千葉雄大主演、戸塚純貴裏主演⁉『二階堂朝陽は助けに来る』稽古場取材会レポートが到着 8人の男たちが繰り広げる、わちゃわちゃお仕事コメディ
舞台『二階堂朝陽は助けに来る』
2026年10⽉~11⽉にかけて東京・大阪・富山にて上演される舞台『二階堂朝陽は助けに来る』。開幕を間近に控えた9月下旬に行われた稽古場取材会のオフィシャルレポートが到着した。
舞台『二階堂朝陽は助けに来る』は、舞台や映画、ドラマ、アニメなど、さまざまなメディアで笑いを追求してきた細川 徹が手がける、ウォーターサーバー業界を舞台にしたお仕事コメディ。
仕事はできないけれど、困っている人を放っておけない「主人公らしい名前を持つ普通の男」二階堂朝陽を演じるのは、高い演技力と時折のぞかせるウィットに富んだ毒舌が魅力の千葉雄大。二階堂と敵対する、こじらせた野心家・清水健太には、幅広い役柄を飄々と演じ分ける戸塚純貴。熱血同僚社員・佐久間 亮を、舞台で培った確かな表現力を持つ牧島 輝が演じる。
さらに、ドラマ『不適切にもほどがある!』でのコミカルな演技で注目を集めた坂元愛登が、若手社員・野間栄太郎役で初舞台に挑む。仕事はできるが、こっそり推し活も楽しむツンデレな冨岡 楓を演じるのは、クールな佇まいで独特の世界観を作り出す篠原悠伸。佐久間を慕う後輩・真田進一郎には、モデルとしても活躍する日高由起刀が扮する。周囲のやる気をそぐ白井課長には、淡々とした笑いを得意とするラバーガールの大水洋介。そして、ライバル企業の幹部・黒川天山には、一度見たら忘れられない怪演を見せる皆川猿時が扮する。
9月28日(月)、稽古場取材会が行われ、物語の冒頭部分が公開された。千葉演じる二階堂の「それでは始めます」の声を合図に、8人の男たちがテーマ曲に乗って踊りだす。千葉の主人公感、戸塚の安定感、牧島の決めポーズ、坂元のキュートな表情、篠原のキレキレのダンス、モデル経験を生かした日高のポージング、コミカルな大水、皆川のまぶしい笑顔。冒頭から見どころが盛りだくさんだ。
物語は、ウォーターサーバー会社「エブリウォーター」の社内会議から始まる。ライバルの「ブラックウォーター」にまたしても営業成績で負け、佐久間(牧島)が社員たちを鼓舞。冨岡(篠原)は数字を並べて両社の差をまくしたてるが、誰も聞いていないと思ったのか、途中で嘘を混ぜる。すると白井課長(大水)が反応し、冨岡は「聞いてるんですね」と驚く。何げないやりとりにも細川作品らしい笑いがある。
そこへ、会議のたびにトイレへ行く若手社員・野間栄太郎(坂元)が戻ってくる。やる気のなさそうな野間に佐久間は説教するが、あまり響いていない。佐久間を慕う真田(日高)は熱弁に賛同するものの、白井課長は相変わらず「お前らに任せる」と会議を終わらせようとする。
そんな中、「遅れてすみません」と二階堂が登場。「毎日毎日、何がそんなに忙しいんだ?」と佐久間に問われ、ロボットではないことを確認する画面や二段階認証に手間取ったと言い訳とも説明ともつかない返答をする。「仕事ができないやつほど忙しそうにする」とあきれる佐久間をよそに、二階堂はどこまでもマイペース。責められても笑顔を崩さない、つかみどころのなさに引き込まれる。
会議後、二階堂と野間が販促のためにショッピングモールへ。大きな段ボールを抱えた二階堂と、手ぶらで歩く野間の対比がおかしい。野間は「二階堂さんってなんでそんなに楽しそうなんですか? 仕事ダルくないんですか?」とぶつける。話の途中で二階堂に、近所に住む佐々木のおばあちゃんから「家の電気がつかなくなった」と電話が入る。仕事中だから行く必要はないと言う野間を残し、二階堂は「10分で帰ってくる」とかけつけてしまう。
佐々木のおばあちゃんを演じるのは皆川。出演者たちが短い出番の人物も含め、次々に役を変えて登場するのも本作の見どころ。
用事を済ませて戻るかと思いきや、二階堂がいると知った近所の人たちが次々とやって来る。住人のおばあさんを演じる大水、戸塚、牧島、日高らが入れ替わり立ち替わり二階堂を呼ぶやりとりも楽しい。二階堂は一人ひとりの話を聞き、どの悩みも「なんとかする」と助けてしまう。10分だけのはずが、気づけば1時間。ショッピングモールに取り残された野間は試飲を勧め続けるが誰も足を止めない。目の前の人を助けたいという二階堂の親切が野間を困らせてしまう。この一筋縄ではいかないところが面白い。
お礼にもらった煮物やみかんなどを手に、ようやく二階堂が戻ってくる。いら立った野間は「二階堂さん一人でやってください」と販促を任せるが、またしても知人のおばあさんからの相談LINEが届き、二階堂は再びその場を駆け去っていく。その夜、栄太郎は佐久間に誘われた焼肉店へ向かう。店の奥では、大水扮する社長風の男が、篠原扮するキャバクラ嬢を連れて食事中。店員役の皆川も交えた「サンチュ」をめぐるばかばかしいやりとりは、本筋とは関係ない爆笑のお遊び時間。
佐久間は肉を前にしても仕事の話ばかり。最初は自慢話に相づちを打っていた野間も、「肉を食いながらぶっちゃけた話をしよう」と佐久間に促され、「肉食ってる時に説教やめてください」と本音をぶちまける。熱い先輩佐久間と遠慮のない後輩野間の言い合いは、真剣になるほどおかしみを増していく。
その最中、店に車が激突。戸塚演じる清水健太が登場する。悪態の限りを尽くす戸塚はどこか生き生きしている。はねた相手に治療費を投げ渡し、店の全テーブルにシャトーブリアンを注文。キャバクラ嬢に絡み、社長風の男には俳優のものまねを強要する。帰ろうとする佐久間と野間にもいちゃもんをつけ、店内は清水のペースに巻き込まれていく。
そこに助けに現れたのが二階堂だ。清水が振り上げたこぶしを片手で止める姿に野間も驚く。「そんなに誰かを殴りたいなら僕を殴ってください」と告げる二階堂に、清水は「ムカつくわ!」と叫んで店を出ようとする。ところが二階堂は「二階堂朝陽です」と名乗り、名刺を渡そうとするのだった。二階堂は一体何者なのか。さらに知りたくなったところで公開稽古は終了した。
キャスト8人と作・演出の細川による取材会では、座長の千葉は挨拶に、「お客さんに楽しんでもらえる舞台の様子が伝わったら」とひと言添えるが、続く戸塚、牧島、坂元、篠原、日高は、何か付け足そうとしながらも「よろしくお願いします」で締めて苦笑い。大水が「みんなで汗をかいて楽しい舞台にしたい」と語った後、皆川は再び「よろしくお願いします」のみ。周囲の反応に「なんですか?」と返し、笑いを誘った。
質疑応答ではそれぞれの役柄を紹介。千葉は二階堂を「仕事ができないけど人を助ける人」と説明し、「ヒーロー的な感じではなく人間味があるところが魅力」と語る。「何を考えているのかいまいち分からないところは自分と似ているかもしれない」と笑う。戸塚は清水について、「二階堂と敵対するものの僕だけが一方的にライバルだと思っているのかもしれない」と説明。「やりたいことが裏目に出て、人を遠ざけてしまう不器用なキャラクターですが、慈悲深いというか愛情深い男」と捉え、「観客に愛されるよう演じたい」と意気込んだ。
佐久間役の牧島は「仕事ができる、後輩思いの熱い男」と紹介しつつ、現在は役作りで「カッコイイを追求している」という。「カッコイイって何ですか? 日常のカッコイイを見つけたら教えてください」と問いかけ周囲を笑わせた。初舞台となる坂元は、野間を「感じ悪いだけではなく、二階堂と出会うことで少しずつ変化していく人物」と説明し、「不器用に真っすぐ、全力で頑張りたい」と語った。
篠原は冨岡を、「仕事はできる一方で友人は少なく、こっそり推し活をしている人物」だと紹介。「一言で言うとツンデレです。ごめんなさい」と、なぜか謝罪。真田役の日高は「意外と周りの人間に流されやすい」と分析するが、細川から「そんなキャラクターだっけ?」とツッコミが。「またすり合わせます」と動揺しつつ、「カッコよさは僕がつかんでいるので(牧島さんに)供給したい」と返した。
大水は白井課長を「頑張ろうとする周囲のやる気を削ぐ、組織をダメにする人間」ときっぱり。皆川は黒川について、「海原雄山のような髪型で出てくるので海原雄山だと思ってください」と説明。「戸塚くんと親子のシーンは『美味しんぼ』だと思ってください」と笑わせる。いま役作りのために日焼けサロンに通っているそうで、「サウナのシーンでは高安だと思ってください」と盛り上げた。
細川は「皆さんの話を聞いているとちゃんとした舞台に聞こえるんだけど、どうでもいいことがてんこ盛り」とコメント。「この先、登場人物たちがどうばかばかしくなっていくのかを楽しみにしてほしい」と語った。
稽古場でのエピソードでは、戸塚が千葉に「今日、ダンス間違えたよね?」と指摘。「ごめんなさい!」と謝り、前に出るところで動けず、共演者に押されて移動したと千葉。「ドヤ顔をしろとお達しがあって、ドヤ顔に一生懸命になったらほかがおろそかに。僕の未熟さです」と反省すると、周囲から「ダンス難しいよね」と声が上がった。
千葉が「坂元くんがみんなにおそろいのキーホルダーをくれました」というエピソードを話すと、共演者たちから「優しいよねぇ」「かわいいよねぇ」といった声が。この日、千葉と坂元がおそろいのつなぎを着ていたのも、坂元が「一緒に着ませんか?」と誘ったからだという。「言ってくれたらみんなで着たのに!」とキャスト陣が口々に言い、坂元が愛されている様子が伺えた。
坂元が「日高さんがふざけてる」と言い出すと、日高は「言い方がよくない」と抗議。皆川が「モデルでスッとしてるかと思えばバカ」と付け足すと、「場を明るくさせてもらっていて」と日高が自分をフォロー。千葉が、「ものの名前を言ったらそれにまつわる豆知識を言ってくれるよね」とふると、細川が「ピロシキ」とお題を出す。日高は勢いにまかせて話し出すがどうにもかみ合わない。どうやらピロシキを知らず、「小さな風呂敷」だと思っていたようだ。日高は稽古場でもムードメーカーで、話すたびにツッコまれる図式がなんだか愛らしい。
男性ばかりの稽古場について、千葉がすかさず「一応、紅一点でやらせてもらってます」と笑いを誘い、「かわいさは坂元くんにはかなわない」と語る。ここまでのやりとりを見ていると、稽古場が「部室みたい」「男子校感がある」という戸塚の言葉にも納得だ。初舞台の坂元に、インタビュアーが「舞台ではNGもそのまま出る」と話すと、千葉と戸塚から「やめてください!」「おびえさせないで!」と声が飛ぶ。坂元自身は緊張をのぞかせながらも、「観客から生の反応をもらえることが楽しみ」だと語った。
座長の千葉について日高が「めちゃくちゃ要領のいい人で、便利」と言ってしまい、「便利!?」と総ツッコミが。戸塚は「人に手を差し伸べてしまう二階堂は、千葉さんにぴったり」と語り、「みんなで食事に行く際も千葉が気を配ってくれる」と明かす。千葉によれば、「食事を提案するのは自分でも、全員に声をかけるのは緊張するため戸塚くんに任せた」のだとか。劇中で二階堂と敵対する戸塚が「千葉さんより目立ちたい。裏主人公だと思ってやっている」と宣言すると、千葉も「言っとけよと思ってます」と応じ、張り合う姿を見せた。
最後に細川は、男8人で「文化祭の舞台を作るみたいにわちゃわちゃと作品を作っています。お祭りに参加する気分で来てほしい」と呼びかけた。千葉も、「ダンスのほかにもさまざまなエンターテインメントの要素がある。どの役にも見どころがあるので、推しを見つけていただければ」とアピールした。
二階堂朝陽はどこかずれているけれど憎めない、応援したくなる人物だ。千葉が演じることで、その愛らしさは一層際立つ。気が早いが、シリーズ化して欲しいほど魅力的なキャストが揃ったこの舞台。細川の言葉どおり、「お祭りに参加する気分」で劇場を訪れ、にぎやかで楽しい男8人の絶妙なやりとりを体感してほしい。
舞台『二階堂朝陽は助けに来る』は、東京公演は2026年10月17日(土)~11月1日(日)にEXシアター六本木、大阪公演は11月7日(土)~11月9日(月)にCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、富山公演は11月14日(土)~11月15日(日)に富山県民会館にて上演する。
写真=上原俊
公演情報
【出演】 千葉雄大、戸塚純貴、牧島 輝、坂元愛登、篠原悠伸、日高由起刀、大水洋介(ラバーガール)、皆川猿時
■アフタートーク対象公演・登壇者
★10月20日(火)18:00公演千葉雄大 × 野呂佳代
★10月23日(金)13:00公演 坂元愛登 × 阿部サダヲ
★10月27日(火)18:00公演 牧島 輝 × 三浦宏規
★10月28日(水)13:00公演 戸塚純貴 × じろう(シソンヌ)
★10月29日(木)13:00公演出演者全員
※アフタートークは、各対象公演の終演後に開催いたします。
※対象公演の
※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
《
■指定席 10,900円
■ヤング券 5,500円(22歳以下/
【主催】モチロン/テレビ朝日
【お問合せ】 モチロン03-3327-4312(平日11:00~19:00)
《前売開始》 2026年10月10日(土)AM10:00~
《
■指定席 11,800円
■ヤング券 5,500円(22歳以下/
主催: サンライズプロモーション大阪
お問合せ: キョードーインフォメーション0570-200-888(平日12:00~17:00)
《前売開始》2026年10月10日(土)AM10:00~
《
■指定席 10,500円
■ヤング券 5,500円(22歳以下/
主催: (公財)富山県文化振興財団富山県民会館/サンライズプロモーション大阪
お問合せ: キョードーインフォメーション0570-200-888(平日12:00~17:00)
【公式X】 @mochiron_ltd
【公式Instagram】 @mochiron_ltd_official
【企画製作】 モチロン/テレビ朝日