室たつき×室龍太×室将也、室三兄弟14年ぶりの舞台共演! 舞台『ムロ家のアカンタレ』と母への想い

2026.9.25
インタビュー
舞台

左から 室将也、室龍太、室たつき

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実の兄弟であり俳優の室たつき、室龍太、室将也。3人が出演する舞台『ムロ家のアカンタレ』が、2026年10月〜11月に東京・京都の2都市で上演される。3人が舞台で共演するのは、実に14年ぶり。さらに企画・原案・プロデュースを三男の将也が担うということもあり、情報解禁されるやいなや、大きな話題を呼んだ。

物語はフィクションではあるものの、脚本・演出の三浦香が3人に取材をして、実際のエピソードも織り交ぜて書き上げた。個性が強いタツキ、リュータ、マサヤの三兄弟と、女手一つでそんな三兄弟を育て上げたパワフルなオカンが織りなすヒューマンコメディとなっている。一体どんな舞台になるのか、現時点での意気込みを3人に語ってもらった。

14年ぶりの共演で感じた、兄から見た弟たちの成長

室たつき

──14年ぶりの舞台共演に驚いたファンも多かったと思います。なぜこの舞台を企画したのか、プロデューサーの将也さんから改めて教えてください。

将也:以前から兄弟で何かやりたいなと思ってはいたのですが、タイミングがなかなか合わず。でも、2年くらい前に、僕がやっていたラジオに次男がゲストで来てくれたことがあったんです。

龍太:次男“さん”な?

たつき:ええやろ別に、次男で(笑)。

将也:それをきっかけに、3人で舞台をやったら面白いんじゃないか、皆に喜んでいただけるんじゃないかと思って、今回、企画しました。

たつき:ちなみにそのラジオ……長男の僕は呼ばれていません。

将也:あはは(笑)。でも、一応電話で相談はしたよな?

龍太:ヘラヘラすな!

たつき:一番下の将也がプロデューサーということで、最初は心配する気持ちの方が強かったんです。でも彼も必死に頑張っていますし、次男の龍太も快く出演を決めてくれて。情報解禁した時もSNSなどでの反響がすごく大きくて、楽しみにしてくださっている方がたくさんいるんだなと感じたんです。その期待を裏切らないように、力を合わせて三兄弟らしい舞台を作っていきたいですね。

龍太:ここだけの話、僕は一度断ったんですよ。なぜかというと、将也って本当にアホで。

たつき:はい、皆さんが思っている以上にアホです(笑)。

龍太:そんな奴がプロデューサーやるなんていうから、兄としては心配で。でも、何度もしつこく誘ってくるので、そこまで本気ならと出演を決めました。今もまだ不安はあるのですが、たくさんの方が動いてくださっているし、失敗はできない。一度やると決めたからには責任を持って、お客様に満足していただける作品にしたいです。

室龍太

──打ち合わせやビジュアル撮影を通じて、お互いに「成長したな」と感じたところはありましたか?

たつき:龍太は、昔はすごく内気で人見知りするタイプだったけれど、今はいろんな舞台に出て座長もやったりして。彼と共演した役者さんが「龍太くんはムードメーカー」と言っているのも聞いたことがあるんです。兄としてシンプルに嬉しいですし、すごく成長したなと思います。将也は、やっぱりこの舞台を企画したこと自体が成長です。今はまだ不安もあるんですが、最後までちゃんとやり切った時に、改めて「成長したな」と言ってあげたいです。

龍太:僕が人見知りしなくなったのは、兄の影響も大きいんですよ。兄は昔から社交的で、コミュニケーション力も高かったので。そういう姿を間近で見てきたことで、今の自分があると思います。

たつき:おお、嬉しいっすね。こういう機会でもないと、こんなふうに褒められたりしないので。

龍太:まあ、ビジネストークですけどね。

たつき:っていう、照れ隠しも嬉しいです(笑)。

龍太:将也については、やっぱりこの舞台を企画したことが成長ですよね。大人になったなと思うし、期待しております。褒められて、どうですか?

将也:あ、僕ですか?

龍太:お前しかおらんやろ!

たつき:今の話、聞いてたか?(笑)

龍太:ほんまにさっきからヘラヘラして……!

将也:まあでも、真面目な話をすると、待ってるだけじゃこんな機会、来ないじゃないですか。本当は、しっかりした大人の方がオファーしてくださった企画に乗っかるのが一番簡単やし、安心できるし、やりやすいとは思うんですが、そんなタイミングはなかなか来ないんで。やるなら今しかないし、自分で動かなきゃと思って、企画しました。

龍太:……いや、「褒められてどうですか?」って聞いたのに、なんでこの舞台を企画したかの話になってんねん。お前、一人で『アナザースカイ』しようとしてるやろ?

将也:してないよ(笑)。

龍太:もしくは『情熱大陸』な。今、あの有名なテーマソングが聞こえてきたもん。

将也:ほんまに? ありがとう。

龍太:「ありがとう」ちゃうねん!

たつき:……ずっとこんな感じなんで、次の質問お願いします(笑)。

三男・将也が感じたプロデュース業のやりがい

室将也

──将也さんにお聞きしたいのですが、今回、三浦香さんに脚本・演出をお願いした決め手はなんだったのでしょうか?

将也:オカンが物語のキーとなる役で、かつ、お客さんも女性が多いやろうなと思った時に、脚本も女性が書いた方が共感できる作品になると思ったんです。中でも香さんにお願いした理由は、香さんが脚本・演出されたミュージカルを観て、この方に書いてほしい!と。上がってきた台本を読んだらすごく面白くて、やっぱりお願いしてよかったなと思いました。

──たつきさん、龍太さんは、台本を読んで現時点で感じていることはありますか?

たつき:今は初稿が上がってきた段階で。ここから改稿もされていくと思いますが、僕はシンプルに、今のままでも面白いけれど、稽古を重ねたらさらに面白いものになるだろうなと感じました。もしかしたら日替わり的なものも入ってくるかもしれないんですが、そういう部分も香さんと相談して作り上げていけたらと思っています。観た方が「どこがフィクション? 全部、実話じゃないの?」と思ってくれるくらい、リアルに演じられたら“勝ち”かなと思います。

龍太:僕は台本を読んで、人から見た自分ってこう見えてんねや、と気づく機会になりました。自分で自分を演じるって、一番難しいことだと思うんです。しっかり稽古をして、作り上げていきたいです。

──皆さんは幼い頃から芸能活動をしてきて、舞台以外にもいろんなお仕事をされてきたと思います。中でも舞台ならではの楽しさは、どんなところにあると思いますか?

たつき:うーん、難しいですね。いつもなら「いろんな役になれること」って言うんですが、今回は自分を演じるという初めての試みなので、楽しいというより難しいやろうなと。でも、その場の空気やお客さんの反応でどんどん変化していくところが、舞台ならではの面白さかなと思います。これまで、3人でコンサートに出たり、コントや漫才をすることはあっても、がっつりお芝居をするというのも初めてで想像がつかない。この作品を通じて、また新たな舞台の楽しみを見つけられるかもしれないと思っています。

龍太:僕が思う楽しみは、やっぱり終わった後のギャラですね。

たつき:ここで関西人出さんでええねん(笑)。

龍太:まあ、冗談ですけど(笑)。良くも悪くも、その場を生きれるのはやっぱり舞台の楽しいところだと思います。しかも今回は自分自身役で、演じるのはかなり難しいと思います。だって、実際に自分が経験したエピソードがフィクションの物語の中に混ざってるわけじゃないですか。しっかり台本を読んで作り込んでいかないと、実際の記憶に引っ張られちゃうと思うので。頑張ります。

将也:僕も、舞台は生ものなのが楽しいところやと思います。同じ芝居をしていても、昨日はウケたのに今日はウケへんかったりとか、他のキャストさんのお芝居によって自分のお芝居も変わっていったりとか。そういうところが好きです。

──プロデューサー業は、やってみてやりがいや面白さは感じていますか?

将也:やりがい……そうですね、まだそこまで実感はないですが、次男の事務所に連絡して「室龍太さんのスケジュール教えてください」って、初めて兄を“さん”付けで呼んだ時に「俺、プロデューサーやな~」って思いました。

たつき:なんやそれ、くだらねえ~!(笑)

将也:そのくらいしかなくて、すみません(笑)。

たつき:彼はプロデュース業は初めてなので、当然、不安も多いと思うんです。僕に相談の連絡をしてきたこともあったので、僕から教えるじゃないですけど、「こうしてみたら?」みたいな話もちょこっとしたことがあって。それをその都度、自分の中で落とし込んでアップデートして、自分なりに考えて動いているところを見ると、この作品をきっかけに、プロデューサーの面白さも感じるようになっていくのではと思います。

女手一つで育ててくれたオカンへの感謝と文句?

──今作では、パワフルなオカンが物語のキーを握ります。実際に、皆さんはお母さんに対して「パワフルだな」と思うことはありますか?

たつき:ほとんど女手一つで俺たちを育ててくれたこと自体が、もうパワフルですよ。男3人って大変やと思いますけど、俺たちが喧嘩してたらパワフルにしばいて怒ってくれたり、感謝してます。

龍太:東京だろうが地方だろうが、僕らの舞台を観にくるのもパワフルやなと思いますね。あとは、若作りしてるところ。

たつき:それは別にええやんけ。

将也:オレンジ色のセットアップとか着てるからな。

龍太:確かに! 服装もパワフルやな。

将也:昔、うちになにわ男子の藤原丈一郎が泊まりにきたことがあったんです。その時もオカン、めっちゃ派手な服着てて。俺、恥ずかしくなって「どう? うちの少女時代」って紹介しました。丈一郎はめっちゃウケてくれました(笑)。

たつき:俺らのお下がりの服も着てるもんな。メンズもレディースも関係ないって感じで、豪快やなと思います。

──最後に、そんなお母さんに改めて、宣言したいことを教えてください。

龍太:俺は「僕を使わないでください!」と言いたいです。

たつき:どういうこと?

龍太:お兄に連絡取りたい時も、将也に連絡取りたい時も、まず俺に電話が来るんです。「お兄ちゃん何してるか知らへん? LINEしても返事が返ってこんねん」みたいな。「知らんよ。少し待っといたらええやん」とか返すんですけど。そしたら次の日は「将也、何してるか知らへん?」って。知らんわ!(笑)俺を介して2人と連絡取ろうとするの、ほんまにやめてください。そして2人はちゃんと携帯を小まめに見ろ! 以上です(笑)。

たつき:報告じゃなくて、文句や(笑)。

将也:その話の続きなんですけど、俺もオカンから言われますよ。「2人(たつき・龍太)と連絡取れる?」って。

龍太:じゃあ、長男が一番連絡つかんってことやん。

将也:長男に関しては「マジで連絡つかんから、家まで様子見に行ってくれ」って言われたこともありますよ。なんで俺が行かなあかんねん!(笑)

龍太:遠いからな。

たつき:山の奥に住んでるんで、俺。

将也:あれ? ていうか、今住んでるとこってどこ? 俺、知ってる?

たつき:どうやろ。1回引っ越したで。

龍太:あそこやで、あのコンビニが近くにある……。

たつき:やめろお前、インタビューで俺ん家の住所を言おうとすんな! まあ、そんなことは置いておいて(笑)。やっぱりオカンは俺ら3人の一番のファンというか、この舞台を一番楽しみにしてくれている人だと思うので。「存分に楽しんでくれ」って伝えたいです。

取材・文=井上明日香 撮影=池上夢貢

公演情報

室三兄弟舞台『ムロ家のアカンタレ』
 
脚本・演出:三浦香
出演:室龍太、室たつき、室将也/小松準弥、水湊美緒、酒井敏也/姿月あさと
 
日程・会場:
・東京公演:2026年10月29日(木)~11月3日(火祝)雷5656会館ときわホール

・京都公演:2026年11月13日(金)~11月15日(日)先斗町歌舞練場
 
料金(税込)
・東京公演:指定席11,000円
・京都公演:指定席11,000円 桟敷席11,000円(2枚1組22,000円)

※未就学児入場不可
一般発売:9月20日(日)12:00
 
公演HP: http://66bros.com
 
企画・原案:室将也
主催:ROUTE66
問い合わせ:info.route66tokyo@gmail.com
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