空気階段・水川かたまり「今の稽古は200点満点! 」~舞台『春よ来い、マジで来い』稽古場レポート&コメントが公開
『春よ来い、マジで来い』稽古場より 撮影:池上夢貢
2026年9月10日にグランドオープンした、東京駅前の大規模複合施設「TOFROM YAESU TOWER」内の新劇場「東京建物 ぴあ シアター」のオープニングシリーズのラインナップとして上演される『春よ来い、マジで来い』。
上演を3週間後に控えた稽古場の様子を伝えるレポートとともにキャストのコメントが到着した。
『春よ来い、マジで来い』稽古場より 撮影:池上夢貢
『春よ来い、マジで来い』稽古場より 撮影:池上夢貢
本作は、NHK 連続テレビ小説『ブギウギ』の作者、足立紳の実話を交えた青春小説を舞台化。うだつの上がらない脚本家志望の主人公・タカシと、彼を囲む個性的なキャラクターたちとの掛け合いを舞台ならではの表現で魅力的に描く。
主人公のタカシを水川かたまり、女子学生の佐知を川床明日香、佐知の友人・美樹を岩本蓮加(乃木坂46)が演じるほか、長村航希、東野良平、てっぺい右利き、多和田任益、宮下雄也、加藤夏希、さらに生演奏のHONEBONEといった豪華なキャストが顔を揃えた。
『春よ来い、マジで来い』稽古場より 撮影:池上夢貢
『春よ来い、マジで来い』稽古場より 撮影:池上夢貢
稽古場に入ると、キャストたちの笑い声が聞こえる和やかなムード。すっかり打ち解けたキャストとスタッフたちが、台本を確認し合ったり、演出のマギーと打ち合わせをしたりと、稽古に向けた準備を進めていた。
この日は、それぞれの場面を深めていくシーン稽古が行われた。取材時に重点的に稽古を行っていたのは、脚本家志望の大山タカシが手伝いをする大学でのシーン。学生の一人である佐知の書いた脚本で映画を撮ることに決まり、監督を誰が務めるべきなのか、学生たちの意見が割れるという場面。意見が対立する緊迫したやりとりが続くのですが、てっぺい右利きらキャストたちのセリフの言い回しが絶妙で、クスリとした笑いさえも起きる。こうしたシリアスに展開しがちなシーンであっても、決して笑いを忘れないのが、本作の魅力の一つ。
『春よ来い、マジで来い』稽古場より 撮影:池上夢貢
稽古は、続いて、タカシと佐知が居酒屋に飲みにいく場面へと進む。水川かたまりは、タカシを優柔不断でうだつの上がらないのにどこか可愛らしい男として、魅力的に立ち上げた。水川が笑って誤魔化す場面では、その芝居に思わず笑いも起こった。
一方、川床明日香が演じる佐知は、自分を持ち、気持ちをはっきりと伝えられる女性。グチをこぼしながらも、表情をコロコロと変え、キラキラと輝いて見えるその姿は、タカシとの対比を際立たせていた。また、加藤夏希が演じるユキも良いスパイスになっていました。タカシにツッコミを入れることで、彼の心情がより分かりやすく伝わってくる。
『春よ来い、マジで来い』稽古場より 撮影:池上夢貢
『春よ来い、マジで来い』稽古場より 撮影:池上夢貢
印象的だったのは、場面と場面の間にHONEBONEの歌と音楽が入ること。これによって場面が引き締まり、また、場面転換がよりスムーズに進んでいく。
シーンが終わると、マギーからキャストそれぞれに「もうちょっと圧を出した方がいいと思う」「気にしているけど、気にしていない振りをしている感じを伝えたい」など、演技の細かな演出も。「座るのではなく、こっちまで歩いてみたら?」とキャストと話し合いながら、立ち位置を変えるところもあり、最適解を探っていく作業が行われた。
『春よ来い、マジで来い』稽古場より 撮影:池上夢貢
さらに、この居酒屋の場面では、マギーが「しっとりし過ぎない方が良い」「大事な話をしているけれども、大事な話をしている感を出し過ぎない」など、言葉を変えつつ、丁寧に自分のイメージを伝えていく。そうしたノートの時間が終わると、同じ場面を再び繰り返す。キャストたちはそれぞれに少しずつ芝居を変えていき、繰り返すたびに、テンポが良くなり、グッと深みが増していくのが感じられた。また、マギーの「しっとりし過ぎない」を受けて、東野良平やてっぺい右利きらが、アドリブで舞台上に登場するなど、自由に伸び伸びと芝居をしている様子も見られ、良いコミュニケーションが取れていることがうかがえた。
見学をしたのは、わずかな時間のシーンの稽古だったが、その間にも細かな調整が何度も重ねられ、同じ場面が少しずつ変化していった。若者たちのリアルを描いた、ほろ苦くも温かいこの青春群像劇。クスリと笑える場面も多く、軽やかなテンポで進んでいく本作が、どんな舞台に仕上がるのか、期待が高まる。
そして一部公演終演後に、作品の裏話や観客からの質問に登壇者が答える、アフタートークが開催されることが決定した。また、10月27日(水)18:30 の回には主演の水川かたまりとコンビを組む空気階段の鈴木もぐら、11月3日(火)18:00 の回には岩本蓮加が所属する乃木坂46の同期である3期生・伊藤理々杏、11月6日(金)18:30の回にはかもめんたるの岩崎う大が応援に駆けつける。
コメント
■水川かたまり
水川かたまり 撮影:池上夢貢
今の稽古は「200点満点」! 舞台は初めての経験なので、ほかと比べようもないですが、僕個人としては雰囲気もよく、200 点満点なのではないかなと思っています。タカシとは、近しいところが多いなと演じていて感じます。僕自身も芸人をやっていて、コントの台本を書くこともありますし、20代の頃には芸人仲間とルームシェアをしていたこともありました。ただ、29歳の役なので、現在36歳の僕が7歳差を埋めるにはどうしたらいいかと考えていて…。それで、最近はご飯をいっぱい食べるようにしています(笑)。
この物語をご覧いただくと、きっとタカシに対してフラストレーションが溜まる場面があると思います。なので、まずはカラオケにでも行って、一回フラストレーションを発散してから観に来ていただけたら、イライラせずに、スッキリ観られるのではないかと思います。
■川床明日香
川床明日香 撮影:池上夢貢
改めてかたまりさんの素敵さを感じながら、お稽古をさせていただいています。本から飛び出してきたと思うほど、タカシそのままで、魅力にあふれたキャラクターです。
そして、どの登場人物もみんな愛おしく感じられ、日々、楽しく稽古をしています。佐知は、まっすぐで、すごく真面目な女の子ですが、それだけではない一面もたくさんある。
そうしたさまざまな顔を持っている佐知の魅力を伝えられるように演じられたらなと思っています。
この作品には、幅広い年齢の人物が登場するので、きっとどの年代のお客さまがご覧になっても共感できるものが散りばめられています。
青春は学生時代だけのものではないと感じられるのも、この作品の魅力だなと思います。
■岩本蓮加(乃木坂46)
岩本蓮加(乃木坂46) 撮影:池上夢貢
お稽古をする中で、私が演じる美樹というキャラクターもどんどん変わってきていると感じています。美樹は、優しくて、明るくて、不器用なところもある女の子です。優しさからくる明るさを表現するのはすごく難しいですが、空気が乱れることを嫌って、意識して明るくしようとしている愛おしい子なので、丁寧に、大切に演じていけたらと思っています。
テンポが速く、観ていて気持ちのいい物語です。笑いも感動するシーンも心に響く場面も、すごくいいバランスで入っているので、心地いいんです。いろいろな感情にさせてくれます。HONEBONE さんの歌や音楽もとても良いパンチになっていて、目で観ても耳で聞いても楽しい作品です。私にとっては挑戦となる作品ですので、ぜひ頑張っているところも観ていただけたらと思います。
■加藤夏希
加藤夏希 撮影:池上夢貢
原作のユキと脚本のユキの状況が違うので、どう演じればいいのか、悩んで、その答え合わせをしながら、毎日課題が増えているという、まだまだ落とし込めていない日々を送っています。タカシが想像するユキは、いいところだけを詰め込んだ女性像で、タカシは年上のお姉さんに諌められるのも好きだったのではないだろうかと、演じながら考えています。
クスクスと笑える場面がどんどん増えているので、きっと観終わった後には「面白かったな」と思っていただけると思います。それに加えて、うだつが上がらない、中途半端な時期は誰しもがあると思うので、共感したり、持って帰るものがある作品になるのではないかと思っています。演じる側としては、とにかく釣られて笑わないように! それを意識して頑張ります。
■マギー
今回は初めましての方が多いキャスティングなので、初めて会う方の好きなところや個性を見つけていくという作業がすごく新鮮で楽しいです。脚本はキャスティングの前に書き上げたんですが、主人公のタカシは、かたまりくんに決まってから当て書きしたんじゃないかってくらいピッタリハマっていて。今、実際に稽古で立って動いていくことで、どんどんタカシになっていくように見えます。かたまりくんは面白さと同時に繊細さがあって、情けなさの中に可愛さも出せる。さまざまな色の魅力がある人だなと改めて思います。
この作品は非常にミニマムな“みみっちい世界”を描いていて、劇中で大きなドラマが起きるわけではありません。そうしたみみっちさをそのままに、いかにぴあシアターという大きな空間に演劇として表現するかが、今回の演出の一番面白いところ。お客さんにはそこを楽しんでもらいながらも、いろんな感情を揺さぶってあげたいな……と思ってます。
公演情報
日程:2026年10月23日(金)〜11月7日(土)
会場:東京建物 ぴあ シアター
原作:足立 紳(「春よ来い、マジで来い」キネマ旬報刊)
脚本・演出:マギー
音楽と歌唱:HONEBONE
キャスト:
水川かたまり(空気階段)
川床明日香
岩本蓮加(乃木坂46)
長村航希
東野良平
てっぺい右利き
多和田任益
宮下雄也
加藤夏希
<アフタートーク開催回>
①2026/10/27(水)18:30 水川かたまり×マギー ゲスト:空気階段・鈴木もぐら
②2026/10/28(水)18:30 川床明日香×岩本蓮加×加藤夏希
③2026/10/29(木)18:30 水川かたまり×長村航希×東野良平×てっぺい右利き×多和田任益
④2026/10/30(金)13:30 水川かたまり×川床明日香×岩本蓮加×マギー
⑤2026/11/03(火)18:00 岩本蓮加×宮下雄也×てっぺい右利き ゲスト:乃木坂46・伊藤理々杏
⑥2026/11/06(金)18:30 宮下雄也×HONEBONE ゲスト:かもめんたる・岩崎う大
平日:S 席9300 円
A 席8,300 円
土日祝:S 席10300 円
A 席9,300 円
お問合わせ:『春よ来い、マジで来い』インフォメーション vmcd.info@pia.co.jp
公式サイト:https://www.harukoimajikoi.com
公式X:https://x.com/majidekoi2026
制作協力:プラグマックス&エンタテインメント
後援:TBSラジオ ニッポン放送
企画・製作・主催:ぴあ