四季を通じて振り返る“これまで”。そして挑戦を通じて踏み出さんとする“これから”―― Morfonica LIVE「Movement」
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撮影:武井勇紀 (C)BanG Dream! Project
■2026.09.22 Morfonica LIVE「Movement」@TACHIKAWA STAGE GARDEN
2026年9月22日、TACHIKAWA STAGE GARDENにて“Morfonica LIVE「Movement」”が開催。
■生み出してきた多彩なナンバーで、ともに季節を過ごしゆく
開演前、場内には小鳥のさえずりが流れ、さらに木々を模したセットを緑のライトが照らして“春”を思わせる様相に。そして開演時間が近づくとクラップのSEを導入に「Wreath of Brave」のインストが場内に流れ、そこに観客のクラップが重なり一体感が生まれたところで、曲終了とともに暗転。メインスクリーンに時計が映し出され、秒針が時を刻む前を蝶が飛ぶOP映像がスタート。そして時計が12時を指すと、タイトルロゴに続きひとりずつメンバーが紹介され、同時にステージに入場しスポットライトに照らされポージング。順に定位置につくと、OP映像明けには八潮瑠唯(Ayasa / Vn.)ひとりがライトに浮かび上がり、他4人が見守るなか独奏を繰り広げて会場をMorfonicaの空気にいざなう。そして「誓いのWingbeat」のサビを引用したフレーズで締めくくり、そのナンバーから第1楽章「春」がスタート。
倉田ましろ(進藤あまね / Vo.)のボーカルは、力強くハードな演奏に埋もれない涼やかかつ芯のあるものでありながら、ましろらしいあどけなさも存在する非常に魅力的なものに。また1サビ冒頭では広町七深(西尾夕香 / Ba.)がスピンを決めたり、2コーラス目では桐ヶ谷透子(直田姫奈 / Gt.)がステージ前方へと歩み出て彼女らしくオーディエンスとコミュニケーションを取りながらの演奏を繰り広げたりと、他のメンバーも見せ場たっぷりにステージング。さらに2サビ明けの間奏では、透子と瑠唯がお立ち台に上ってフィーチャーされるパートを演奏。本公演でも幾度となくみられた、対等に音をぶつけ合う、この2人ならではの関係性が見える一幕も胸を熱くする。
そんな1曲をましろの「ごきげんよう。Morfonicaです」のセリフで締めくくると、微笑みとともにクラップを先導して続けた「Wreath of Brave」では、さらに笑顔を輝かせながら腕を開いて歌唱。この日・この観客を前にステージで歌えることへの喜びをあらわにして、ポジティブなエネルギーを歌声に乗せて思い切りオーディエンスへと放っていく。そんな1曲を、彼女の後ろで二葉つくし(mika / Dr.)と透子が笑みを浮かべながら演奏しているのも、微笑ましいポイントだ。
撮影:武井勇紀 (C)BanG Dream! Project
まず2曲を披露してからキャラクターとして行ったMCパートでは、透子が主導するなか改めて各メンバーが自己紹介。そして「みんな、満開の笑顔見せてね!(透子)」「芽吹いた未来は満開へ…(ましろ)」のセリフに続いて「ブルームブルーム」がスタート。振付も交えながら、引き続き「春」らしい温かで前向きな想いを乗せたナンバーを届けていく。また2サビでは「一緒にいたいと」のフレーズでましろが左右両サイドを振り向きメンバー4人に笑いかけ、バンド内の絆や想いも描写してみせた。そして「私たちだけの景色を奏でてゆく(ましろ)」のセリフを導入に、MVを背負いながら「Polyphonyscape」を披露。軽快かつ疾走感のあるナンバーにマッチするよう、歌声には力強さをややプラスしながら、4人の演奏とともに“Morfonicaの音楽”が場内には響いていく。その中において、Aメロラストにフィルインを叩ききってから流れるようにスティックを用いてクラップを煽り始めたつくしのかっこよいパフォーマンスもまた、印象深い一幕だった。
そうしてこの曲で「春」に別れを告げ、続いては透子がライトを浴びてソロプレイ。序盤は演奏しては歓声を受け止めたり、ステージをゆっくり歩いて観客側を見回しながらの独奏を続けたりと、またも透子らしく明るく観客を巻き込んでいく。やがてその演奏は荒々しさを伴っていき、それがオーディエンスを沸かせたところで第2楽章「夏」がスタート。
そんな始まりを飾ったのは、この日ライブ初披露となったヒトリエ提供の涼やかなナンバー「ビューティ・フォー」。特殊なリズムが随所に登場する非常に難易度の高い楽曲ではあるものの、それを演奏・歌唱ともに難なく乗りこなして爽やかに駆け抜けていく。また、この曲にもギターソロパートが存在し、直前でソロプレイをみせた透子が再び魅せまくると、勢いそのままに続けた「カラフルリバティー」では会場に巨大バルーンが投入され、ビーチバレーを思わせる演出も。さらにステージには海に見立てたスモークが焚かれるなど、演出面でも魅せ、楽しませる要素が。また1サビでは上手側に七深と瑠唯が、下手側にましろと透子が位置取って、元々のポジショニングとは逆側で演奏・歌唱。なかなか近づけなかった側のファンにも接近してみせると、2サビではその4人がドラム台に腰掛け、同じリズムで揺れながらの披露に。そして大サビではコール部でましろが観客へマイクを向けてさらに煽るなど、この曲らしく前向きに“自由”を楽しんでいき、さらに爽やかできらめきを感じさせるナンバー「寄る辺のSunny, Sunny」へ。Bメロではアニメでのライブシーンを彷彿とさせるように5人が円状になって互いに向き合って歌い演奏する姿が胸を熱くさせれば、それに呼応するかのように客席からのコールもさらに大きなものに。そのまま自身の楽しさを音に乗せて届けるようなステージを繰り広げて、5人は一旦降壇。メインスクリーンには春夏秋冬・各季節のMorfonicaの思い出を語り合うボイスドラマが流れ始め、音楽とは違った形で“5人の物語”が心を惹きつける。
一方、それをバックにドラム台がステージ前方に移動されるなど“何か”が起きそうな予感に場内がややざわつくなか、ボイスドラマ後にはそのドラムのもとにつくしが登場。そして「メランコリックララバイ」スタートと同時に、1階客席後方の出入り口にましろ・透子と七深・瑠唯がサプライズで登場!超至近距離でのパフォーマンスに、観客は沸き返る。またサビでは客席中央の通路に据えられたお立ち台に上って、360°ぐるりと囲んだオーディエンス全体へと音楽を届けていけば、大サビでメインステージに戻ってからは特に七深の笑顔の度合いが前半よりも増していたように感じられたのが印象的。前述のとおり非常に近くでファンの喜びを感じて、自然と心が動いたからのものか。
そしてステージには、“夏祭り”の射的に見立ててライブグッズが登場。早速透子が挑戦するもののうまくいかず、なぜかノリノリの瑠唯に促され作戦会議をすることに……と、おもむろに銃を手にした七深が、それを横目にしれっと全ゲット。さすがは“天才”の面目躍如といったところか。だがそれを隠さず胸を張ってドヤる姿も、今の彼女だからこそのものに思えてなんだか嬉しい。
撮影:武井勇紀 (C)BanG Dream! Project
そんな彼女の「もっとかっこいい私、披露しちゃおうかなー?」との宣言に続いて、ソロプレイの披露へ。前半は歪ませた音でトゲを持たせつつ、しかしメロディアスでもある旋律を奏でていくと、一旦メロウな雰囲気を作って最後は再び激しくかき鳴らして、第3楽章「秋」へ。今度は七深の激しいスラップベースから始まる攻め攻めのナンバー「両翼のBrilliance」が、秋の訪れを告げる。そういった演奏にマッチするようにましろのボーカルの強度は増し、シリアスさもアップ。場内はますます盛り上がりゆき、筆者の座る記者席でも、ここで明確に物理的な熱気の上昇を感じられた。また2サビ明けの間奏でも、七深はお立ち台に上ってライトを浴びフィーチャーされるなか堂々プレイ。宣言どおりの“かっこいいところ”をみせてくれた。そこからシームレスに、今度は透子のギターを導入に「Tempest」がスタート。引き続き迫力のあるナンバーが繰り出され、ましろもそこに力いっぱいの歌声を乗せていく。その2人が2コーラス目のBメロで真正面で向き合って、互いの想いをぶつけ合うかのようなシーンもみせたりもしながらオーディエンスのボルテージをさらに高めていく。
そして曲明け、しばしの暗転のなか再び秒針の進む音が流れて期待感を高めて「ティリカモニカリラ」へと続き、頭サビをましろが星のステッキを手にしながら歌うと、メンバーの楽器が光り輝くという“魔法”がかかる。それをバックにましろは、そのステッキを用いた、しとやかでありながら要所にメリハリをつけた振付も交えながら歌唱。視覚的な見せ場も交えながら、「秋」という季節を締めくくった。
■ライブ初披露曲を詰め込んだ「冬」には、ハッピーなサプライズも!
その余韻残るなか、つくしによるドラムソロがスタート。激しくも的確なドラムさばき、さすがは“リーダー”といったパフォーマンスで魅了していき、いよいよ季節は第4楽章「冬」へ。しかもここから披露される楽曲は、全てライブ初披露のものとなる。
撮影:武井勇紀 (C)BanG Dream! Project
まず披露されたのは、温かなミドルナンバー「Sweet Cheers!」。1サビではましろが「好きなかたちでくりぬいて」のフレーズに合わせて指で蝶を描くなど、見せ方も含め歌と演奏で優しい想いを込めて披露していく。そして2サビ後には、会場にたくさんの蝶の形のギフトが降り注ぐ!歌詞中にある「サプライズをデコレーション」を、“好きなかたち”のギフトで大成功させてみせた。また、そのまま続けた「Merry Merry Thanks!!」では、つくしがイントロでグロッケンを演奏。加えてましろはまたも笑顔でステージの端まで歩み行き、手を振るなどしてオーディエンスとコミュニケーション。つくしの歌唱パートでドラム台のほうを向き、互いの歌声を介して想いを重ねるような一幕も。また大サビ前に透子と七深がハンドベルでこの曲ならではのクリスマスの雰囲気をもたらせば、ましろはドラム台に腰掛けて蝶のギフトを手にしてつくしと笑い合うなど、またも温かで胸弾む時間を作り上げてくれた。
そしてここで透子から、次のナンバーがラスト曲であると告げられると、ましろの「信じてるよ。私たちはずっと……」のセリフに続き「Shining Leaves」へ。最新Single収録のこの曲のライブ初披露は、四季を過ごしたその先で歌われることでより強い意味を持つ、未来へと進む5人の姿を浮かばせてくれるものに。もちろんそのイメージは、楽曲のみに起因するものではない。この瞬間に5人が響かせてくれた瞬間の晴れやかな歌声と演奏があればこそ、自然と想起させられたものだ。そしてその晴れやかな音楽は、同時に前進しようと日々を頑張るオーディエンスの心も明るく照らすような、希望に満ちあふれていたようにも感じられるものだった。
撮影:武井勇紀 (C)BanG Dream! Project
こうして本編を締めくくった5人がステージを降りると、すかさず「モーニーカ!」とアンコールを求める声が。それに応えてステージに戻ったMorfonicaは、「flame of hope」からアンコールを開始。再びハードな演奏を繰り広げるなか、その中心でましろは力強い歌声を突き抜けさせながら、その表情には時折微笑みも。またBメロではここでも客席へとマイクを向けてコールを巻き起こし、今一度オーディエンスの熱を高めていく。
さて、アンコールのMCはキャラクターではなく出演者自身として進行。全員がドラム台に腰掛けて、改めて本編の感想を述べていく。その中では、各楽章の幕開けをソロプレイが飾ることに対して「心臓が縮まる思いでやらせていただきました(直田)」や、ライブ初披露曲が集中する形となった「冬」について「気が気じゃなかった(西尾)」などと率直な想いが語られていく。また「メランコリックララバイ」での客降りについては、「Morfonicaを近くで届けたかった」という考えが真っ先に浮かんだところから生まれたものであり、これまでのファンとの関係の積み重ねあってのものだ、と明かされていた。
そんななかMorfonicaから、2027年春の10th Singleリリースや2027年1月に次回ワンマンライブの開催が決定したことなどの新情報が発表。次回のライブタイトルは“eleganza”とのことで、詳しくは公式サイトをチェックするなどして続報を楽しみにしていてほしい。
そしてラストナンバーを前に、各メンバーが「今回春夏秋冬という季節を楽曲で表現できるぐらい、Morfonicaは5年で大きなバンドになったんだな……と、改めて私自身も演奏しながら思っていました(Ayasa)」「『次、何したらいいの?』っていうレベルでいろいろな挑戦をしましたけど、それでみんなが喜んでくれれば何よりです。今日も最高のライブだったけど、また次もみんなで一緒に最高を更新していきましょう!(西尾)」「前回のワンマンライブで年末を皆さんと過ごしてから、今年はめっちゃみんなに会えてて嬉しかったんですよ!来年も絶対皆さんを幸せな1年にさせていただけたらなと思うので、これからもMorfonicaについてきてください!(進藤)」などと想いを伝えたところで、チャイムが鳴り響き本当のラストナンバーの時間。全員が位置につくと、改めてましろとしての「音楽で磨かれた過去が、眩く今を物語る!」のセリフに続き、「Resonant Strings」の披露へ。
ソリッドなギターとバイオリンの音色をきっかけに始まったこの曲を通じて、最後にMorfonicaらしさと力強さを提示し、オーディエンスも沸きに沸く。それを前にましろは幾度もお立ち台に足をかけながら彼ら・彼女らを煽り、2サビ明け間奏の最後につくしがスティック回しを決めてからシームレスに演奏に移行したりとどのメンバーも最後まで魅せていき、最高潮の空気のなかで楽曲披露を終えた。そして5人がステージを降りると、客出しBGMとして再び流れ始めたのは小鳥のさえずり。それは、またMorfonicaにとっての次の四季が、新しい日々が始まることを示唆していたように思えた。
撮影:武井勇紀 (C)BanG Dream! Project
アンコールでAyasaも語っていたように、これまで発表してきた楽曲で春夏秋冬を表現できるようになったこと、そのこと自体がMorfonicaの歩みの証に他ならない。それを携え進む先で、今度はどんな表現を、新たな楽曲と組み合わせてみせてくれるのか。Morfonicaだからこそできる麗しくも力強い音楽表現の深まりに、ますます期待せざるを得ない――そう感じさせる、非常に豊かなライブだった。
取材・文:須永兼次 撮影:武井勇紀
セットリスト
2026.09.22 Morfonica LIVE「Movement」@TACHIKAWA STAGE GARDEN
02.Wreath of Brave
03.ブルームブルーム
04.Polyphonyscape
05.ビューティ・フォー
06.カラフルリバティー
07.寄る辺のSunny, Sunny
08.メランコリックララバイ
09.両翼のBrilliance
10.Tempest
11.ティリカモニカリラ
12.Sweet Cheers!
13.Merry Merry Thanks!!
14.Shining Leaves
EN02.Resonant Strings
■本公演のセトリプレイリストを公開中!
https://bmu.lnk.to/morfonica_live_2026pr
※ページを開いた方全員に、ライブキービジュアルを使用したスマホ壁紙をプレゼントいたします。
BanG Dream!(バンドリ!)公式サイト:https://bang-dream.com
BanG Dream!(バンドリ!)公式X:https://x.com/bang_dream_info
BanG Dream!(バンドリ!)公式Instagram:https://www.instagram.com/bang_dream_official_/?hl=ja
BanG Dream!(バンドリ!)公式TikTok:https://www.tiktok.com/@bangdream_music
YouTube「バンドリちゃんねる☆」:https://www.youtube.com/@bang_dream_official
ライブ情報
Morfonica LIVE「eleganza」
(C)BanG Dream! Project
2027年
01/09(土)東京・Kanadevia Hall
受付URL:https://eplus.jp/morfonica-eleganza/
受付期間:~2026年10月18日(日) 23:59
イベント情報
(C)BanG Dream! Project
2027年
06/12(土)神奈川・横浜アリーナ
06/13(日)神奈川・横浜アリーナ
公演詳細:https://live.bushiroad-music.com/bushiroad_20thlive/