レピッシュ、歓喜と祝福の40周年武道館公演も飛び出した東名阪ツアーファイナルをレポート
-
ポスト -
シェア - 送る
レピッシュ
『Lä-ppisch Tour 2026 COUNTDOWN』2026.10.9(fri)Zepp Shinjuku
レピッシュが東名阪ツアー『Lä-ppisch Tour 2026 COUNTDOWN』最終日となる東京・Zepp Shinjuku公演を開催。大阪、名古屋公演で“2027年5月3日(月・祝)東京”と記載されたフライヤーが配布され、ファンの間では「何かしら発表があるのでは?」と憶測を呼んでた東京公演。アンコールでデビュー40周年を記念した日本武道館公演が開催されることが発表されると、歓喜と祝福の声が沸き上がった――。
レピッシュ
「最近、男性が増えたな?」と呟くMAGUMIに野太い声が上がったMCでは、意味深なツアータイトルについて「なにか物事が始まる時は、目標を決めて。目標を達成するまでの『COUNTDOWN』をそれぞれ頑張って欲しいなと思って付けました」と説明。「タンポポ」「サイクリング」「楽園」と続き、独創的な音楽世界でオーディエンスを魅了して喝采を浴びると、「この年になっても、みんなが俺たちのことを求めてくれるのが嬉しいというか」とMAGUMIが少し照れくさそうに語る。
さらに「MAD GIRLS」「ガンジー」「LAULA」と初期楽曲が続いた前半戦。アグレッシブなパフォーマンスに、巨大LEDビジョンを活かしたVJも効果的に使用し、オーディエンスを大いに沸かす。色褪せない楽曲たちが決して懐メロにならず、キラキラと輝きを放って聴く者の心を動かすのは、楽曲の良さや年齢を感じさせないエネルギッシュさに加え、長きに渡ってレピッシュを愛し支え続けるサポートメンバーの高い演奏力、そしてなによりメンバー3人の厚い信頼と揺るぎない絆がステージに表れているからだろう。
MAGUMI(Vo&Tp)
MCで、「ずいぶん若い頃から一緒にやってて、関係が変わらないけど、ものすごいベースを弾くヤツです」とtatsuを紹介し、「中学の頃から一緒です。日本でも世界でも唯一無二のギタリストです」と恭一を紹介したMAGUMI。レピッシュとしての活動を休止して、それぞれ別々の音楽活動をしていた時期もありながら、39年が経ったいま再び同じステージに立って。こうした関係性を保てているのは本当に美しいし尊いし、どこか羨ましくさえある。いいな、バンドって。
恭一がアコギに持ち替えて始まった「ESCAPE」から、牧歌的な「room」。満天の星空と観覧車のシルエットを映す幻想的な映像も効果的だった「Party」と、しっかり聴かせる曲が続くと、恭一がジャカジャーンとエレキを鳴らしてライブは後半戦へ。「miracle」「ありがとう」とアップテンポな曲が続いて再び熱気を帯びるフロアに、グルーヴィーな「water」を投下。MAGUMIがしっかり歌い上げたバラードソング「回送電車」は、キャリアや年齢を重ねたからこその滲み出る哀愁や深みがたまらなく良かった。
杉本恭一(Gt)
tatsu(Ba)
「ハーメルン」と続いてオーディエンスを幻想的な世界へと誘うと、ザクザク刻む恭一のギターにホーンを鳴らして「Virus Panic」が始まり、ライブはクライマックスへ。ステージが真っ赤な照明に包まれて、カオティックな雰囲気で披露された「LOVE SONGS」ではMAGUMIがオーディエンスの頭上を泳いで会場を沸かせ、ラストは全身全霊の歌と演奏で魅せた「Magic Blue Case」にたくさんの拳と歌声が上がり、会場に圧倒的な一体感が生まれる中で本編をフィニッシュ。
しかし改めて思ったが、全20曲、約1時間50分のステージを走り抜け、ラストにこんだけ激しいパフォーマンスを見せるアラ還たちの体力は異常! 中でも「LOVE SONGS」を歌ってクラウドサーフした後、間髪入れずに「Magic Blue Case」を歌うMAGUMIのエネルギッシュさには驚かされるばかりだったが。鳴り止まないアンコールの拍手に再びメンバーがステージに登場すると、39年の歴史を振り返るように過去のアルバムジャケットを鮮やかに彩った映像がヴィジョンに映り、「リックサック」でアンコールをスタート。
MCでは恭一の発案で、物販の白Tシャツの売上を地元・熊本で起きた震災の復興支援として送ることを話すと、「東京に来て45年になりますが、根っからの熊本県人だと思いますので。お前らも東京人のふりするんじゃねぇぞ!?」と笑い、地元への想いを込めた「旭タクシー」へ。空を蹴り上げドライブ感あるギターで魅せる恭一にぴょんぴょん跳ねるMAGUMIと、アンコールでも元気いっぱいのメンバー。MAGUMIの指揮で観客が美しいハーモニーを聴かせた「ANIMAL BEAT」で大いに沸かせ、ステージを後にする。
レピッシュ
熱気冷めやらぬフロアから沸き起こるアンコールに、メンバーが三度登場。ダブルアンコールで披露した曲は「プレゼント」。上田現・作詞作曲による、バンドにとってファンにとっても特別な意味を持つこの曲に、たくさんの愛と感謝と熱い想いを込めた歌と演奏を届けると「レピッシュから、この場を借りてお知らせがあります。私たちとあなたたちのCOUNTDOWNの始まりです」と神妙に告げたMAGUMI。
その言葉を合図にLEDヴィジョンに映し出されたのは「Lä-ppisch デビュー40周年記念 2027年5月3日(月・祝)」の文字。そして、日本武道館の前に立つメンバー3人の写真。その意味を理解した観客から歓喜と祝福の声が上がると、ステージ上ではなにも言わずにメンバー3人がヴィジョンに映る写真と同じポーズで決めて、さらなる拍手と歓声が沸き上がる。すると興奮状態の観客に、「いや、あんまり大したことじゃないんだよ。ここにいる人がたった4人連れてくるだけだから」と、とぼけた様子で語るMAGUMI。
その後も「ここまで2回、武道館ワンマンやってるけど、そん時は別にやりたくなかったのよ。俺たち、本当に人間がフザケた人たちだから」などと冗談半分で語るMAGUMIだったが。ラスト、MAGUMIのトランペットで始まった「KU・MA・MO・TO」の気合い十分な歌と演奏は、武道館への意気込みをしっかり感じさせるものだった。演奏後、一人ずつメンバーの名前を叫んだMAGUMI。「I am MAGUMI!」と自己紹介した後、「そして、上田現!」と叫び、上田現の魂と共に武道館に行くことを約束。「エブリバディ、武道館で会おう!!」とオーディエンスに力強く告げるステージのビジョンに大きく映る、レピッシュのロゴがやけに誇らしく見えた。
そして、ライブは終演。アンコール含めて全25曲、新旧入り混じったセットリストも素晴らしくて大満足のワンマンだったが。ひとつ気になったのは、代表曲である「パヤパヤ」をやらなかったこと。単純に今回のツアーがそういうモードだったのかも知れないが、これもまた「武道館まで待っとけ!」というメッセージを暗に含んでいるのでは?というのは勘繰りすぎか。とにかく、来年の5月3日。デビュー40周年を迎えるレピッシュが33年半ぶり、3度目となる日本武道館の大舞台に立つ日が待ち遠しくて仕方がない。
取材・文=フジジュン 撮影=チャーリー緒車
レピッシュ
セットリスト
01.美代ちゃんの×××
02.F5
03.RINJIN
04.タンポポ
05.サイクリング
06.楽園
07.MAD GIRLS
08.ガンジー
09.LAULA
10.ESCAPE
11.room
12.Party
13.miracle
14.ありがとう
15.water
16.回送電車
17.ハーメルン
18.Virus Panic
19.LOVE SONGS
20.Magic Blue Case
EN1.リックサック
EN2.旭タクシー
EN3.ANIMAL BEAT
EN4.プレゼント
EN5.KU・MA・MO・TO
ライブ情報
Wind speed of 40 meters per second
2027年5月3日(月・祝)日本武道館
OPEN 16:30 / START 17:30
指定席U18 ¥8,800
・二次先行受付(抽選)
受付期間:2026年10月30日(金)正午 〜 11月15日(日)23:59
デビューから40周年を我々Lä-ppischが迎えます。
デビュー前から私たちと風を共有された方々。
デビューから私たちを知った方々。
TVや雑誌で私たちを知った方々。
ちょっと休憩をしてライブを見た方々。
子育てを終えて復帰された方々。
最近のライブや情報でファンになった方々。
それぞれの風を皆さんと共有してきたことを感謝いたします。
そして武道館では風速40mの風が吹き荒れます。
34年ぶり
3度目の日本武道館
結成40周年!
素晴らしいミュージシャン&スタッフと共に武道館を目指します!
今が旬!
最新型のレピッシュを是非見に来てください!
MAGUMI (vo.trumpet)
杉本恭一 (guitar)
tatsu (bass)
増井朗人(trombone)
奥野真哉 (key.sax)
矢野一成 (drums)
日本武道館 特設 ページ https://la-ppisch.com/40th/
レピッシュスタッフ公式 X https://x.com/LA_PPISCH_STAFF
MAGUMI 公式 X https://x.com/magumi1963
杉本恭一 公式 X https://x.com/KyoichiOfficial
tatsu 公式 X https://x.com/tatsu_todoroki
公式 Facebook https://www.facebook.com/lappisch.official