大石昌良(オーイシマサヨシ)とスガ シカオがラジオで本音トーク、初の弾き語り2マン『SOUND CONNECTION』では夢のセッションも?
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写真=MBSラジオ提供
2026年6月23日(火)に放送された、アニソンシンガーのオーイシマサヨシがパーソナリティを務めるMBSラジオのラジオ番組『オーイシマサヨシのMBSヤングタウン』(毎週火曜日22時〜23時30分)に、スガ シカオがゲストに登場。7月4日(土)大阪城音楽堂にて開催される『SOUND CONNECTION -Acoustic Sessions』では、シンガーソングライター名義の大石昌良として、スガ シカオと初の弾き語り2マンライブを繰り広げる。同イベントに先駆けて、25年前の出会いから初の2マンとなる現在まで、“弾き語りスト”ならではの苦労や、共通する恩人プロデューサーの存在、武道館ライブの裏側など、赤裸々に語り合った。今回SPICEではOAの模様をお届け。番組はradikoでタイムフリー配信中のため、記事とあわせて要チェックだ。
「なんちゃっては通用しない」弾き語りストならではの孤独と苦労
オーイシ:さあ、今夜のゲストをお呼びいたしましょう。楽しみにしておりました。スガ シカオさんです!
スガ:どうぞよろしくお願いします。
オーイシ:シカオさん来てくれた! すげえ!
スガ:いや〜来たねぇ! オーイシくん初めましてですよね?
オーイシ:そうですね。しっかりとお話しするのは初めてです。MBSのテレビの中で、シカオさんのコメントを受けて、僕がお答えするみたいな場面は何度かあったりしたんですけども。
スガ:昔、YouTubeで、大石くんの動画を本当によく見てて、いつもギターの勉強をさせてもらってて。
オーイシ:いやもう青天の霹靂すぎて。
スガ:でもそのときね、まだ今ほど売れてなかったよね?
オーイシ:そうですね。たしか10年ぐらい前とか。
スガ: 周りの人に聞いても「え、知らないな」っていう反応だったから。あの頃はまだ今ほど知名度もなかったんだなって。
オーイシ:テレビのコメントでおっしゃってましたけど、「心の師」って……。
スガ:「ギターの師匠」。
オーイシ:嘘でしょ!?
スガ:そのぐらい、よく見て練習してたんですよね。
オーイシ:嬉しいです……。
スガ:いや本当に上手いよね。
オーイシ:ちょっと待ってくださいよ! ツーマンライブ控えてるんですから。ハードル上がりますから。
スガ:いやでもね、弾き語りしながらギターを弾くっていうのがどれくらい難しいかっていうのは、やっぱり同じ弾き語りをやる人間としてね、もう本当にね、よくわかるのよ。
オーイシ: 嬉しいです。やっぱり弾き語りストの孤独とか、一歩間違えば闇に落ちてしまう綱渡り感とか。
スガ:闇落ちするのよ〜!
オーイシ:ハハハ(笑)。『Hitori Sugar』(スガ シカオの弾き語りツアー)は去年やられて?
スガ:去年は20本やりました。
オーイシ:20本ですもんね。その中で弾き語りのハプニングとかもあったりしたと思うんですけど。
スガ:今回は初めてホールで弾き語りを20本やったのね。それまではずっとライブハウスでやってたんですよ。だからライブハウスの時は、別に間違えたり失敗したりしても、「な〜んちゃって」っていうのが通用したのよ。大きくても300人とかだから。
オーイシ:お客さんと距離感も近いですし。
スガ:だけど、ホールは「なんちゃって」が通用しないんですよ。空気がピーン! だし、全員座ってるし。2階席まで満席で座られて、失敗できないですよね。
オーイシ: そうですよね……。
スガ:だから、今回のホールでの『Hitori Sugar』20本は、ほぼほぼ大きな失敗はなかった。ちっちゃいのはいっぱいありましたけどね。
オーイシ:僕も弾き語りでたくさんいろんなライブやらせてもらってるんで、なんとなくですけど、1人でステージに立つときの心構えみたいなものは、似たものがあったりするのかなって。
スガ:あの孤独感とかね。
オーイシ:本当です。誰も助けてくれない。
スガ:例えば手拍子とかウェーブとかで、「みんなで!」とかやったら、音全部止まるからね。
オーイシ:そうっすよね(笑)。しかも弾きながらMCしたりするの、めっちゃ難しい。
スガ:めっちゃ難しいのよ!
オーイシ:あれ、一生練習しましたから、僕。
スガ:すっごい難しい。
オーイシ:MCのリズムが例えば演奏に乗っちゃったりすると、もうそれラップになっちゃうから。MCにならないんですよ。
スガ:ギターに集中しすぎると、面白いこととか言えなくなっちゃうし。孤独よね。あとリハーサル!
オーイシ:ハハハ(笑)。
スガ:リハーサルが最も孤独!
オーイシ:自分の裁量で途中でやめたりできるから、「ちょっと気分乗らないから50分ぐらい休憩しようかな」とか言えちゃうじゃないですか。あれも試されてる感じありますよね。
スガ:そう、辞めたら負けるみたいなね。自分に負けるみたいなとこあるから。
オーイシ:絶対本番引きずるみたいな。めっちゃ嬉しい。めちゃくちゃ嬉しい。
スガ:あれはすごいね。弾き語りストにしかわからないあれがあるよね。
オーイシ:いや、嬉しいですね。でも『Hitori Sugar』をやってたの去年ですもんね。ずっとシカオさんは新しい境地を生き続けてるなっていう。
スガ:いやいやいや、そんなそんな。
メジャーデビューのキッカケをくれた、共通の恩人P・オギノさん
オーイシ:そういう共通点もありながらなんですが、改めてプロフィールをご紹介したいと思います。1997年2月26日、「ヒットチャートをかけぬけろ」でデビュー。1990年代、2000年代、2010年代、2020年代の各年代にわたり、アルバム作品がオリコントップ10入りの記録を持つ数少ないシンガーソングライターである、と。そして7月4日(土)に大阪城音楽堂にて、漢字の大石昌良とのツーマンイベント、『SOUND CONNECTION -Acoustic Sessions-』が開催されるということで、今日は来ていただきまして本当にありがとうございます。
スガ:とんでもないです。
オーイシ:実はなんですけど、さっき初めましてっていう話をしましたが、一度お会いしてるんですよ。25年前にご挨拶だけ。
スガ:25年前って待って、デビューしたの何年?
オーイシ:2001年ですね。デビュー年か、その次の年ぐらいですかね。シアターブルックの佐藤タイジさんがやってるクラブイベントみたいなのがあって、そこにシカオさんもいらっしゃって、ちょっとご挨拶したことあったんすよ。
スガ:タイジの? クラブイベント?
オーイシ:本当にあったんですよ! 調べてください。24、5年ぐらい前にあったんです。
スガ:どこのクラブ?
オーイシ:目黒かな?
スガ:それさ、ホテルのロビーでやったやつじゃない!?
オーイシ:そうそうそうそう!
スガ:サンパウロでしょ? 行った! ドラムの横で聴いてた。
オーイシ:ですよね! 僕その時、いたんです。タイジさんに呼ばれて。
スガ:いや、知らないよそんなの(笑)。
オーイシ:シカオさんだ! って。「おい、みんなで挨拶しにいこう」ってバンドみんな3人で、3ピースロックバンドだったんですけど。その時以来ですね。
スガ:あの時じゃあ挨拶したんだ。
オーイシ:あの時の新人バンドのボーカルです。
スガ: そうですか! どうもすみません。覚えてなくて申し訳ない。
オーイシ:とんでもないです。ただ、そのご挨拶いくのも、キッカケみたいなのがないといけないじゃないですか。これまた1個繋がりが、実はシカオさんとありまして。シカオさんのA&Rかな? 新人育成的な感じでついてたディレクターのオギノさん。
スガ:オギノさん、めちゃくちゃ仲いいよ。
オーイシ:僕、オギノさんにめちゃくちゃお世話になっていまして。
スガ:マジか!
オーイシ:オギノさんはヤマハだったと思うんですけど、ヤマハのオギノさんがやってるレーベルから僕らデビューしてるんですよ。
スガ:何のレーベル?
オーイシ:ヤマハにDANGUYレーベルというレーベルがあって、僕のプロデューサーがオギノさんだっていうのもあって、シカオさんが1個のロールモデルになって、「スガ シカオならこんなふうには書かねえ」みたいなとか、結構叩き込まれましたよ。
スガ:ハハハ(笑)。
オーイシ:「むやみやたらに海とか空とか光とか、そんなふうな感じで逃げねえ。あいつは逃げねえ」みたいな感じで(笑)。
スガ:業界にそういうプロデューサーよくいるじゃん。「スガ シカオは俺が育てたんだよ」とか言う人がいるじゃない。でも、オギノさんは違う。本当に僕のことを助けてくれて、オギノさんがいなかったら多分メジャーデビューもしてないと思う。
オーイシ:そうなんですか!
スガ:ヤマハに出入りしてた頃にすごい世話になって。でも結局、ヤマハには認められなくて、外に放り出されちゃったんだけど、オギノさんが「どうしてもこの才能を世の中に残しておきたい」っていうので、タワーレコードと組んで、インディーズレーベルを立ち上げてくれたの。そこのインディーズレーベルで初めてインディーズデビューしたの。
オーイシ:え〜!
スガ: オギノさん、それ僕のために立ち上げてくれて、なんとか形にインディーズで残して、それを元にメジャーに駆け上がってほしいと。
オーイシ:なるほど。やっぱり30年前の話なんで、今と違ってフットワークとかも結構大変じゃないですか。タワレコ(タワーレコード)に掛け合うことも、今とはまたちょっと違う感じだと思うから。オギノさん、めっちゃやりますね!
スガ:オギノさんがいなかったらね、何にも残せてないし。
オーイシ:そのオギノさんに歌詞を叩き込まれたのも、やっぱりシカオさんがロールモデルになってたし。それこそ僕のバンドのメジャーデビューシングルが「吠える犬と君」っていう曲だったんですけど、シカオさんの歌詞にちょっと似てるところがあるっていう。オギノさんに仕込まれてるんで。ちょっと被ってきちゃったところがあって、それをシカオさんご本人に電話で確認してるはずなんですよ。26年ぐらい前。
スガ:記憶にないなあ、ごめん。多分、快諾してると思います。
オーイシ:それで歌詞の改変もなく、我々もデビューさせていただいたみたいなところがあったんですけど。
スガ:は〜、そうですか〜!
オーイシ:いやぁ、嬉しいです!
スガ:ちょっとこれさ、大阪のアコースティックセッションズ、オギノさん呼ぼうよ。
オーイシ:うちのメンバーを介してオギノさんに連絡してるんですよ。
スガ:前説やらせようよ。
オーイシ:ハハハ(笑)。いや、やっていただけるかどうかわかんないですけど、僕は言っても、目上の方なんで。随分目上の方。
スガ:僕より上だから!(笑)。
オーイシ:それでお声掛けしたんですけど、ちょっともじもじしてて(笑)。
スガ:ハハハ(笑)。
オーイシ:「俺なんて行ってもいいのかなあ」っていう感じのリアクションだったらしいんで。
スガ:今をときめく大石くんとスガ シカオがやるっていう時にね、自分がこう出てってね。
オーイシ:こんな機会あんまないんで。
スガ:ねえ、呼びたいよね。
オーイシ:大阪までぜひ来てくださいっていう流れを作りたいなと思いますけど。だからこういう共通点もありつつ。
スガ:こんな話、誰が聞きたいんだこれ! ラジオで話していいのか。
オーイシ:いいんですよ! これでいいんですよ! これ“が”いいんです!
スガ:すげえ話だ。
2007年のスガ シカオのステージに憧れて、44歳で武道館に
オーイシ:それで、そのオギノさんにお声掛けいただいて、シカオさんの2007年の武道館ワンマンライブに行かせていただいたんですよ。めっちゃ感動しましたね。
スガ:あれ2回目の武道館で、2DAYSだったんだよね。前の日にインフルエンザかなんかで熱出して、40度の熱があるまま、そのままステージに上がって
オーイシ:ええ!?
スガ:あの時さ、センターステージににロウソクみたいなのが灯って、あの真ん中からボンって僕が出てくるっていうのあったじゃない。
オーイシ:はいはい、ありました。
スガ:あれって今だったらわかると思うけど、開演30分ぐらい前から、あのボックスの下にずっと隠れてるんだよ。
オーイシ:そうですね。
スガ:それでさ、40度の熱があるのに、ずっとお客さんが入ってくる間、めちゃくちゃ解熱剤とか飲みながら、あのセンターステージのボックスの中にずっと隠れてて「時間です!」とか言って、ようやく時間が来たみたいな。
オーイシ:めっちゃカッコよく出てきてましたけど、そんなご苦労があったんですね。ていうか、そんな中、ライブされてたんすね。
スガ:でも昔から熱には強くて、大体40度ぐらいまでだったらいつもやってましたね。
オーイシ:いや、すごい。あの日でしたっけ、「午後のパレード」やっててダンサーさんとかも出てきてみたいな。すごい鮮明に覚えてて、武道館ライブってこうやらなきゃいけないんだみたいな。
スガ:そうね。武道館ライブって、今はどうかわかんないけど、当時はやっぱりこうステージもでかいし。そんなに武道館クラスでやってたわけじゃないから、やっぱり広く使う演出をしないといけないのかなみたいな。
オーイシ:そこで1個夢が芽生えたんですよ。自分も武道館でライブやるときは、これぐらい華やかに、いろんな人たちにエンタメを届けられたらいいなっていうので。ようやく夢が叶ったのが、その17年越しぐらいに。一昨年、初めての武道館に。
スガ:え! 今アリーナ2DAYS即完なのに!?
オーイシ:いやあ、ありがとうございます。そうなんですよ。ようやく辿り着いて。
スガ:出し渋ってたんじゃないの?
オーイシ:そんなことないです! 売れない時期もあって、バンドも解散して、シンガーソングライター時代があって、アニソンシンガーの時代があって、結構何層にもなってて。
スガ:何層にもなってるよね。それは知ってる。
オーイシ:シカオさんと僕の共通点、もう1個あって。ごめんなさいね。距離近づきたくてたまらないコンパに来た男みたいな(笑)。
スガ:ハハハ(笑)。あんまり近づくと売れなくなる。僕の後輩で僕に近づきすぎたやつはみんな売れなくなってるから。
オーイシ:マジっすか!(笑)。シカオさんって30歳でデビューされてて、当時からするといわゆる遅咲きというか。
スガ:いや、今でも全然そんな人いないっすよ。
オーイシ:その、遅咲きっていうところのテーマで言うと、僕もそうなんです。44歳で武道館。
スガ:それは出し渋ってたから。
オーイシ:出し渋ってないですって(笑)。そこまで辿り着くのにやっぱり44年かかったんです。だからすごくシンパシーがあって。
スガ:バンド時代から下積みが長かったからね。
オーイシ:シカオさんもオギノさんと色々やる前とか、音楽活動もやりながら会社勤めだったんですよね。
スガ:うん、会社員だった。5年ぐらい勤めてたかな。
オーイシ:その中で、音楽も並行してやられてた?
スガ:やってなかったよ。1年に1回ぐらい友達の結婚式で歌うとか、そのぐらいしかやってなかったかな。
オーイシ:え〜! ライブ活動をやってなかった?
スガ:ライブ活動も1年に1、2回ぐらい、自分と組んでたバンドがあって、そのコミックバンドのステージにたまに立つぐらい。
オーイシ:音源制作とかは?
スガ:やってない。全然やってなくて、会社辞めてからちゃんと曲を作り始めて。だから30歳でデビューした時に7曲しかなかったのよ。7曲しかないアーティストをデビューさせるほうもさせるほう。
オーイシ:ハハハ(笑)。いやいや、そんなことないですよ!
スガ:もうちょっと様子見てからにしろよと思うけど、もう30歳だし後がないから、すぐデビューしましょうということになった。だから7曲から先は、全部その場で作って出して作って出して、ストックが0状態でずーっと。
オーイシ:てっきり音とかも、当時だと打ち込みのリズムがあって、アコースティックギターがファンクに乗って、歌を歌うっていうような感じの音源スタイルが結構あったんで。会社員をしながら、音源制作にずっと励んでたのかなと思ってたんですけど。というわけではなかった。
スガ:アコギで歌を歌うようになったのは、デビューしてからぐらい。それまではエレキしか弾いてなかったから。
オーイシ:そうなんですか!?
スガ:でもエレキで歌が上手くて、ギター上手い人はいっぱいいるから、アコギのほうがいいなって。アコギでファンクやりながら歌を歌うっていうスタイルが新しいなと思って、そこから始めたんだよね。
オーイシ:そういうことだったんですね。めちゃくちゃ僕も影響を受けました。あと何回も言うんですけど、やっぱり歌詞。一筋縄ではいかない、ご本人を前にして言うのもあれですけど、ひねくれた感じの言葉選びとかを含めて、普通じゃない感じ、唯一無二な感じっていうのは、めちゃくちゃ影響受けて。当時珍しかったですもんね、ああいう歌詞を書いたりとか、音楽のスタイル自体が。
スガ:ファンク自体が、あんまり日本ではウケない。ファンク自体をやる人がほとんどいなかったし、今でもちょっとお笑い入っちゃったりとか。あとソウルも、ほとんどアメリカのR&Bとかネオソウルとかに全部変わっちゃってたから、そっち目指す人はすごいたくさんいたんだけど、いわゆる70年代のオールドスタイルのソウルをちゃんと日本語でやるっていうのがほとんどいなかった。
オーイシ:そこに至るまでの経緯というか、もう少し遡りたいんですけど……そのシカオさんが音楽的に影響を受けたアーティストは誰になるんですか?
スガ:プリンス一択。プリンスからの影響が一番大きい。あとは70年代のソウルとファンクがほとんど。学生時代はそればっかり聴いてたから。プリンスが出てきてからはプリンスしか聴いてないぐらい、プリンスばっかり聴いてたな。
オーイシ:洋楽を聴き始めたのっていつぐらいだったんですか?
スガ:高校生。高校2年生か3年生ぐらいまではポジティブパンクとか、ノイズみたいな音楽をやってたの。ギターとかチューニングしたことなくて、ディストーション4つぐらいとか6つぐらい繋いでギャーとかやって、友達が横でドイツ語で歌うみたいな。
オーイシ:なんすかそれ!
スガ:そういう音楽があったの。そういうちょっとノイジーで、「現象が音楽だ」みたいな。ステージで起こる現象が音楽であって、出す音はどうでもいいっていうか、ノイズでいいみたいなね。そういうのをずっと高校生の時にやってて、3年生ぐらいの時に急に、「これやっててもモテねえなあ」って。
オーイシ:うるせえだけだなみたいな(笑)
スガ:お客さんも来ねえし、女の子にはモテねえし、これダメだなと思って乗り換えた。
オーイシ:そうなんですね!(笑)。そこから音楽に?
スガ:そこからもうソウル、ファンクにどっぷり入っちゃって、デビューするまではロックっていうものはほとんど聴いたことがなかった。
オーイシ:そうですか。例えば小学校とか、子供の頃とかは普通にJ-POPとか?
スガ:歌謡曲、ニューミュージックとか。もちろん聴いてましたよ普通に。それを聴きながらノイズ。
オーイシ:そこに目覚めたキッカケが気になりますけどね(笑)。
スガ:なんかね、僕ら世代の人たちは、やっぱりそこのムーブメントがすごくあって。ポジパンとかノイズとか、アートとかっていう。石野卓球さんとか、やっぱり同じようなルーツで聴いてるのよ、当時流行ってたやつ。そういう雑誌を買ってきたり、ライブに行ったりとか、そういうのが高校生ぐらいの間でめちゃくちゃ流行ってたんだよね。
オーイシ:ギターとかはいつ頃からなんですか?
スガ:高校生の時からちゃんとやり始めて。でも全然わかんないから、ギタースクールに行ったんですよ。そしたら間違えてジャズスクールに行っちゃって。来る日も来る日もすげえ難しいコード練習ばっかりさせられて。
オーイシ:すごいテンションが動いて、小指動かねえよみたいな(笑)
スガ:「3は弾かなくていいから!」「3ってなんすか?」って。そこでスパルタのジャズ教育を受けたんで、使うコードがすごい分数コードとか、テンション高いコードが多いのよ。なかなか簡単な、FとかCセブンとかっていうよりも、イレブンスとか、メジャーセブンのどうのこうのナインスとかっていうのを先に教えられたから。
夢のセッションに向けて、スガ シカオが大石昌良の曲を猛練習!?
オーイシ:じゃあ、フォークとかをすっ飛ばしてっていう感じですよね。面白いですね。シカオさんですけども、いよいよ7月4日(土)にですね、大阪城音楽堂で、漢字の大石昌良とサマーライブさせていただけるということで。いや、めちゃくちゃ楽しみです。
スガ:楽しみだねえ。
オーイシ:最近ちょっと暑くなってきたんで、客席が若干心配ではあるんですけど。
スガ:そうだね、野外だ。
オーイシ:そう、野外なんですよ。大阪城音楽堂は結構やられてたり?
スガ:やったことあると思う。2回ぐらいやったはず。
オーイシ:本当ですか。めちゃくちゃ気持ちよくて、それこそ当日は売ってるかどうかわかんないですけど、めちゃくちゃビールが美味しい。
スガ:そうなんだ、いいね! でもすごいやりやすかった印象。
オーイシ:しかも弾き語りですからね。
スガ:そうなんだよね。でも全部弾き語りだな。今まで2回とも多分弾き語りですね。
オーイシ:本当ですか。じゃあもう庭みたいなもんすね。
スガ:いやいや、全然2回しか行ってない(笑)
オーイシ:ハハハ(笑)。やっぱり当日の天気も心配ですけど、青空の下で。
スガ:でも青空になったら暑すぎるかもね。曇りぐらいがベストだと思うけど。
オーイシ:めちゃくちゃいいのがやっぱり、あそこって演奏してると飛行機が飛んでくるんですよね。
スガ:そうだっけ?
オーイシ:はい。最近の空路がちょっとわかんないですけど、たしか3、4年前までは、飛行機がウォーンって遠くのほうに、いやでも結構近いですよ。
スガ:音うるさいの?
オーイシ:うるさくないっす。
スガ:僕だって、1回どっかお寺でライブやった時に、「黄金の月」歌いだしたら鐘突かれたことがあって。キーがDフラットなんだけど、カーンっていうのが、めちゃくちゃいいところと全然ぶつかっちゃっててさ。野外で他の音するの、ちょっとトラウマがあるんだよね(笑)
オーイシ:それは大丈夫です(笑)。さすがに鐘も鳴らないし、飛行機も遠いですから。いやでも楽しみですね。一応セッションもさせていただけるみたいな話も盛り上がってましたけど。
スガ:あれをやるんでしょ?
オーイシ:はい、あれをやりたくて。
スガ:僕もそれいい考えだと思ったんだけど、僕も大石くんの曲やりたいなと思って。一通り漢字のほうを全部聴いて、弾き語りのアルバムとかも聴いてみたんだけど。
オーイシ:ありがとうございます。
スガ:一番簡単そうな曲でも、相当難しい。
オーイシ:本当ですか(笑)。
スガ:もうねえ、コードを取るので1日ぐらいかかっちゃって。なんでこんな難しいコードしてんだよって。
オーイシ:そんなことないですからね。シカオさんだったら、もうささっとやられると。
スガ:ちょっと本番日まで練習していくから、もし本番日までに仕上がったら一緒にやってみない?
オーイシ:マジっすか! 願ったりかなったりです。
スガ:でも本番までもうあんまりないから、2週間ぐらい。今日ちゃんとコード教えてもらって。
オーイシ:ハハハ(笑)。それでお家に持って帰っていただいて。
スガ:ちょっと練習して。
オーイシ:もし実現できたら嬉しいですけど。
スガ:ちょっとね、頑張ります!
オーイシ:でも、確実に1曲はセッションできそうだというところなんで、楽しみにしていただければと思います。7月4日(土)大阪城音楽堂で弾き語り。ぜひ皆さん、お越しください。
スガ:ぜひぜひ、皆さん!
オーイシ:楽しみなことと言えばですね、7月、もう1個ありまして。2026年7月15日(水)リリースが決定している、30周年のキックオフスペシャルアルバム。
スガ:ほら、30周年とかって言うと、とりあえずベスト盤を出せみたいなノリあるじゃん。
オーイシ:僕はそんな30周年も迎えてないんで!(笑)。
スガ:20周年でもいいんだけど、とりあえず、周年といえばベスト盤みたいなノリがあるじゃない。でも、こんなサブスク全盛の時代にベスト盤を出して、それってあんまり誰も嬉しくないんじゃないかなと思って。初期の曲の、みんなが大好きって言ってる名曲ばっかりを13曲集めて、スタジオライブセッションをやったんです。それをベスト盤としてリリースすることにしたの。
オーイシ:めちゃくちゃいいじゃないすか。
スガ:大石くんが見た、2007年の武道館『Shikao & The Family Sugar』のメンバーと一緒に、13曲全部スタジオでライブをやって、一発録りで。
オーイシ:最高すぎるっすね。ちょっと予約しよう。
スガ:あげるよ!
オーイシ:いやいやいやいや、買わせてくださいよ!
スガ:あげます!
オーイシ:いやいやいや、あげるとかじゃないんですよ。買ってなんぼみたいなところありますから。
スガ:でもね、この時代の曲を作ってから、20年ぐらい経ってるんだけど。改めて「こいつすげえな」ってちょっと思ったね。この時代にこのアレンジで、この歌詞で、このメロディーを歌ってたんだって思うと。
オーイシ:そうですよ。めっちゃ影響受けましたもん。
スガ:ありがとうございます。
オーイシ:今聴いても新鮮味しかないっすもんね。
スガ:僕も自分で改めて歌ってみて「すげえな」なんて思っちゃいましたね。
オーイシ:今のスタジオライブというところで、当時の音とはまた違った感じってことですよね?
スガ:でも、ほとんど当時やってたのを、そのままみんな思い出してやってもらうようにしてるんで。多分武道館でやった時とほぼ変わらない感じでやってるんだけど、みんなやっぱり曲の理解度がすごい進んでるから、「この曲はこう聴かせるべきだ」みたいなマインドがすごかったね。
オーイシ:なるほど。本当、バンドですもんね。
スガ:この頃はそうですね。
オーイシ:ぜひ7月15日(水)『BEST SESSIONS!』、皆さんリリースを楽しみにしていただければというふうに思います。もう今から予約に走って間違いなしです。ベスト盤です。お、もうお時間ですか! あと7時間ぐらい喋れます。めっちゃ気になることがたくさんあって、漫画の速読の話とか。
スガ:いらんやろそんなの(笑)。
オーイシ:公式サイトの趣味の欄に『エヴァンゲリオン』って書いてるとか。
スガ:それは本当だよ!
オーイシ:ハハハ(笑)。めっちゃ聞きたいこといっぱいあったんですけど、こちら側的に。
スガ:『エヴァンゲリオン』が好きすぎて、緒方さん(※)と飲みにいったから。
※緒方恵美/アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズの主人公・碇シンジ役
オーイシ:え〜、マジっすか! 僕も連れてってくださいよ。緒方さんと一緒に。いつか実現できればと思いますけれども。とにもかくにも、7月4日(土)ですね。ぜひ皆さん、大阪城音楽堂にお越しください。ということで、スガ シカオさんのご出演はここまでとなります。ありがとうございました!
スガ:ありがとうございます!
写真=MBSラジオ提供 文=SPICE編集部(岡島彩乃)
この日のMBSラジオ『オーイシマサヨシのMBSヤングタウン』(毎週火曜日22時〜23時30分)は、radikoにてタイムフリー配信中。
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