村上春樹の音楽を聴く!〜東京で開催

2016.2.29
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2015年11月、ソウルでの様子

 人気作家、村上春樹と音楽にはとても深い関係がある。特にクラシック音楽については、小澤征爾との対談集『小澤征爾さんと、音楽について話をする』や小説『1Q84』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』などでクラシック音楽の話題が出てくるのはよく知られている。『1Q84』に登場するヤナーチェク〈シンフォニエッタ〉は、ふだんクラシック音楽を聴かない人たちの間でも爆発的な人気となった。

 そんな村上春樹作品に出てくる音楽を、実際に聴いてみようという催しが2月29日、3月1日、東京で開かれる。監修は、新国立劇場で2月28日から上演されるヤナーチェクのオペラ《イェヌーファ》に関連しさきごろオペラ・トークでヤナーチェクの音楽の魅力や、その周辺との関連など興味深い話を展開した音楽評論家の、小沼純一・早稲田大学文学学術院教授。

 演奏される曲は、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 からリスト作曲「ジュ・マル・デュ・ペイ(『巡礼の年』より)」『1Q84』 からヤナーチェク作曲「シンフォニエッタ 」J.S.バッハ「マタイ受難曲 」のほか、『ノルウェイの森』からレノン/マッカートニー作曲「ノルウェーの森」など。

2015年10月、シンガポールでの様子

 演奏は、山中千尋トリオ、国府弘子スペシャルトリオ、1966カルテット、チョ・ジェヒョクほか。曲目は2日間とも同じだが、特にジャズトリオはそれぞれでアレンジが異なり、2日間がまったく違う雰囲気となる。

 朗読は蜷川幸雄演出の舞台『海辺のカフカ』に出演したキャストが日替わりで担当する。

 2015年10月にシンガポール、11月に韓国・ソウルで多くの反響を呼んだコンサートの待望の東京凱旋公演だ。

2015年10月、シンガポールでの様子


◆村上春樹を『聴く』
監修:小沼純一(早稲田大学文学学術院教授、音楽評論家)
2016年2月29日(月) 19:00、3月1日(火)19:00
天王洲・銀河劇場(東京都品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア内2階)
全席指定 3,000円
 
<出演>
2月29日(月): 国府弘子スペシャルトリオ、1966カルテット、チョ・ジェヒョク、土井睦月子
3月1日(火): 山中千尋トリオ、1966カルテット、チョ・ジェヒョク、周本絵梨香

 
主催:独立行政法人国際交流基金
協力:株式会社ホリプロ
問合せ:国際交流基金
03-5369-6061