「恥ずかしがらずに一足進んでみると、楽しい世界が待っているんですよ」――3rdライブで語った、岡本信彦さんのライブへの想い

2016.2.21
レポート
音楽
アニメ/ゲーム

3rd Liveで語った、岡本信彦さんのライブへの想い

 1月30日(土)、『岡本信彦 3rd LiveTour"Questory”』がパシフィコ横浜で開催されました。今回のライブは、11月25日にリリースされたミニアルバム『Questory』のコンセプトである、「冒険」に沿って展開。旅の始まり、戦い、挫折、ラスボス戦、そしてその先の未来――岡本信彦さんの様々な「冒険」が描かれたアルバムの世界観を再現するべく、ステージでは様々な仕掛けが飛び出しました。物語の主人公になったかのような、「高揚感」と「共有感」を与えてくれたライブの模様をお伝えします!

 
■ 始まりを告げるファンファーレ! 冒険の旅の幕開け!

 開演時刻。スクリーンには、山を越え、谷を越え、宝の在処を目指すファンタジー感満載のオープニング映像が映し出されました。魅入られていると、青いマントを翻し岡本さんが登場! その瞬間、白いライトが会場を照らし出し、『Star Fanfare』よりライブはスタート! 「いざ冒険に駈け出そう!」と手を差し伸べてくれるような楽曲に、会場のテンションは早くもヒートアップしていきます。

 青いパーカへと着替え、カジュアルな装いになった岡本さん。準備が整うと、「さぁ、みんなで冒険の旅に出発だ!」の掛け声から、『瞬間BEAT』へ。『グッドラック』『Sniper』とアップテンポなナンバーが続き、岡本さんの振付やステップに合わせて、ファンの心も楽しげに踊っていきます。『Want you』では、「I Want chu」の台詞に合わせて、岡本さんが投げキッスを会場中に振りまく姿も。時にキュートに、時に勇ましい岡本さんの姿に、心もぐっと鷲掴みされてしまいます。

 ここでステージに置かれた宝箱を発見。その中から取り出した、カスミソウの花束を手に贈られたのは『愛の花束』。素朴ながらも、気取らずに、自分らしく愛らしい花弁を咲かせるカスミソウは岡本さんにぴったり。瞳を閉じ、「大切な約束」や「感謝」の思いを込めて歌う岡本さんの姿に胸を打たれました。そして、青い照明の中、足元にスモークが漂い幻想的で切なさを感じるステージングを魅せた『シンジルココロ』へと紡がれました。

 MCでは、今一番やりたいゲームは「鬼ごっこ」だと語った岡本さん。「鬼ごっこ……企画しちゃう?」と、期待せずにはいられないコメントで会場を沸かせると、「1stライブから来てる人!」「今日はどこから来たの?」と暫しファンとのやり取りを楽しむ場面も。途中、片目のコンタクトを無くしてしまうアクシデントがありながらも、「燃えるねみんな! 試練は乗り越えられる人にしか起きないからね!」と笑みを浮かべた岡本さん。

 さらに、ラジオや大阪公演でも呼びかけていた、「ドリームゲートを開くため」のコール&レスポンスを披露。「恥ずかしがらずに一足進んでみると、楽しい世界が待っているんですよ」「ここは僕の空間だ!」と呼びかける岡本さん。会場が一体となり、ライブは「儀式」、僕のスキルは「風使い」、周りのみんなは「風の妖精」、今日はみんなで「Questory」と叫ぶと、『ONE』から再びライブがスタート! 『のんびり行こうぜ!』では、トロッコに乗り、「仕事とか学校とか大変でしょ? たまにはゆっくり行こう?」と、癒しを届けて回りました。

 
■ ラスボスの登場で、華麗な殺陣を披露!

 暗転する会場、怪しげな雰囲気を漂わせるBGM、スクリーン上に浮かぶ満月。会場に夜が訪れたかと思うと、黒いジャケットでシックな装いに変わった岡本さんが逆光を背負い登場。その勢いのまま、ゲームの戦闘シーンを思わせる、壮大なナンバー『HOLY HOLY』へ突入。『Lost universe』では、ステージに現れたドラゴンを前に、力強い殺陣を披露。「そんなに戦いたいのならば……俺が相手になってやる!」「風の妖精よ、俺に力を!」と、声優としての声の演技はもちろん、輝く大剣を手に華麗な剣さばきを披露し、表現者としての岡本信彦を魅せつけてくれました。戦いに勝利した後は、EDM調のサウンドに乗せフォーメーションダンスを披露した『クロノスの振り子』、背中を押してくれるような力強さを持つ『テーマソング』をそっと届けてくれました。

 再びのMCでは、ここまでのライブを振り返ると、「自分の中で楽しいなと思うものを披露して、それを楽しいなと思ってくれたみんなと、楽しいことを共有していきたいです」とコメント。続けて、「“ありがとう”の気持ちを伝えたいのと同時に、“限界なんてない”というパワーを分かち合えたらいいなと思います」との思いを語ってくれました。この日、岡本さんが繰り返し口にしていた「共有」という言葉。その真意が、この一コマに詰まっていたように思います。この後、風使いの岡本さんが、風(ウェーブ)を客席に巻き起こす一幕も。「これからも俺を甘やかしてくれよな!」と無邪気な笑みを浮かべながらも、次から次へと風を起こしていました。

 白いシャツに着替えると、爽やかな風の香りを届けた『アスファルトの花』。そして、キャッチーでポップに心を躍らせる『Polaris』『ハロー・グッディ』へ。本編ラストは、初めて作詞を担当し、「ストレートに共に過ごしてきた時間」を綴った『君は一人じゃないよ』。全員で合唱することで、この曲が完成すると語っていた岡本さん。ファンが歌う姿を慈しむような表情で見守っていたのが印象的でした。

 
■ アンコールでは客席に乱入!

 大きな声援に応えてアンコールがスタート! しかし、一向に姿を現さない岡本さん。ざわつく客席を余所に、岡本さんはなんと2階席に登場! そのまま『Positive Fighter』に突入すると、2階から3階、3階から1階と会場中を駆け回っていきます。途中、息を切らしながらも、「来てくれている人がもっと楽しんでくれるように」と走り回る岡本さん。嬉しいサプライズに至る所から歓喜の声が上がりました。

 ここで、この日を一緒に盛り上げてくれたパーティーであるダンサーを紹介。そして、『Kiramune Music Festival』を今年も開催することを告知。2016年のキラフェスの会場は、過去最大規模となる「さいたまスーパーアリーナ」であることが告げられると、割れんばかりの歓声が響き渡りました。さいたまスーパーアリーナでは、“剣”を持ってパフォーマンスをしたいとの野望も明かした岡本さん。果たして実現されるかどうか……それは是非とも会場で確かめてください!

 爽やかな夏の情景が浮かぶナンバーに乗せタオルをくるくると回す『Hello,Ms Sunshine』を披露すると、ラスト『未来スケッチ』へ。笑顔や涙、勇気……それぞれの思いを乗せた7色のアーチが会場を彩ります。「これからもみんなと冒険したいから、みんなもそれに答えてくれ!」と叫ぶと、会場にこの日一番大きな風を呼び起こし、笑顔のままに締めくくりました。

 全20曲、2時間30分という時間の中で、沢山の冒険へと連れ出してくれた岡本さん。次はどんな空間へと誘ってくれるのでしょうか? この日の余韻に浸りながらも、新たな幕開けの日が訪れることを楽しみにするとしましょう。


■『岡本信彦 3rd Live Tour"Questory”』@パシフィコ横浜 セットリスト

1.Star Fanfare
2.瞬間BEAT
3.グッドラック
4.Sniper
5.Want you
6.愛の花束
7.シンジルココロ
8.ONE
9.のんびり行こうぜ!
10.HOLY HOLY
11.Lost universe
12.クロノスの振り子
13.テーマソング
14.アスファルトの花
15.Polaris
16.ハロー・グッディ
17.君は一人じゃないよ
EN
EN-1.Positive Fighter
EN-2.Hello,Ms Sunshine
EN-3.未来スケッチ


>>Kiramune Official Site公式サイト

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