BUMP OF CHICKEN『RUSH BALL 2026』クイックレポートーー「フェスを作っているのは君たちなんだ」19年ぶりの再会の歓喜と未来への約束
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BUMP OF CHICKEN 撮影=太田好治
BUMP OF CHICKEN『RUSH BALL 2026』クイックレポート
いよいよエンディングへ向かう『RUSH BALL』DAY1。終盤が近づくにつれ、アーティストやスタッフまでもどこかそわそわし始める様子が見て取れた。それほど、彼らが望まれていたのだろう。2007年以来、実に19年ぶりとなる『RUSH BALL』で、初日のトリを務めるBUMP OF CHICKENの時間だ。19年前という途方もない月日とは裏腹に、その時のステージが鮮やかによみがえるような高揚感。今年結成30周年という節目でもあるバンプが、『RUSH BALL』でその現在地を刻みつけた。
満場のオーディエンスの期待を一身に浴び、その姿を現した4人。藤原基央(Vo.Gt)が高らかにギターを掲げるや、まずは希望に満ちた「アカシア」で開幕の鐘を鳴らす。「最後まで残ってくれたんだ、うれしい」とほほ笑む藤原は、この場に集った一人一人に向け歌声を紡いでいく。続いて、イントロから歓声が沸いた「車輪の唄」では、あふれるエモーションと同時に牧歌的なムードがステージに充満。直井由文(Ba)はステージの端から端まで踏み出す、そのさまは誰一人置いていかないような温かさで、ステージ全体を包み込んでいった。
「残ってくれて、待ってくれてありがとう。バンプはよく知らない、友達が好きで付き添いで来たという人だっているかもしれないけど、短い時間だから仲良くしようぜ。最後の一音まで楽しんでもらえたら」(藤原、以下同)
と、その言葉の端々から、今宵を待ちわびていたのは、彼らも一緒だったのだと伝わってくる。
さらに、デジタリックな輪郭を成す最新曲「I」では、升秀夫(Dr)の生命力あるドラミングに、バンプらしい有機的な手触りが重なり、彼らの成熟を見る一幕に。また、「Gravity」では、全員でラララと声を合わせる多幸感が湧き、イヤモニを外し、客席の声を一つ一つ受け止めようとする藤原の姿に、胸が熱くならないわけがない。増川弘明(Gt)がドライブするギターソロで躍動した「ray」で本編が終了すると、すぐさまアンコールが勃発! 助走なしで<「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけていた>と、一大アンセム「天体観測」の一節を歌い、コール&レスポンスへとつなげるさまは、間違いなくこの日のハイライトだった。
「君がいてくれたから、僕らも千葉から来ることができました。フェスを作っているのは、『RUSH BALL』を作っているのは君たちです。君に大きな拍手を!」
この場に集まった誰一人欠けても、この大きなエモーションあふれるエンディングにはならなかった。それにしても、「車輪の唄」でひときわ響いたのは、<約束だよ 必ず いつの日かまた会おう>という言葉。19年ぶりの再会への歓喜を示すと同時に、未来への約束を差し出してくれたような……。BUMP OF CHICKENと共に創り上げた一期一会のひとときは、きっとまた消えることのない思い出となったことだろう。
取材・文=後藤愛 撮影=太田好治
(『RUSH BALL 2026』オフィシャルレポートの一覧はこちら)
セットリスト
1.アカシア
2.車輪の唄
3.I
5.ray
En.天体観測
イベント情報
日程:2026年8月29日(土)・30日(日)
会場:大阪・泉大津フェニックス
https://www.rushball.com