コニシ記念日の正式認定を記念した「コニシの日」イベントレポート! 小西克幸さんの42年間がここに!!
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小西克幸さんの42年間が語られた「コニシの日」イベントレポ
2015年5月24日(日)、東京・千代田区にある日本教育会館にて、声優・小西克幸さんのイベント「コニシの日」が開催された。本イベントは、日本記念日協会により、5月24日が「コニシ記念日」として正式に制定されたことを記念して行われたもの。会場では記念日制定のお祝いのほか、小西さんとも交流が深い声優、小野坂昌也さん、伊藤健太郎さん、かかずゆみさんをゲストに招き、さまざまなトークが繰り広げられたので、その模様をお伝えしていこう。
●「あなたは今日 小西克幸のすべてを 知ることになるだろう」
見出し通りの壮大なオープニングでイベントが始まると、「どうも、小西克幸です!」と、小西さんのお面を被った小野坂さんが登場。正体がバレバレのまま「みんな僕のファンかな!?」と会場へのコールで場を盛り上げつつ、オープニングトークを継続。ステージ裏から本物の小西さんに「早く呼んでください」と連呼されると、天の声が聞こえたとのことで、ようやく呼び込みに。会場からの「こにしくーん!」の声に応え、この日の主役である小西さんがなぜか自分のお面を被って登場、開幕からノリノリでファンたちを楽しませていた。
さらにゲストの呼び込みも行われ、小西さんと仲の良い二人として紹介された伊藤さんとかかずさんが登場。「プロジェクト 40」のイベントに参加しているという共通点もあるが、小西さん、伊藤さん、かかずさんはデビュー間もない頃、メインキャラクターを担当した作品で一緒だったなどの共演経験があるという。
出演者が揃ったところで、イベントは本題に。「コニシの日」というイベント名に相応しく、この日は小西さんが生まれてから現在に至るまでの42年史が順に語られることになっており、まずは大まかな年表が公開された。その後は当時の写真を交えつつ、幼稚園や小学校など、時代ごとの主な出来事が小西さん本人から紹介されていった。
紹介が終わった後には、当時のVTRを公開されることに。40年近く前のVTRがあるのか……?と疑問が浮かぶが、どうやら小西さん監修のもと、ゲストの3人がステージ上で当時を再現するという、なんとも無茶振りな展開が待っていた。
ここで再現VTRの出来事に選ばれたのは、卒園式での柴犬逃走事件。内容は、卒園式の後、母親は親同士の話し合いに参加しており、その間、小西さんと姉、友人の3人で遊んでいたときに起きたハプニング。当時は幼稚園で柴犬を飼っており、姉がその小屋の扉を開けて柴犬を外に出してしまったのだ。子供心に犬が怖く逃げていたが、犬は犬で逃げる相手を追う習性がある。小西さんはうんていに掴まって凌いだつもりが、うんていもそれほど高さがあるわけではなく、結果、うんていに掴まったまま股の部分に噛み付かれてしまったのだとか。
こんな悲惨なエピソードを再現するため、小西さん役を小野坂さん、姉役をかかずさん、犬役を伊藤さんが演じることに。大の大人たちが「わーい!今日は卒園式だー!」「犬がいるー! かわいいなー!」「わうわう! 卒園おめでとう。がうっ!」と、本気で幼稚園時の再現に臨む姿にファンたちは爆笑。冷静になった小野坂さんが「今日はこれを延々とやるの?」と素朴な疑問を投げかけるが、この日は一日、まさにそんな流れでの進行となったと言っておこう。
●再現VTRは悪ノリが加速!中学生時代
幼少時代をかなり濃密に語ったため、中学生時代からは若干ペースアップして進行。とはいえ、貴重な卒業アルバムの写真が公開されると、小野坂さんから「犯罪者みたいじゃん! これ見せるのマイナスじゃない!?」とツッコミがあったり、楽しげな雰囲気は変わらない。
中学生での出来事については、1年からレギュラーだったというサッカー部でのエピソードをはじめ、思春期の男の子ならではのアレな本が母親に見つかってしまったことなど、バリエーションに富んだ内容となっていた。
再現VTRに選ばれたのは、まさにアレな本を発見されたときのエピソードだった。当時は本棚に入れたマンガの後ろに隠していたが、ある日家に帰ると隠していたものがベッドの上に置かれており、「まだ早いでしょ!」と説教されてしまったのだとか。ステージでは母親役を小野坂さん、小西さん役を伊藤さん、そして登場人物が2人なので、アレな本役をかかずさんという配役での芝居が行われた。かかずさんは「本に載っているようなポーズをして!」と、さまざまな格好を求められつつ、本という奇妙な役をこなしていた。
●劇団や事務所所属までのエピソードもあった養成所時代
声優を目指すきっかけのエピソードが披露された高校時代に続き、話はいよいよ養成所時代の話題に。
主な出来事としては、毎日毎日芝居ばかりだったということもあり、芝居関係が多かった。みんなで区の施設を借りて練習しては、夜の12時を過ぎたら近くの公園で稽古したりと、芝居に明け暮れた日々が語られた。
劇団に入団したときのエピソードも披露された。入団にいたったのは、同期から劇団までついてきてほしいと言われ、入り口まで同行した際、劇団のメンバーと顔を合わせたのがきっかけ。ちょうど新劇団員の入団試験の合否を話し合っていたところで、おもむろに座長から「小西君も入るんでしょ?」と言われたのだとか。実際は試験すら受けていなかったが、反射的に「え、ああ、はい」と答えた結果入団に至ったのだとか。
●現在にいたり、記念日登録証の授与
いよいよトークも最後、デビューしてからの話題に。後厄のときは、頭を割って、血を吐いて、腕骨折して、あばらを折ったという驚愕の出来事があったという。
こうして小西さんの歴史が語られた後は、実際に記念日認定されたことを祝し、日本記念日協会の代表理事が登壇し、記念日登録証の授与が行われた。理事からは、認定までのプロセスや、コニシ記念日の申請を受けてからのエピソードも。記念日の申請を受けてから審査を行うが、協会内に小西さんに詳しい人がおり、いかに人気声優かという様々な情報が伝えられ、満場一致で認定に至ったという。
ちょっとした余談では、5月24日は「伊達巻の日」であるといった、協会の人ならではの豆知識も語られた。ちなみに伊達巻の日の由来は、伊達巻を世に残した伊達政宗の命日が5月24日だから、とのこと。
無事に授与式を終え、小西さんからは「もともとTwitterで5月24日の語呂合わせで言っていたものが、フロンティアワークスからその日にイベントをやりませんか、と言われて始まりました。多くの方に応援していただいたおかげで認定してもらい、イベントを開催できましたので、みなさんで作った記念日だと思っています。またコニシの日ができれば体を張ってやりますので、駆けつけてくれると嬉しいです」とのコメントが寄せられた。
最後は「ごーごーこにたん!でお別れしましょう」という小野坂さんの提案が採用され、最後から最後までノリノリなファンたちもそれに応え、テンションの高いまま締めくくりとなった。