V6坂本昌行のソロコンサート開幕!ゲネプロ&囲み会見レポート
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「ONE MAN STANDING」
V6メンバーの中で、俺の名前が「オーチャード坂本」に変わっていました(笑)
2月5日(金)、音楽の殿堂・オーチャードホールにて、V6坂本昌行の初のワンマンミュージカル・コンサート「ONE MAN STANDING」がスタートした。初日に先駆けて同日昼に本公演のゲネプロと囲み会見が催された。
2015年にV6としてデビュー20周年を迎え、またソロ活動では主演として数々の舞台・ミュージカルで活躍する坂本が、自らセレクトしたミュージカル史に残る名曲20曲以上をたっぷりと披露する2時間のコンサート。上演当時の衣装やダンスを彷彿とさせる楽曲や、アレンジを変えてしっとり歌い上げる楽曲など、実に贅沢な内容となっている。
MCでは上演当時の思い出話から裏話(!?)まで、時にはお客さんをいじってみたり、と坂本の魅力がふんだんに詰め込まれたステージとなっていた。
ゲネプロのあと行われた囲み会見の模様を、ほぼまるごとお届けしよう。
「おかげさまでいろいろな舞台に出させていただきましたが、楽曲が名曲ぞろいなので、曲名は知らなくてもこの曲は聴いたことがあるという曲ばかりです。今回、アレンジを加えているので、また違った楽しみ方ができるんじゃないかな、と思います」
「(この企画を)アイドル事務所(笑)がよく許してくれたなと思います。ミュージカルコンサートで、しかもソロで。普段はグループでやっているのであまりソロコンサートというのがなくて、コンサートで持ち歌を一切歌わないとか、いろんな意味で珍しく、初めての試みで。僕もどうなると思ったのですが、やっているうちに自分自身も楽しくなってきて、楽しさをお客さんにもお伝えしていけば、お客さんも楽しんでもらえるんじゃないかなと思っています。メンバーには1曲くらい(持ち歌を)歌いなよ!って言われましたが(笑)」
「(今回の企画について)いろいろなお話をいただいていたんですが、僕自身もいつか(ソロコンサートが)できたらな、と小さな夢を抱いていました。でも、現実にはできないだろうなと思っていたんですが、この話をいただいたとき、逆に今だからできるんじゃないかなと思って」
「ONE MAN STANDING」
「ONE MAN STANDING」
「オーチャードホールには今回初めて入ったんです。それまで入ったことがなくて。事前に下見をしようかなとも思ったんですが、見ちゃうと緊張しちゃうのかなって思って。裸一貫で、自分でどれだけ勝負ができるかなと思い、あえて初めてこの会場に入りました」
「今回いろんな作品を集めて、コンサート用に歌詞を変えたりもしています。でも昔の歌詞が出てきたりしてゴチャゴチャになったりします。それが自分の中で緊張の一つでもあります。実際(ゲネプロでは)ちょっと間違えちゃったものもあるんですが。(昔やった曲は)自分でも覚えてない曲もあって、じゃ歌詞を変えるということになったんですが、稽古中に次々と本来の歌詞や振りが出てきちゃって!これはまいった(笑)」
「(「フットルース」について)当時もかなり大変でしたが…14年後ですよ!楽な訳ないじゃないですか(笑)振り付けがついてリハで通しをやってみてこんなにしんどいものだったんだな、と当時を思い出しました」
「ONE MAN STANDING」
「タップダンスは、やっぱりずいぶん時間が空いているので筋肉も衰えたりする。その筋肉を呼び起こすために自主稽古をしました」
「(マイクスタンドをキャッチするなど、緊張しないか?)それも踏まえて楽しいんです。キマったらキマったで楽しいし。もし間違えたらそれも楽しいと思える自分がします。劇場に入ったときも緊張はなかった。僕、ミュージカルになると不思議と緊張しないんです」
「(坂本さんはセクシーだとファンの方から言われているそうですが)うれしいのと恥ずかしいのと。どう答えていいかわからない。何か出ちゃっているんですかね。自分の中でスイッチが変わるんですかね。セクシーが出ちゃうんですかね?(笑)」
「自分もお客さんも楽しめて盛り上がれるな、という楽曲をセレクトしました。そしてガーシュインやバーンスタインなどの名曲も届けたいし。ダンサブルなものからバラードまでチョイスしました。今回のこだわりどころ…そうですね。普段V6のコンサートは自分たちで演出しているんですけど、今回は演出家をあえて立てて、まず土台を作っていただいたので、その船に乗ろうと。そこから僕のアイディアも加えていただいて。はじめに“僕の夢が叶う場所”、いちばん最後には“ここにいるよ、立っているよ”2時間の中で僕の成長ストーリーを裏テーマのように入れてます。別に、知らなくてもいいですけどね(笑)」
「(ソロコンサートの第2弾をやってみたいか?)第2弾の前に初日を迎えないとね。お客様がどういう反応をするか。今回が初となって、終わりではないので成功をおさめられたら僕自身もまたやりたいという気持ちも沸いてくるでしょうし、お客様もまた観たいというお声があれば。タイミングがあえば第2弾、第3弾と。ライフスタイルの一つとなればいいな」
「V6メンバーは観にきてくれます。招待のリストがあるんですが、いつもだと長野、井ノ原、(三宅)健の名前があるんです。もう二人は忙しかったりするのでなかなか観に来ることができていないんですが。今回は20年目にして初めてみんな観にきてくれるそうです。たぶん別々に来ると思うんですが。メンバーの反応は、まず第一声で俺の名前が「オーチャード坂本」に変わってました(笑)そこにみんな食いついているらしくて笑ってます。(坂本の舞台を)観終わったあと、メンバーはみんな感想を言ってくれます。ミュージカルを経験している井ノ原と長野は、あそこはああだったね、あの演出はおもしろかったね、と。健は意外とマジメというか真剣にストーリーとか役者の心情とか…そんな人なんですよ!最近アウト・デラックス的な人になってますけど(笑)しっかりまじめな目線で感想をくれます。嬉しいです」
「V6も20周年を迎えまして、本当に皆さんのおかげで最高の20歳の誕生日を迎えることができました。その恩返しにV6としてもですが、個々でもコンサートだったり新しい作品だったりたくさんお届けしていきたいです。これからもご期待ください」
最後に、現在受験シーズンということで「全国の受験生にメッセージを」と求められると、坂本は「僕はあまり受験の経験はないですが、勉強って苦しいと思うんですが、苦しいと思ったらもっと苦しくなっちゃうと思うんです。その苦しさを「俺、いますごい苦しんでる」と客観的に見て笑って楽しんでいったら苦しいものも1個減っていくと思います。やるべきものをやって、やったらあとは開き直っていいんじゃないですか。(舞台の)稽古も一緒だと思います。問題が解けて、解けなくて、また解けて、解けなくて…の繰り返しなんで。“努力は裏切らない”という言葉がありますが、やるほど絶対身につくと思います。その先にある自分を信じて頑張って!僕も同じ立場ですから」
受験生だけでなく、今何かに頑張っているすべての人にも通じるメッセージ。長い年月をかけて夢を叶えた坂本だからこその確かな言葉だった。
『ONE MAN STANDING』」
■日時:2016年2月5日(金)~7日(日)
■会場:Bunkamuraオーチャードホール
■出演:坂本昌行
■構成・演出:菅野こうめい
■音楽監督・編曲:羽毛田丈史
■公式サイト:http://www.s-oneman.com/