Conton Candy 鳴り響かせる音への敬意で“仲間”として繋がり合う、KANA-BOON、乙女座症候群を迎えた主催ライブを振り返る
-
ポスト -
シェア - 送る
Conton Candy
Conton Candy pre. “CHAOS!!!” Vol.4
2026.10.24 渋谷CLUB QUATTRO
Conton Candyの主催イベント『Conton Candy pre. “CHAOS!!!” Vol.4』が、10月24日(土)渋谷CLUB QUATTROで行われた。Conton Candyの3人がリスペクトしているKANA-BOONを対バンに招き、オープニングアクトを務めたのは、Conton Candyの「Rookies」カバーコンテストで出演権を掴んだ4人組バンド・乙女座症候群。主催でありこのイベントのトリとしてステージに立ったConton Candyの模様をレポートする。
「いつだって主人公が覚醒するのは、ぼこぼこにされてからです!」――KANA-BOONのライブの途中での谷口鮪(Vo,Gt)が発した「仲間だから本気でやらないと。本気でぶっ飛ばさないと」という言葉を受けてファイティングポーズを示した紬衣(Vo,Gt)。エレキギターのフィードバック音が轟いて、1曲目「ライブハウス!」がスタートした。紬衣、楓華(Ba,Cho)、彩楓(Dr,Cho)が構築したアンサンブルの熱が、肌を通してまざまざと感じられる。ライブハウスへの愛情、音楽を鳴らしながら道を切り拓くことへの矜持が伝わってくる歌と演奏だった。続いて「babyblueeyes」と「エンジェルスモーク」も届けられたが、観客が打ち鳴らす手拍子が力強い。高鳴る胸の内を示す音で彩られながら各曲が活き活きと躍動していた。
光を放つミラーボールの真下で観客が飛び跳ねまくった「リップシンク」を経て迎えた小休止。緊張しつつもこのライブを心待ちにしていたのだという彩楓が、KANA-BOONのセットリストに組み込まれていた「結晶星」を聴いて高校受験に臨んだ思い出を語った。たくさんのエネルギーを貰ったバンドとの対バンを喜び、感極まって声を詰まらせたので、「私より先に泣くんだ?(笑)」とツッコミを入れた紬衣。明るく笑顔を交わした3人の姿に和まされた。
「絶対に言おうと思っていた。私をバンドの世界に連れてきてくれてありがとうございます」――小学5年生の頃にKANA-BOONと出会って音楽に夢中になり、高校の軽音部でConton Candyを結成して今に至っている旨を語った紬衣の「つらいことばっかり、正直(笑)。バンドを始めてからぶつかる壁は大きいし。でも、こんな普通じゃない職業を選んだあのときの自分に心から拍手を送りたいと思います」という言葉も思い出される。そんなMCの後、「普通」「もっと」「花びらと生活音」「ファジーネーブル」も届けられた。Conton Candyの曲は、ライブで聴くとますます好きになる。キラキラしているのに胸倉を掴んでくるかのような凄みもある歌声、演奏が最も輝く空間は、やはりライブハウスなのだろう。「たくさん思い出話をしてしまうんだろうなと思ったんだけど、ライブを観させてもらって、ここに立って、なんか違う気がした。“仲間”って言ってもらったからこそ、しっかり次のステップに進むために、最後まで悔いなく音を鳴らして帰りたいと思います!」と紬衣が宣言。そして届けられた「ロングスカートは靡いて」は、観客の大合唱がメロディを一際輝かせていた。
ノックダウンを狙うガチンコ勝負を先輩バンドに仕掛ける姿勢は、終盤に差し掛かっても様々な場面から感じた。「OTAGAISAMA」と「102号室」の後、「もっとカオスな日にしたいんだけど!」と言い、さらなる熱を求めた紬衣。ショートチューンの「傷」が怒涛の勢いで駆け抜けた直後、もともとの予定にはなかったらしい「爪」も披露されたが、サウンドは荒ぶりつつも揺るぎなく、濃密でグルーヴィー。最小限の音から絶大なドラマを生む3ピースロックが冴え渡っていた。
「あのときの自分に言ってあげたいよ。夢を持ったときの自分に。親に隠れて自分の歌をギターで作って、帰ってきたら片づけて(笑)。歌を表現する、自分の言葉で表現するのが恥ずかしかった。今では堂々と歌えている。間違いなくみんなのおかげです」――曲を作り始めた中学時代を振り返り、持っていたピックをフロアに放った紬衣は、「そのピックでバンドを始めて。見よう見まねでいい。かっこいいと思ったものを、いいと思ったものをずっと抱きしめていよう。私もそうする」と言った。憧れから始まる見よう見まね、手放さない“好き”という気持ちは、人生の指針となり得るエネルギーだ。Conton Candyにしか鳴らせない音楽は、それに忠実なまま重ねた日々が育んだのだろう。そんなことを思いながら迎えた本編ラストは、KANA-BOONの「眠れぬ森の君のため」の一節からスタート。そして突入した「Rookies」は、満たされないからこそ止まることのない成長についての歌。自分に期待し続けるその姿の根底にあるものは、大好きなバンドの新譜をドキドキしながら買いに行き、憧れを燃え上がらせた学生時代の気持ちと地続きなのかもしれない。Conton Candyを突き動かしている力の源に触れた気がした。
アンコールを求める声に応えてステージに戻ってきた3人は、『Conton Candy ONEMAN TOUR 2027 “face to face”』を来年開催することを発表。3月13日(土)愛知・RAD SEVEN、3月14日(日)大阪・Pangea、4月11日(日)東京・Daisy Bar――3ヶ所の会場の規模は、紬衣の言葉を借りるならば「今のConton Candy史上最小」。ツアーの主旨を示す「また一から。ライブハウスで強くなるって、きっとこういうことだと思うので」という言葉が力強かった。そして披露された「スノウドロップ」は、たくさんの拳がフロア全体で振り上がりながらスタート。打ち鳴らされた手拍子の激しさは、来年のツアーの各地で生まれる光景を想像させてくれた。
「私たちとみんなの歌!」という言葉が添えられた「好きなものは手のひらの中」は、観客の歌を通して思い入れの深さが伝わってきた。一人ひとりの思い出も声に滲んでいたのだと思う。そして演奏が終了した後、出演者全員が集合。記念撮影が行われた。KANA-BOONに改めて感謝し、「Rookies」をカバーして出演権を掴んだ乙女座症候群を心から讃えたConton Candyの3人。年齢やキャリアは関係なく、鳴り響かせる音への敬意で“仲間”として繋がり合うバンドマンたちの姿は、とても心温まるものがあった。ステージ上の各々も音楽活動のピュアな喜びを噛み締めていたのではないだろうか。「バンドっていいなあ」とたくさん思わせてくれた『Conton Candy pre. “CHAOS!!!” Vol.4』であった。
取材・文=田中大 撮影=YugaStyle
ライブ情報
・2027年3月13日(土):愛知県・RAD SEVEN
開場/開演:17:00/17:30
お問い合わせ:RAD SEVEN / radseven@radcreation.jp
・2027年3月14日(日):大阪府・Pangea
開場/開演:17:00/17:30
お問い合わせ:Live House Pangea / 06-4708-0061
・2027年4月11日(日):東京都・Daisy Bar
開場/開演:18:30/19:00
お問い合わせ:下北沢Daisy Bar / 03-3421-0847 info@daisybar.jp
<
¥3,500(税込み) ※ドリンク代別途必要
▼Conton Club先行
https://fanicon.net/fancommunities/5736
※受付期間:2026/10/24(土) 21:00 ~ 2026/11/1(日) 23:59
▼オフィシャル先行
https://eplus.jp/contoncandy/
リリース情報
CD: https://contoncandy.lnk.to/SUPPIN
Streaming/Download: https://ContonCandy.lnk.to/SUPPIN_DG
【商品概要】
■初回生産限定盤
品番:SRCL-13677/13678
価格:6,900円(税込)
オリジナルBOX仕様
『すっぴん』オリジナルグッズ(“SUPPIN” Rubber Band, “SUPPIN” Face Towel)付き
■通常盤
品番:SRCL-13679
価格:3,300円(税込)
ジュエルケース仕様
【収録楽曲】
1.すっぴん
2.レイニーデイ
3.Rookies:2026年1月クール TVアニメ『メダリスト』第2期 エンディング主題歌
4.思い出は海風のように
5.普通:2025年1月クールTVアニメ「SAKAMOTO DAYS」 エンディング・テーマ
6.何ら変わりない1日から
7.恋:ソニー銀行Web CM「バイト代振り込み編」 CMソング
8.フルムーンライクアキャットアイ
9.スノウドロップ:2025年7月クール TVアニメ「青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない」 オープニング・テーマ
10.傷
11.OTAGAISAMA
12.ライブハウス!
13.国道20号
14.Touring:2025年10月クール TVアニメ「終末ツーリング」 オープニングテーマ