫』キャピレット家(中央)キャピレット命婦=城月れい      (C)松竹


第一部『たまきはる 命の雫』モンタギュー家(中央)モンタギュー大臣=華月奏      (C)松竹


第一部『たまきはる 命の雫』ジュリエット=千咲えみ      (C)松竹

第一部『たまきはる 命の雫』ロミオ=翼和希      (C)松竹

ーー第一部の好きなシーンは?

:それぞれのシーンが好きなのですが…月見台、バルコニーのシーンですかね。二人で一目惚れの勢いで会いに来て、そこで愛しているんだと気づいてからの芽生えの瞬間、そのきっかけになっているところなので、そこは楽しくさせていただいてます!

千咲:私ももちろん月見台のシーンも大好きですが、「節会と結婚式」の場面ですね。二つのシーンが同時進行してて、大好きです。対立する二つの家族の気高さが、とても素敵(笑)。この場面、お客様として客席で観てみたいです!シェイクスピアの世界が日本の景色にも合って、どの国でも共通することなんだ、と感じました。

ーー第二部のみどころは?

:みどころ…ひとつとして同じ場面がなくて、緩急が激しい作品。静寂の世界から音が生まれていって、場面ごとのカラーが違うので、お客様それぞれの好きな場面が生まれるのでは。今回は無音ダンスから始まる斬新な幕開き。お客様も緊張する瞬間なのでは。緊張感ある場面から始まって、オープニングまでの序章が 8 分ある。メッセージを届ける強さは OSK ならでは! 凝縮されたオープニングからインドに行ったり(笑)。みんなで盛り上がっていこうという流れが、歌劇であり、OSKであり、でも今まで観たことのない作品になっているのでは。

千咲:とにかく踊っていますね! 「ダンスの OSK」を表現させていただけているのでは、と。踊りだけの場面が例年に比べて多くて、ラインダンスもオープニングに来ていることもあって、「ダンスの OSK」を楽しんでいただけるかなと思います!

ーー髭についてお聞かせください。

:お髭をよく着けれたている方にアドバイスいただいて、強力な秘密兵器を付けて臨んでいますが、汗っかきの私、若干浮いてくると受け口で踊ってます(笑)。千穐楽まで一回一回噛みしめたいと思っています! 皆様に髭だけではなく、心と記憶に残るような作品になれば。

第二部『Silenphony』翼和希      (C)松竹

第二部『Silenphony』(中央)翼和希      (C)松竹

第二部『Silenphony』(中央)登堂結斗      (C)松竹

第二部『Silenphony』フィナーレ「桜咲く国」(手前左より)華月奏、翼和希、千咲えみ      (C)松竹

ーー『春のおどり』100周年でのトップスターとして思いは?

:やはり責任というものが一番大きいです。『春のおどり』が100周年ということは本当に素晴らしく、上演される内容は違えど、冠として100年続いていることが大変感慨深くって。小さな積み重ねがあって、何一つ欠けることなく続けることができたから。劇団を守ってくださった先輩方が、「春のおどり」という演目も守ってくださった。簡単な気持ちで舞台に立つことはできません。それは誇りでもあり、責任も一緒に舞台に臨まなければいけません。劇団員みんながそのことを感じて、舞台に臨みたい。大変おめでたく、ありがたい年にトップにいることはご縁であり、運命だと感じています。いただいた役割を果たしていく責任が自分にはあって、東京の6日間全力で走り抜けて、お客様の心に残る作品をお届けしたい! また観たいというお客様、OSKのこともっと知りたいなというお客様を一人でも多く!

ーー200周年のトップの方へメッセージを

:100年後かあ…ホンマですね。200周年の方にもありがとうだし、その間の100年を守っていく方々にも感謝を忘れずに。そこにお力添えをくださる方々への感謝の気持ち、その後の300年の次の代に伝えていける舞台を作っていけるようがんばって! と伝えたいと思います。GW のスケジュールが空いている方は、ぜひお見逃しなきよう…生の舞台は生でしか味わうことはできません。ぜひ劇場まで足をお運びください!

囲み取材(左より)千咲えみ、翼和希      (C)松竹

公演情報

OSK日本歌劇団『レビュー 春のおどり』
 
<京都公演>
日程・会場:2026年4月10日(金)~4月19日(日)京都・南座 ※終了
 
<東京公演>
日程・会場:2026年4月30日(木)~5月5日(火・祝)東京・新橋演舞場
昼の部:11:30 開演/夜の部:16:00 開演
※3日(日)夜の部イープラス貸切   ※5日(火)千穐楽は昼の部のみ
ご観劇料:S席(1・2 階席)11,000円/A席(3階席)6,000円
一般前売:3月16日(月)10:00 より販売開始
 
 
【第一部】
W.シェイクスピア作「ロミオとジュリエット」より
『たまきはる 命の雫』
作・演出 北林佐和子

【第二部】
『Silenphony』
作・演出・振付 平澤智
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