三田佳子主演『スーベニア〜騒音の歌姫〜』が上演中
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三田佳子『スーベニア SOUVENIR〜騒音の歌姫〜』
Bunkamura シアターコクーンにて『スーベニア SOUVENIR〜騒音の歌姫〜』が、19日に開幕。三田佳子、京本大我(SixTONES)と、初日のストーリーソングス・テラーを務めた相川七瀬がフォトコールと囲み取材に登壇した。
本作はブロードウェイで上演され、トニー賞にもノミネートされた音楽劇。46歳にしてソプラノ歌手を目指し、“騒音”と呼ばれる歌声にもかかわらずカーネギーホールを満員にしたという、実在の歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスの半生を描いた作品だ。
公開舞台稽古と併せて行われた囲み取材には、マネージャー役の京本が、セレブの令嬢に扮した三田の手を取り、エスコートしながら登場した。
本番を控え三田は「緊張して、歌がうまくない役なのに正しい音になってしまいました。もうちょっと音をはずさなきゃいけなかったんだけど(笑)。本番は客席が驚くぐらいはずしたいです」と“騒音”への意気込みを見せた。
京本は「マネージャーとしてエスコートする役どころですが、経験がなくて分からないことだらけで、三田さんから直接いろいろなアドバイスをいただきました。始めは控えめ過ぎたり、ジャニーズ感が出過ぎと指摘をいただきました(一同笑)。1幕と2幕で時間が経過するのですが、最初は幼く、最後は三田さんをリードできるくらいの雰囲気を出したいです」と語った。
父・京本政樹からアドバイスはもらったのかという質問が飛ぶと「時代劇では父に相談するのですが、今回は自分の力で挑戦したかったので、台本はすべて自分なりに解釈しました。もし父が観に来たら、どんなダメ出しがくるのか楽しみです」と自信をのぞかせた。
本作では、30歳の年の差がある歌手とマネージャーとの恋心も描かれるが、これについて三田は「日本でこの年齢差の恋は驚きだと思いますが、欧米の話ですし、意外にアリかもしれませんね。セリフにも出てくるのですが、年齢差の恋というのは世俗的ではないんです。二人が共鳴するところで気持ちが通じ合うという流れなので、不思議ではないのよね」と応えると、京本も「(年上の女性は)僕もウェルカムというか、幅広く恋愛していきたいです」と笑顔で話した。また、京本は「三田さんから、ハグのシーンが多いので減らすというお話があって、シュンとしてしまいました(一同笑)。その代わり手の甲にキスされるシーンなど、いろいろと見どころがありますので、そんな恋心にもぜひ注目していただければ」と語った。
なお、公演ではプロローグにストーリーソングス・テラーとして、毎公演日替わりでアーティストが登場し、思い出の曲を披露する。この役の初日を任された相川七瀬は“見上げてごらん夜の星を”と“恋心”を披露した。相川は「私が一番緊張していると思います(笑)。こういった舞台で歌わせていただくのは初めてですが、ライブ会場とは違って独特な空間ですので、大事に歌いたいです。歌手という仕事は、歌詞を表現してその心を届ける仕事だと思っています。私の役はストーリーが始まる前に登場するのですが、この作品の芯を任されているようで、責任が重く震えるような緊張感を感じています。うまく歌えることと感動を与えるということは、違う種類だと考えているのですが、気持ちを伝える思いそのものが、歌を伝える一番の起爆剤なのかなと思っています」と歌への思いを伝えていた。
東京公演は3月6日(日)まで、大阪公演は3月9日・10日にサンケイホールブリーゼにて行われる。