彩の国さいたま芸術劇場シリーズ企画「次代へ伝えたい名曲」 第6回 小山実稚恵 ピアノ・リサイタル
2016.2.21
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クラシック
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小山実稚恵 © ND CHOW
変幻自在な音の色彩に満ちあふれる
彩の国さいたま芸術劇場のオリジナル企画『次代へ伝えたい名曲』。日本のクラシック音楽界の頂点に立つアーティストが、みずから選りすぐった「次代へ伝えたい名曲」を贈るシリーズだ。
第6回に登場するのは、昨年デビュー30周年を迎えた小山実稚恵。チャイコフスキーとショパンの両コンクールに上位入賞後も着々とキャリアを重ね、みずからの音楽の世界を一層深化させている。
このシリーズのために小山が用意したのは、ロマン派に始まりロマン派で結ばれるプログラムだ。それぞれの作品の響きを思い浮かべて曲を決めていったという。彼女が愛してやまないシューベルト、そしてブゾーニ編曲のバッハ「シャコンヌ」をリサイタル前半に置く。また、本シリーズではこの半世紀以内に創作された曲を取り入れるというルールもあり、彼女は武満徹編曲のビートルズ「ゴールデン・スランバー」を選曲。この作品について「何かが琴線に触れ」、響きが「バルトークのソナタの後に合うと直感した」という。後半はバルトークとビートルズから、彼女の得意なショパン作品につながっていく。
小山の演奏は詩情に富み、変幻自在な音の色彩に満ちあふれている。ロマン派の作品では彼女の柔軟にして研ぎ澄まされた感性が、バルトークなどではリズムの切れ味のよい明晰な表現が示されるであろう。
「未知への世界への期待が膨らむ」と小山が語るこのリサイタルで、わたしたちは彼女の新たな一面に触れることになる。
文:道下京子
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年2月号から)
第6回に登場するのは、昨年デビュー30周年を迎えた小山実稚恵。チャイコフスキーとショパンの両コンクールに上位入賞後も着々とキャリアを重ね、みずからの音楽の世界を一層深化させている。
このシリーズのために小山が用意したのは、ロマン派に始まりロマン派で結ばれるプログラムだ。それぞれの作品の響きを思い浮かべて曲を決めていったという。彼女が愛してやまないシューベルト、そしてブゾーニ編曲のバッハ「シャコンヌ」をリサイタル前半に置く。また、本シリーズではこの半世紀以内に創作された曲を取り入れるというルールもあり、彼女は武満徹編曲のビートルズ「ゴールデン・スランバー」を選曲。この作品について「何かが琴線に触れ」、響きが「バルトークのソナタの後に合うと直感した」という。後半はバルトークとビートルズから、彼女の得意なショパン作品につながっていく。
小山の演奏は詩情に富み、変幻自在な音の色彩に満ちあふれている。ロマン派の作品では彼女の柔軟にして研ぎ澄まされた感性が、バルトークなどではリズムの切れ味のよい明晰な表現が示されるであろう。
「未知への世界への期待が膨らむ」と小山が語るこのリサイタルで、わたしたちは彼女の新たな一面に触れることになる。
文:道下京子
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年2月号から)
公演情報
彩の国さいたま芸術劇場シリーズ企画「次代へ伝えたい名曲」 第6回 小山実稚恵 ピアノ・リサイタル
3/5(土)14:00
彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
問合せ:彩の国さいたま芸術劇場0570-064-939
http://www.saf.or.jp/arthall
3/5(土)14:00
彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
問合せ:彩の国さいたま芸術劇場0570-064-939
http://www.saf.or.jp/arthall